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2005 AUTOBACS SUPER GT Round7
SUPER GT in KYUSHU 300km
10.15 16 / AUTOPOLIS

PRACTICE

2005-10-14

2005 第7戦 練習走行

今年も天候に悩まされた金曜日

逆転チャンプをねらうARTA NSXがトップタイム!

GT300は伏兵direxiv ADVAN 320Rが最上位に

 10月14日、オートポリスでAUTOBACS SUPER GT第7戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」を翌日に控え、練習走行が行われた。午前は予定通り1時間30分の走行ができたが、午後は降ったり止んだりの難しい路面コンディションとなりコースアウトが続発。4回の中断のため、予定より終了が15分延長された。

SESSION 1 晴、気温25度/路面温度26度、ウエット>ドライ

 練習走行1回目は9時に開始。上空に雲は多めだったが雨は落ちてきておらず、夜露に一部濡れていた路面も、すぐに乾いていった。開始時点での気温は25度、路面温度は26度。終了時点では28度、32度まで上昇した。

 開始から30分ほど経ったところでNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7がコースサイドでストップ。左リヤハブの破損でホイールが外れてしまっており、マシン回収のために赤旗提示。およそ15分間の中断となった。
 中断前まではNo.32 EPSON NSXがトップタイム。No.18 TAKATA童夢NSX、No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRAがこれにつづく。フェアレディZ勢ではNo.3 G'ZOX・HASEMI・Z、No.22 モチュールピットワークZなどが上位だった。
 再開後、各チーム徐々にタイムアップ。なかでもNo.8 ARTA NSXの伊藤大輔は1分42秒853と、唯一1分43秒を切ってくる。2番手はNo.18 TAKATA童夢NSX、3番手はNo.3 G'ZOX・HASEMI・Z。4番手にNo.12 カルソニック インパルZがつづき、5番手のNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRAがスープラ勢では最上位だった。

 GT300クラスではNo.27 direxiv ADVAN 320Rの密山祥吾が出した1分50秒430がベスト。No.27は今回、宮川やすおに代わり、ヨーロッパでのGP2シーズンを終えた吉本大樹がセカンドドライバーを務める。ただし、吉本は前日に帰国したばかりのため1回目のセッションでは走行しなかった。2番手はNo.13 エンドレス アドバンZだが、タイムは1分51秒203と、かなりの開きがある。以下、8番手までが1分51秒台。ランキングトップ・タイのNo.30 RECKLESS MR-S、No.0 EBBRO M-TEC NSXは1分52秒台で9番手、10番手に並んでいる。

SESSION 2 雨、気温21度/路面温度23度、ウェット

 練習走行2回目は14時から1時間45分の予定で始まった。昼過ぎからぱらつき始めた雨が、開始直前に本降りとなり、たちまち路面はウエットに。各車レインタイヤでの走行となった。開始時点での気温は21度、路面温度は23度と午前中より下がった。

 コース上は、何ヶ所か雨水が川のように流れ、とくに最終セクションの上り、18番ポスト付近はかなり滑りやすい状態。開始から7〜8分たったところでNo.27 direxiv ADVAN 320R、その数分後にNo.11 JIM GAINER FERRARI DUNLOPがそのポイントでコースアウト。グラベル上にストップし、回収のため赤旗中断となる。
 このころ、雨はいったん上がっていたが、13分後に再開すると間もなくふたたび大粒の雨。その後も振ったり止んだりを繰り返す。このためコースコンディションは回復せず、コースアウト車両が相次ぐ。14時30分、同55分と、回収のための赤旗中断が重なった。
 15時21分、今度はNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7のホイールが外れコースサイドにストップ。またしても赤旗中断となる。約9分間の回収作業後、15時30分再開。「GT300」ボードが提示され、ここから15分間は同クラス専有走行となった。
 ここでトップタイムをマークしたのはNo.43 ARTA Garaiya。No.11 JIM GAINER FERRARI DUNLOPがこれにつづく。

