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2005 AUTOBACS SUPER GT Round6
FUJI GT 300km RACE
9.24 25 / FUJI SPEEDWAY

PRACTICE

2005-09-23

2005 第6戦 練習走行

やはり富士はスープラが速いが……

トップはNo.32 EPSON NSXが奪取!

GT300はEBBRO M-TEC NSXが富士連覇にまず一歩

 9月23日、富士スピードウェイでAUTOBACS SUPER GT第6戦FUJI GT 300km RACEを翌日に控え、練習走行が行われた。午前に1時間30分、午後に1時間45分の2回の走行が行われた。

SESSION 1 晴、気温24度/路面温度24度、ドライ

 1回目の走行は9時から。前夜は霧雨に見舞われ、走行開始の1時間ほど前にも小雨がぱらついたが、開始時には上がっていた。ただ、上空には雲が多く、湿度もやや高め。開始時点での気温、路面温度はともに24度だった。

 雨の影響か、コース上はあまりグリップがよくないようでラップタイムはあまり上がってこない。序盤からニュータイヤを投入したチームもあったが、1分36秒台。コースレコードからは3秒ほど遅い。このコースは長い直線での最高速を稼ぐためドラッグ(空気抵抗)を減らしつつ、コーナーでのダウンフォースは確保できるようなセッティングが必要。そのため、空力パーツが重要なポイントとなる。フェアレディZ勢はリアウイングとフロントバンパー左右のフィンを新調。NSX勢は新形状のフロントスポイラーを投入している。対するスープラ勢は、外見でわかるような新パーツは装着されていなかったが、タイムではライバルを上回った。このセッションでベストタイムをマークしたのはNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRAで、タイムは1分35秒622と、唯一1分36秒を切っている。以下、No.25 ECLIPSE ADVANスープラ、No.37 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA、No.38 ZENTセルモスープラ、No.39 デンソーサードスープラGTと、5台のスープラが上位5番手までを占めた。6番手はNo.3 G'ZOX・HASEMI・Zで、これがフェアレディZ勢の最上位。つづく7番手No.8 ARTA NSXがNSX勢の最上位だった。

 GT300クラスではNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350Rの1分43秒124がベスト。2番手もNo.27 direxiv ADVAN 320Rとヴィーマック勢がつづき、3番手にはNo.0 EBBRO M-TEC NSXがつけた。以下、6番手のNo.43 ARTA Garaiyaまでが1分43秒台。このタイムも、GT500クラスと同様、レコードからは3秒ほど遅れている。

SESSION 2 晴、気温26度/路面温度27度、ドライ

 練習走行2回目は13時40分から。上空は依然として雲に覆われたままで、開始時点での気温は26度、路面温度は27度と、午前中からほとんど上がらなかった。
 開始から40分ほど過ぎたころ、ダンロップコーナー先のコースサイドでNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7がストップ。デフを破損したらしく、コース上にオイルを漏らしてしまう。これに乗ってスピンする車両が続出したため赤旗が提示され、走行中断。10分あまりの処理作業後、再開された。

 再開後、No.38 ZENTセルモスープラが1分35秒554と1回目のトップタイムを上回ると、No.32 EPSON NSX、No.8 ARTA NSXの2台がやはり1分35秒台でこれにつづく。以下、10番手までが1分36秒台をマークする。
 14時55分からの15分間はGT300クラス専有。ここでNo.46 Dream Cube's ADVAN Zが大きくタイムアップ、1分42秒台に入れてくる。つづいてNo.87 JLOCムルシエRG-1とNo.0 EBBRO M-TEC NSXがあいついで自己ベストを更新し、2〜3番手につける。No.0はその後もさらにタイムアップ、まずは1分42秒665でトップに立つと、さらに1分42秒405まで詰めてセッションを終えた。2番手はNo.46。前回の優勝で50kgのウエイトハンデを積みながら好タイムをマークしている。3番手はNo.11 JIM GAINER FERRARI DUNLOPで、ここまでが1分42秒台。4番手No.27 direxiv ADVAN 320R以下、7番手までが1分43秒台となった。

