9月2日、ツインリンクもてぎでAUTOBACS SUPER GT第5戦MOTEGI GT 300km RACEを翌日に控え、練習走行が行われた。午前に1時間30分、午後に1時間45分の2回の走行が行われた。
SESSION 1 晴、気温34度/路面温度40度、ドライ
練習走行1回目のセッションは9時から。天候は晴れ、路面はドライ。開始時点での気温は29度、終了時には35度まで上がり、残暑きびしいなかでの走行となった。路面温度は開始時が34度、終了時には40度だった。
GT500クラスではNSX勢が好調。No.18 TAKATA童夢NSXを筆頭に序盤から1分47秒代前半の好タイムをマークする。SUGOでは速さをみせながらも結果は残せなかったが、2週前に行われた鈴鹿1000kmでのデータをもとに、足回りや空力を煮詰めてきている。No.18は6周目にニュータイヤで1分47秒100を出したあとは決勝に向けてのセットアップに専念。終盤、2セット目のニュータイヤを履いたNo.100 RAYBRIG NSXが1分47秒042をマークし、このセッションでのトップとなった。3番手はNo.8 ARTA NSXで1分47秒119。4番手にNo.3 G'ZOX・HASEMI・Zをはさみ、5番手にNo.32 EPSON NSXと、「NSX強し」を印象づける結果となった。スープラ勢ではNo.34 BANDAIスープラが1分47秒420、6番手で最上位。今回からピーター・ダンブレックが乗るNo.35 イエローハットYMSスープラは13番手で、ダンブレック自身のタイムは1分49秒台にとどまっている。ただ、各チームともこのセッションでのタイムはさほど重視しておらず、午後行われる2回目のタイムが予選での目安となりそうだ。
GT300クラスではNo.11 JIM GAINER FERRARI DUNLOPが好調。今回からエンジンを換装し、シェイクダウン時にはトラブルも発生していたが、この日は開始早々に1分55秒807をマーク。このセッションでのクラストップとなった。2番手はNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7で1分55秒892。3番手のNo.46 Dream Cube's ADVAN Z以下6番手までが1分56秒台となっている。このクラスはGT500クラスよりタイムのばらつきが大きく、シリーズランキングトップのNo.30 RECKLESS MR-Sは1分57秒台でクラス13番手、ランキング3位のNo.43 ARTA Garaiyaは9番手。ランキング2位で前回SUGOでのクラスウイナー、No.31 吉兆宝山MR-Sがブレーキトラブルのため出ていった周にコースアウト。このセッションでは走行できなかった。
SESSION 2 晴、気温33度/路面温度47度、ドライ
フリー走行2回目は、予定通り14時からスタート。午後になっても厳しい日差しは変わらず。気温は33度、路面温度は47度にまで上がった。
開始から20分弱で、最初に1分47秒台に入れてきたのはNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔)。40kgのウエイトを積みながら、1分47秒143でこの時点でのトップに立つ。直後にNo.39 デンソーサードスープラGTも1分47秒台を出し2番手に。20分過ぎには70kgとクラス最多のウエイトを背負うNo.1 ザナヴィニスモZ(本山哲)が1分48秒093で3番手に浮上。だが、No.1はこの後タイムを縮めることはなく、これが今日の彼らの最速タイムとなった。いっぽうNo.8伊藤は、25分過ぎにさらに1分46秒823までタイムを短縮してみせる。
30分を過ぎると、GT500上位チームの多くは一旦ピットに入り、Bドライバーに代わっての走行となる。その中で、No.38 ZENTセルモスープラは立川祐路、No.12 カルソニックインパル Zはブノワ・トレルイエがそのまま走り続け、それぞれ2、3番手に浮上。55分過ぎには、これも最初から走り続けていたNo.22 モチュールピットワークZのミハエル・クルムが1分46秒957で2番手へとジャンプした。この後は、上位各車は1分49〜50秒台での走行。決勝でのラップタイムはどうやらこのあたりになりそうだ。を想定したタイムでの走行となる。
その後、15分間のGT300クラス専有走行を挟み、15時30分からの15分間がGT500クラスの専有となる。ここで各車、予選を想定したアタックのテストを敢行。ラスト5分でリーダーボードが激しく動き出す。まずは、1回目トップのNo.100 RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ)が1分46秒380をマークすると、No.18 TAKATA童夢NSX(道上龍)が1分46秒534で2番手に続く。これを上回ったのがNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔)で、40kgのウエイトもものかわ、1分46秒163を叩き出してトップを奪い返した。これら絶好調のNSX勢に割り込んだのがNo.3 G'ZOX・HASEMI・Z(金石年弘)。チェッカーラップに1分46秒217をマーク。2番手に滑り込んでみせた。スープラ勢ではNo.6 エッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一)が最上位。最後に叩き出した1分46秒486で、5番手となった。
GT300クラスは、開始25分過ぎにNo.10 MACH-GO FERRARI DUNLOP(三船剛)が1分55秒651でトップ、2番手にもNo.11 JIM GAINER FERRARI DUNLOP(田中哲也)と、フェラーリ勢が続く。44分過ぎにはもてぎと相性が良いNo.77 クスコスバルADVANインプレッサ(谷川達也)が56秒418を記録し3番手に。
15時15分からのGT300専有時間では、残り時間7分でNo.2 Privee Zurich アップルRD320R(渡辺明)が1分55秒382でトップに立つと、チェッカー直前にNo.46 Dream Cube's ADVAN Z(星野一樹)が55秒276を出してこれを逆転。だが、その直後、最後の最後にゴールラインを駆け抜けたNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山路慎一)が出したタイムは1分55秒044。1回目のトップタイムをも上回り、この日のクラス最速となった。
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