2006 AUTOBACS SUPER GT Round1
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■第1戦 | □練習走行_2006-03-17 | □セッション 1 □セッション 2 |
09:30 - 11:00 14:30 - 16:15 |
■鈴鹿サーキット _5.807km |
2006 オートバックス SUPER GT開幕戦「SUZUKA GT 300km」が、明日に迫った鈴鹿サーキットで練習走行が行われた。走行は午前に両クラス混走で1時間30分、午後は混走が1時間15分+各クラス占有15分で行われた。
午前の走行は9時から11時までの2時間。上空は青く晴れ渡っていたが、風は非常に冷たく気温は6度。季節が戻ってしまったような寒さの中での走行となった。
練習走行1回目は予定より3分遅れ、9時33分に開始された。夜明けまで続いた激しい風雨の影響で路面はウエット。雨は止んでいたが雲は晴れず、セッション終了まで完全に乾くことはなかった。風はかなりつよく、ホームストレートでは追い風となる。開始時点での気温は8度、路面温度は8度。
開幕戦に向け、この日の走行が最後のテストのチャンス。3月上旬の合同テストではニューマシンが間に合わないチームもあったが、今回はどのチームも精力的に走り込む。序盤はウエットタイヤを履いた状態でのチェックがおもなメニュー。開始から30分あまり過ぎたとき、ダンロップコーナー先でGT300クラスのマシンを避けようとしたNo.100 RAYBRIG NSXがスピン。すぐに復帰したがコース上に泥をまいてしまったため、赤旗中断となる。この時点でトップタイムをマークしていたのはNo.8 ARTA NSXで、2分06秒865。2〜3番手にはNo.22 MOTUL AUTECH Z、No.32 EPSON NSXがつづくがタイムは2分07秒台。4番手No.100 RAYBRIG NSXは2分09秒台と、タイムにはまだバラつきがあった。
約10分間の清掃作業後、残り時間40分あまりで再開。残り時間が30分を切ったあたりから、この状況でのタイムアタックが始まる。各チーム、まずは浅みぞのウエットタイヤでようす見のあと、スリックに切り替えて出て行く。スリックで最初にタイムを出したのはNo.24 WOODONE ADVAN KONDO Zのエリック・コマス。そこから他チームも一気にタイムアップしはじめ、残り10分を切ったところでNo.12 カルソニックインパルZのブノワ・トレルイエが1分54秒033をマーク。これがこのセッションでの最速となった。2番手は、チェッカーが出た周に1分54秒894をマークしたNo.8 ARTA NSX。No.18 TAKATA童夢NSXとNo.23 XANAVI NISMO Zが1分55秒台で3〜4番手につづく。5〜6番手は2台のスープラ(No.66 triple aサードスープラGT、No.25 ECLIPSE ADVANスープラ)。SC430勢はスリックでのアタックを本格的に行わず、No.35 BANDAI DIREZZA SC430の10番手(タイムは1分58秒962)が最上位となった。
GT300クラスも、やはりスリックタイヤでの走行はセッション最終盤のみ。このなかでNo.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXTERの松田秀士が2分06秒309というタイムを出し、ここでの最速となった。合同テストでも好タイムをマークしていたNo.110だが、どうやらこの速さはホンモノのようだ。これにつづく2〜3番手はNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R、No.27 direxiv ADVAN 320Rのヴィーマック勢。注目のニューマシン、No.2 Privee Zurich・アップル・紫電が4番手タイムをマークした。No.2は合同テストの結果を踏まえてサスペンションを一部改良。それが功を奏したようだ。もう1台のブランニューマシン、No.55 DHC ADVAN FORD GTはマシンの準備がぎりぎりまでかかり、このセッションは走行できず。走行が終わってからあわただしく搬入する姿が見られた。
2回目の走行は14時30分から。1回目終了後、上空の雲は晴れて日差しが降り注ぎ、路面は完全なドライに。風は依然として強いままで、気温は11度、路面温度は14度という状況での走行開始となった。
開始から10分あまり過ぎたとき、逆バンクでNo.5 プロμマッハGOGOGO車検320R九州がストップ。赤旗中断となる。エンジンルームに失火があったようで、ドライバー自身が消火器を使う場面が見られた。収容作業終了後、走行再開。ここでNo.23 XANAVI NISMO Zの本山哲が1分52秒971と、この日はじめての1分52秒台をマークする。この時点での2〜3番手はNo.8 ARTA NSX、No.3 イエローハットYMSトミカZで1分53秒台。その後しばらくは各チームともニュータイヤを使っての走行はなく、タイムに大きな動きは見られなくなる。
15時40分ころ、2コーナーでNo.10 T&G FACE NETWORK DUNLOP F360がコースアウト。グラベルにつかまってしまう。そのまま両クラス混走の時間は終了。回収作業後、15分間GT300クラスの専有走行となる。ここでまずタイムを出してきたのはNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7で、2分05秒123。No.19 ウェッズスポーツセリカが2分05秒262で2番手につづく。1回目の走行でトップタイムをマークしていたNo.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXTERも引き続き好調で、3番手。これより前にタイムを出していたNo.13 エンドレスアドバンCCI Zまでが2分05秒台となった。このまま専有時間終了かと思われたところで、No.2 Privee Zurich・アップル・紫電の加藤寛規が2分05秒120をマーク。僅差で、この日のクラストップを奪った。
最後の15分間はGT500クラス専有。ここではNo.12 カルソニックインパルZのブノワ・トレルイエが1分52秒385をマークし、トップとなる。これに次ぐのはNo.8 ARTA NSXだったが、残り時間が5分を切ってNo.18 TAKATA童夢NSXがタイムアップ。1分52秒525で2番手に飛び込んでくる。1回目にタイムアタックしなかったSC430勢もここではニュータイヤを履き、No.1 ZENTセルモSCが1分52秒台をマークして4番手につけた。このセッションでトップとなったNo.12は、先日のテストではまだ05年仕様だったが、今回は06年バージョンにアップデート。たしかな手ごたえを得たようだ。