 15時10分、GT500クラス専有走行がスタート。この15分間で大きくタイムアップしてきたのがNo.32 EPSON NSX。1分34秒879と唯一1分35秒を切るタイムをマークし、この日の総合トップとなった。2〜3番手にはNo.36、No.37の2台のOPEN INTERFACE TOM'S SUPRAが1分35秒台前半のタイムでつづき、4番手はNo.6 エッソウルトラフロー スープラ。フェアレディZ勢の最上位はNo.3 G'ZOX・HASEMI・Zの7番手で、タイムは1分35秒442だった。やはり標高の高い富士スピードウェイではリストリクターのサイズアップが許されるNA(自然吸気)エンジンが有利なのか、ターボのフェアレディZ勢は上位タイムをマークできなかった。

DRIVERS' COMMENT

No.32 EPSON NSX(GT500トップタイム)

アンドレ・ロッテラー「いいテストをしてこれたので、クルマの状態がどういう感じか、よく把握できました。大事なのはタイヤチョイスかな。クルマに関しても、とてもポジティブに感じています。でも、明日は雨になるとか言ってるので、そうなればどういうことになるかはわからないですよね。雨でも、ダンロップタイヤ(のパフォーマンス)には自信はありますよ。ボク自身も雨は好きなので、そうなったらそうなったでまた違うストーリーができるだけです。エンジンがNAに変わり、大きく進歩した今、いい状態でレースができると思います」

No.0 EBBRO M-TEC NSX(GT300トップタイム)

細川慎弥「昨日は雨だったんですが、レインタイヤで走っていい感じでしたし、一瞬乾いたときにも悪くなかったです。今日はドライですが、昨日の流れのままクルマが順調に仕上がっています。ここ(富士スピードウェイ)は、5月にはブッチギリで勝っていますし、相性のいいサーキット。決勝レース中にコンディションが変わっていくと作戦はむずかしいと思いますが、ドライバーとチーム、みんなで落ち着いてレースをやればそのへんはクリアできると思います。目標は優勝、できればポール・トゥ・ウィンをねらいたいですね」

2005 AUTOBACS SUPER GT Round6

富士スピードウェイ 練習走行総合結果

Session 1 : 2005-09-23 午前 | 天候:晴 | コース:ドライ
Session 2 : 2005-09-23 午後 | 天候:晴 | コース:ドライ
富士スピードウェイ:4.563km

