2005-06-21
2005 第3戦 プレビュー
シリーズ前半戦の主導権を握れ!
序盤に波に乗れなかったチームにとっては、ここで結果を残さないとシリーズ制覇に早くも黄色信号が点りかねない。それだけに、赤道真近いマレーシアで熱いレースが繰り広げられるだろう。 巻き返しを狙うエッソスープラやザナヴィZ
開幕前は2004年チャンピオンのNo.1 ザナヴィニスモZ(本山哲/R.ライアン組)などフェアレディZ勢が優位と言われていたが、開幕戦を制したのは04年型のスープラであるNo.25 ECLIPSE ADVANスープラ(織戸学/D.シュワガー組)だった。新装なった富士スピードウェイでの第2戦は、開幕で実力を発揮しきれなかった05年型スープラ勢だった。完勝と言っていい走りでNo.38 ZENTセルモスープラ(立川祐路/高木虎之介組)が勝利し、ランキングでもトップに立った。 今年も間違いなくある暑さとの戦い
セパンのGTといえば、走り以上に暑さとの戦いもポイント。毎年、決勝レースでは熱中症のダウンするドライバーが出る厳しいレースだからだ。昨年からレーススタートが夕方からとなり、直接的な暑さでダメージを受けることは少なくなった。だが、本来ドライバーの強い味方になるクールスーツ(冷却剤循環型インナー)が故障すると、一転"ヒート"スーツになってしまうことがある。メカニックたちにとっても、暑さはミスの増加に繋がるだけに、国内戦以上に気の抜けない戦いである。 コーナリングマシン同士の戦いに注目
GT300クラスでは、このセパンで参戦した3戦で3勝というまさにセパン・マイスターとも言えるチームがある。昨年、一昨年と連勝しているNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山路慎一/井入宏之組)だ。フラットな中高速コーナー中心のセパンがロータリー・エンジンのRX-7に合っているということもあるだろうが、チームにも大きな自信があるはず。それだけに、今年のセパンも雨宮RX7が戦いの中心にいるだろう。 いずれにせよ、このセパンでの一戦は、GT500でもGT300でもワンミスが命取りになる、ハードでシビアなレースとなることは間違いない。 |
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