2006 AUTOBACS SUPER GT Round1
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■第1戦 | □練習走行 ■公式予選 ■決__勝 |
3月17日(金) 3月18日(土) 3月19日(日) |
□合同テスト:3月3日(金), 4日(土) |
■鈴鹿サーキット _5.807km |
■プレビュー
待望の2006年シーズン開幕が間近だ。その舞台は、昨年11月、劇的な雨の決戦があった鈴鹿サーキット。3月18、19日、新たな激闘の火ぶたが切られる。
レクサスSC430
今季のスーパーGTの注目は、なんといっても初登場の新型車たち。チャンピオン獲得の原動力となったスープラに代わり、トヨタ系チームの主力車種となるのがレクサスSC430だ。初登場のマシンではあるが、スープラのノウハウもふんだんに盛り込まれ、侮れない実力を持つ。このSC430をチャンピオン立川祐路/高木虎之介組(No.1 セルモSC)やトムスの移籍コンビ・脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組(No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC)らが駆り、開幕戦でデビューウィンを目論んでいる。
マセラティMC12
そして、GT500クラスで気になるもう1台はマセラティMC12(No.51)だ。FIA-GTで大活躍したマシンをル・マン勝者のチーム郷が母体になったスティーレ・コルセが走らせる。ドライバーは荒聖治と元F1ドライバーのヤン・マグヌッセンとこちらも実力十分。
もちろん、惜しくもチャンピオンを逃したNo.23 ザナヴィニスモZ(本山哲/松田次生組)やNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ファーマン組)も、昨年からさらにマシン性能を上げてきているだけに、今年のGT500も昨年同様油断できないシーズンとなりそうだ。
ニッサン・フェアレディZ |
ホンダ NSX |
GT300クラスでは、まずは紫電MC(No.2 プリヴェチューリッヒ・紫電)。これはムーンクラフトが作り上げた少量生産の国産GTのマシン。そして、往年のル・マンで活躍したフォードGT40を現代の技術で再現したフォードGT(No.55 DHG ADVAN FORD GT)だ。さらに、新車種ではないが、昨年のGT300チャンピオンカーのトヨタMR-Sが、今季は自然吸気のV6にエンジンを換える。この超進化型MR-Sを駆るのは、ミスターGT300の新田守男と良き相棒の高木真一(No.101 MR-S)らだ。
残念ながらGaraiya、M-TEC NSXが今季の参戦を見送っているが、これらの新マシンにヴィーマックやフェラーリ、セリカ、RX-7がどう対抗するか? 本当に楽しみだ。
横溝直輝/デ・オリベイラ
さらに、ドライバーで興味深いのは、GT500に現れた23歳ルーキーコンビ。若手の起用に実績のあるNAKAJIMA RACING(EPSON NSX)が選んだ武藤英紀/L.デュバル組がどこまで波乱を巻き起こせるか。彼らと同じく、F3の活躍コンビである横溝直輝/J.P.デ・オリベイラ組(イエローハットYMSトミカZ)もフレッシュなコンビだ。
星野一樹
また、今年のチーム体制のキーワードは『ファミリー』。GT500のNo.12 カルソニックIMPUL Zは星野一義監督にドライバーが息子の一樹。No.25 ECLIPSE ADVANスープラも土屋春雄監督とドライバーが武士の親子鷹。GT300でもNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rが黒澤琢弥&翼の兄弟コンビがいる。もちろん、ハードなスーパーGTでは甘えなど許されないが、気心通じたコンビネーションは大きな武器になるかもしれない。
昨年からマシン、チーム体制ともに大きな変動があった2006年のスーパーGT。その新たな全貌が見えるのは、新たな戦いの始まりは、3月18、19日の開幕戦鈴鹿の一戦である。大いに期待して待っていて欲しい。