Po No Class_Po Machine Driver Session1 Session2 Tire WH
1 32 500-1 EPSON NSX 松田 次生
アンドレ・ロッテラー
1'36.558 1'34.879 DL
2 36 500-2 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA 土屋 武士
ジェームズ・コートニー
1'35.622 1'35.019 BS 30
3 37 500-3 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA 片岡 龍也
山本 左近
1'36.178 1'35.300 BS 30
4 6 500-4 エッソウルトラフロースープラ 脇阪 寿一
飯田  章
1'37.004 1'35.392 BS 20
5 8 500-5 ARTA NSX 伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
1'36.522 1'35.414 BS 40
6 39 500-6 デンソー サード スープラGT アンドレ・クート
ロニー・クインタレッリ
1'36.255 1'35.430 BS 10
7 3 500-7 G'ZOX・HASEMI・Z 金石 年弘
エリック・コマス
1'36.516 1'35.442 BS
8 38 500-8 ZENT セルモ スープラ 立川 祐路
高木 虎之介
1'36.218 1'35.554 BS 10
9 35 500-9 イエローハットYMSスープラ 服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
1'37.530 1'35.634 DL
10 1 500-10 ザナヴィ ニスモ Z 本山  哲
リチャード・ライアン
1'37.237 1'35.866 BS 60
11 18 500-11 TAKATA 童夢 NSX 道上  龍
小暮 卓史
1'37.209 1'35.984 BS 60
12 25 500-12 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸  学
野田 英樹
1'36.147 1'36.510 YH
13 34 500-13 BANDAIスープラ 荒  聖治
横溝 直輝
1'36.727 1'36.172 DL +1
14 21 500-14 ノマド フェラーリ 550 GTS 黒澤 琢弥
光貞 秀俊
1'37.728 1'36.214 DL
15 12 500-15 カルソニック インパル Z ブノワ・トレルイエ
井出 有治
1'37.453 1'36.491 BS 40
16 22 500-16 モチュール ピットワーク Z ミハエル・クルム
柳田 真孝
1'37.135 1'36.520 BS 40
17 100 500-17 RAYBRIG NSX セバスチャン・フィリップ
ジェレミー・デュフォア
1'37.008 1'36.878 BS 80
18 20 500-18 Tajimax McLAREN F-1 GTR 田嶋 栄一
一ツ山 幹雄
1'37.385 1'38.719 DL
19 88 500-19 JLOC ムルシェ RG-1 山西 康司
古谷 直広
1'40.452 --- YH
20 0 300-1 EBBRO M-TEC NSX 黒澤 治樹
細川 慎弥
1'43.553 1'42.405 DL 80
21 46 300-2 Dream Cube's ADVAN Z 星野 一樹
青木 孝行
1'44.071 1'42.827 YH 50
22 11 300-3 JIM GAINER FERRARI DUNLOP 田中 哲也
パオロ・モンティン
1'43.978 1'42.861 DL
23 62 300-4 WILLCOM ADVAN VEMAC350R 柴原 眞介
植松 忠雄
1'43.124 1'43.705 YH
24 27 300-5 direxiv ADVAN 320R 宮川 やすお
密山 祥吾
1'43.385 1'43.312 YH 10
25 87 300-6 JLOC ムルシェ RG-1 マルコ・アピチェラ
WADA-Q
1'43.804 1'43.434 YH
26 5 300-7 プロμMACH5B-1320R TEAM KYUSYU 玉中 哲二
筒井 克彦
1'44.797 1'43.588 YH +2
27 43 300-8 ARTA Garaiya 新田 守男
高木 真一
1'43.989 1'44.292 MI 85
28 19 300-9 ウェッズスポーツセリカ 加藤 寛規
谷口 信輝
1'44.323 1'44.009 YH 30
29 10 300-10 MACH-GO FERRARI DUNLOP 三船  剛
番場  琢
1'44.663 1'44.026 DL
30 2 300-11 Privée Zurich アップル RD320R 高橋 一穂
渡辺  明
1'44.356 1'44.042 YH +1
31 30 300-12 RECKLESS MR-S 佐々木 孝太
山野 哲也
1'44.121 1'44.770 MI 35
32 47 300-13 CCI・リカルデント・ADVAN Z 清水  剛
藤井 誠暢
1'45.160 1'44.185 YH +2
33 77 300-14 クスコスバルADVANインプレッサ 小林 且雄
谷川 達也
1'44.363 1'44.215 YH +2
34 31 300-15 吉兆宝山 MR-S 田中  実
中嶋 一貴
1'44.219 1'45.420 MI 60
35 13 300-16 エンドレス アドバン Z 木下 みつひろ
影山 正美
1'44.332 1'44.265 YH 40
36 9 300-17 Gulf ADVAN FORTUNE MT 山下 潤一郎
山田 英二
1'46.236 1'44.426 YH
37 7 300-18 雨宮アスパラドリンクRX7 山路 慎一
井入 宏之
1'44.693 1'45.326 YH 10
38 52 300-19 プロμ太陽石油 KUMHO セリカ 竹内 浩典
平中 克幸
1'45.775 1'44.810 KH
39 777 300-20 梁山泊・TEAM高見沢ADVAN GT3 高見沢 一吉
砂子 塾長
1'45.778 1'45.638 YH
40 72 300-21 T.T.O ADVAN ポルシェ 和田  博
平川  晃
1'46.754 1'46.212 YH
41 111 300-22 ARKTECH with TeamLeyJun 968GT4 飯島 寛也
Guts 城内
1'47.049 1'46.696 YH
42 112 300-23 ARKTECH RodeoDrive WAKO'S GT3 余郷  敦
壷林 貴也
1'47.027 --- YH
43 110 300-24 ARKTECH TOTALBENEFIT BOXSTERGT 菅  一乗
大井 貴之
1'48.382 1'47.351 YH
44 70 300-25 外国屋アドバンポルシェ 石橋 義三
山岸  大
1'50.035 1'49.377 YH
45 913 300-26 フィールズ ADVAN CORVETTE C6 福山 英朗
周防 彰悟
1'52.312 1'50.012 YH
タイヤ = BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ
WH = ウェイトハンディキャップ(kg)/+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)