 15時45分から15分間はGT500クラス専有走行。このころ、雨は上がっており、走行ライン上は徐々に乾いていく。ところどころで水しぶきが上がり、ドライタイヤでの走行は不可能な状態ではあるが、タイムは徐々に上がっていく。ここでまず1分52秒台を出したのがNo.35 イエローハットYMSスープラで、タイムは1分52秒596。No.18 TAKATA童夢NSXがこれにつづいて1分52秒台を出すと、翌周には1分52秒511、その次の周には1分52秒207までタイムを縮めてこのセッションでのトップに躍り出る。No.12 カルソニック インパルZも1分52秒649から1分52秒273とタイムアップ。2番手となった。3番手はNo.35 イエローハットYMSスープラ。4番手にはNo.8 ARTA NSXが1分52秒849でつけ、ここまでが1分52秒台。5番手のNo.1 ザナヴィ ニスモZ以下、14番手までが1分53秒台。ランキングトップのNo.36は1分53秒735で14番手だった。
 なお、No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRAのジェームス・コートニーは体調不良のためこの日は走行せず。野田英樹が代わってステアリングを握った。予選、決勝ではコートニーが戻る予定。

DRIVERS' COMMENT

No.8 ARTA NSX(GT500トップタイム)

伊藤大輔「(コース)コンディションとしては基本的にあまりよくない状態でしたし、クルマ的にもアンダーステアが強いような状態でした。でも、根本的なクルマのまとまりは悪くありません。予選に向けてアジャストしていこうかなという感じです。今日は雨でも乗りましたが、天気予報を見たら(予選は)雨が来る感じでもない。ドライのほうがいいですね。決勝用(のセット)も試してたんですが、タイヤにはきびしいコースなんで、そのへんをいかに考えたセッティングにするか、もうちょっと調整が必要ですね。こういう点ではフェアレディZ勢が強い。4台とも(ウエイトハンデが)軽いんで、そこには巻き込まれないように、とにかく予選をガンバっていくしかないかなっていう感じですね」

No.27 direxiv ADVAN 320R(GT300トップタイム)

密山祥吾「走り出しから、想定していたよりもよく(タイヤが)グリップしてくれました。コーナーで問題はあったんですが、GT500クラスが走りだして路面ができてから、だいぶクルマの動きが変わってきたんです。自分も乗れているしクルマもすごく速いですね。ウチのクルマは、SUGOとかここみたいにダラ〜ッと長いコーナーが続くようなコースに合ってるんで、思ったよりも(タイムが)出ましたね。周りがどういう状況で走っていたのかよくわからないのですが、そこそこはいけるんじゃないですか。パートナーが(吉本大樹に)今回から代わって、彼が午後からドライブしたんですが、雨になっちゃって…。走り終わって雨が止んだということは、彼の日ごろの行いが悪いんじゃないかな(笑)」

2005 AUTOBACS SUPER GT Round7

オートポリス 練習走行総合結果

Session 1 : 2005-10-14 午前 | 天候:晴 | コース:セミウェット
Session 2 : 2005-10-14 午後 | 天候:雨 | コース:ウェット
オートポリス:4.674km

Po No Class_Po Machine Driver Session1 Session2 Tire WH
18500-1ARTA NSX伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
1'42.8531'52.849BS20
218500-2TAKATA 童夢 NSX道上  龍
小暮 卓史
1'43.5471'52.207BS40
33500-3G'ZOX・HASEMI・Z金石 年弘
エリック・コマス
1'43.7521'53.530BS10
412500-4カルソニック インパル Zブノワ・トレルイエ
井出 有治
1'43.9631'52.273BS20
536500-5OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA土屋 武士
野田 英樹
1'44.2031'53.735BS40
622500-6モチュール ピットワーク Zミハエル・クルム
柳田 真孝
1'44.2331'53.720BS20
71500-7ザナヴィ ニスモ Z本山  哲
リチャード・ライアン
1'44.3741'53.007BS40
837500-8OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA片岡 龍也
山本 左近
1'44.4871'54.177BS20
938500-9ZENT セルモ スープラ立川 祐路
高木 虎之介
1'44.5441'53.251BS60
1032500-10EPSON NSX松田 次生
アンドレ・ロッテラー
1'44.6291'54.319DL50
11100500-11RAYBRIG NSXセバスチャン・フィリップ
ジェレミー・デュフォア
1'44.7971'53.581BS60
126500-12エッソウルトラフロースープラ脇阪 寿一
飯田  章
1'44.8471'53.361BS40
1339500-13デンソー サード スープラGTアンドレ・クート
ロニー・クインタレッリ
1'44.9061'53.048BS10
1425500-14ECLIPSE ADVAN スープラ織戸  学
ドミニク・シュワガー
1'45.3561'53.086YH10
1534500-15BANDAIスープラ荒  聖治
横溝 直輝
1'45.5071'53.356DL
1635500-16イエローハットYMSスープラ服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
1'46.3881'52.596DL
1721500-17ノマド フェラーリ 550 GTS黒澤 琢弥
光貞 秀俊
1'47.9381'56.431DL
1827300-1direxiv ADVAN 320R密山 祥吾
吉本 大樹
1'50.3882'05.797YH
1913300-2エンドレス アドバン Z木下 みつひろ
影山 正美
1'51.2032'03.059YH50
202300-3Privée Zurich アップル RD320R高橋 一穂
渡辺  明
1'51.4512'03.886YH+2
2111300-4JIM GAINER FERRARI DUNLOP田中 哲也
パオロ・モンティン
1'51.4872'01.105DL30
2262300-5WILLCOM ADVAN VEMAC350R植松 忠雄
八木 宏之
1'51.5012'04.188YH
2377300-6クスコスバルADVANインプレッサ小林 且雄
谷川 達也
1'51.8962'03.788YH+2
2443300-7ARTA Garaiya新田 守男
高木 真一
1'51.9702'00.835MI80
2546300-8Dream Cube's ADVAN Z星野 一樹
青木 孝行
1'51.9792'01.885YH55
2630300-9RECKLESS MR-S佐々木 孝太
山野 哲也
1'52.1652'02.902MI45
270300-10EBBRO M-TEC NSX黒澤 治樹
細川 慎弥
1'52.6042'01.449DL100
2831300-11吉兆宝山 MR-S田中  実
中嶋 一貴
1'52.7962'05.876MI45
2910300-12MACH-GO FERRARI DUNLOP三船  剛
松田 秀士
1'53.2682'01.567DL10
305300-13プロμMACH5B-1320R TEAM KYUSYU玉中 哲二
筒井 克彦
1'53.6382'07.152YH+1
3119300-14ウェッズスポーツセリカ加藤 寛規
谷口 信輝
1'53.8872'04.349YH25
3252300-15プロμ太陽石油 KUMHO セリカ竹内 浩典
平中 克幸
1'53.8902'03.840KH
33112300-16ARKTECH RodeoDrive WAKO'S GT3余郷  敦
壷林 貴也
1'55.6082'05.459YH
3447300-17CCI・リカルデント・ADVAN Z清水  剛
藤井 誠暢
1'55.7112'06.431YH+2
35111300-18ARKTECH with TeamLeyJun 968GT4飯島 寛也
Guts 城内
1'56.2752'09.278YH
3672300-19T.T.O ADVAN ポルシェ和田  博
平川  晃
1'56.5762'11.851YH
37777300-20梁山泊・TEAM高見沢ADVAN GT3高見沢 一吉
砂子 塾長
1'57.8312'13.739YH
387300-21雨宮アスパラドリンクRX7山路 慎一
井入 宏之
---2'03.655YH
39110300-22ARKTECH TOTALBENEFIT BOXSTERGT菅  一乗
大井 貴之
---2'08.266YH
409300Gulf ADVAN FORTUNE MT山下 潤一郎
山田 英二
------YH
41913300フィールズ ADVAN CORVETTE C6福山 英朗
周防 彰悟
------YH
タイヤ = BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ
WH = ウェイトハンディキャップ(kg)/+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)