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2006 AUTOBACS SUPER GT Round2
Okayama GT 300km Race
2006-04-08, 09 / Okayama International Circuit
2006-04-08
■第2戦
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■公式予選_2006-04-08
□入場者数 : 28,980 人
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■1回目 ■2回目(Super Lap)
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10:00 - 11:00 14:15 - 16:15
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■岡山国際サーキット _3.703km
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横溝が好走! 伏兵登場か!?
イエローハットYMSトミカZが暫定ポール獲得!
GT300はエンドレスアドバンCCI Zがポールを狙う
4月8日、2006 オートバックス SUPER GT 第2戦「OKAYAMA GT300km RACE」の公式予選1回目が岡山国際サーキットで行われた。予選1回目は10時ちょうどに開始。上空には薄い雲が広がっているものの日差しはあり、春らしい暖かさのなかでの走行となった。開始時点での気温は15度、路面温度は20〜23度。
Qualifying Session 1 曇、気温15度/路面温度20度、ドライ
最初の20分間はGT300クラス専有。前日の練習走行でのトップタイムは1分31秒台だったが、このセッションで最初に1分31秒台をマークしたのはNo.27 direxiv ADVAN 320R。今回は谷口信輝がタイムアタッカーを務める。その後、No.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTERがトップを奪うが、すぐにNo.27が再逆転。No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP、No.19 ウェッズスポーツセリカ、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R、No.2 Privee Zurich・アップル・紫電なども1分31秒台に入れてくる。前日、マシントラブルのため走行できなかったNo.2だが、そのトラブルは解消されたようだ。専有時間残り3分を切ってタイムアタック合戦が激化。そのなかでNo.13 エンドレスアドバンCCI Zの影山正美が1分31秒229を出しトップを奪う。さらに、専有時間が終了する直前にNo.46 吉兆宝山DIREZZA Zも大きくタイムアップ。4番手に飛び込んできた。
つづく20分間はGT500クラスの専有。始まってしばらくは6〜7台の走行にとどまり、静かな雰囲気。専有時間残り10分を切ってようやく各チームが動き出す。No.23 XANAVI NISMO Zはいつもより早めにアタック。1分24秒807をマークしてとりあえずトップに立つ。No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430が2番手で、3番手以下はこの時点では1分25秒台。残り5分ほどになって一気にタイムアタックが本格化。No.35 BANDAI DIREZZA SC430、No.3 イエローハットYMSトミカZ、No.18 TAKATA童夢NSX、No.22 MOTUL AUTECH Z、No.8 ARTA NSX、No.32 EPSON NSXなどが次々と1分24秒台をマークし、計時モニターの順番はめまぐるしく入れ替わる。このなかで鼻差だけ抜け出したのがNo.3。横溝直輝が、1分24秒014とあとわずかで1分23秒台に迫るタイムをたたき出し、このセッションでのトップとなった。No.100 RAYBRIG NSXが1分24秒165でこれにつづいた。
最後の20分間は両クラスの混走。各チーム、アタック役ではないドライバーの予選通過基準タイムクリアなどが主なメニューとなる。各クラス、専有走行の時間に11番手以下にとどまったチームは10番手以内のスーパーラップ進出をかけてタイムアタックをかけるが、ここでのジャンプアップはならなかった。
この結果、GT500クラスではNo.3 イエローハットYMSトミカZを筆頭に、No.100 RAYBRIG NSX、No.18 TAKATA童夢NSX、No.22 MOTUL AUTECH Z、No.12 カルソニックインパルZ、No.8 ARTA NSX、No.1 ZENTセルモSC、No.32 EPSON NSX、No.66 triple aサードスープラGT、No.23 XANAVI NISMO Zまでがスーパーラップ進出を決めた。開幕戦優勝のNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430は、わずかに届かず11番手。以下、13番手までが1分24秒台と、1秒以内に13台がひしめく大接戦となった。
GT300クラスはNo.13 エンドレスアドバンCCI Zがトップ。No.27 direxiv ADVAN 320R、No.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER、No.46 吉兆宝山DIREZZA Z、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R、No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP、No.19 ウェッズスポーツセリカ、No.2 Privee Zurich・アップル・紫電、No.88 アクティオムルシェRG-1、No.26 MOTOタイサンエンドレスGT3Rまでがスーパーラップ進出を決めた。No.26はポルシェ911としては初のスーパーラップ進出となる。
なお、前日の練習走行でクラッシュしてしまったNo.7雨宮アスパラドリンクRX7と、No.111 ARKTECH GT3はこのレースへのエントリーを取り消した。
Comments
GT500 クラス | 予選1回目トップ
- 横溝直輝/No.3 イエローハットYMSトミカZ
- 初めてのタイムアタックで超緊張したんですけど、出てみたらミスなく思いきりアタックできました。その結果がトップタイムだったので、非常に満足しています。JP(デ・オリベイラ)もロングランでいいタイムで走っていたので、すごくよかったと思います。クルマは、昨日はちょっとアンダーステアでもうひとつ決まっていなかったんですけど、今日はすごくよかったです。このコースは、2人ともF3で走り込んでいますし、相性はいいと思います。スーパーラップはまだやったことがないし、タイヤの温め方に課題があるとは思いますが、そこをうまくやれればいいところにいけると思います
- 長谷見昌弘監督/No.3 イエローハットYMSトミカZ
- まぁクルマもよくなったし、横溝にもウチで作ったクルマのフィーリングで乗れって、コンコンと教え込んでいるからね。そっちのほうが速いっていうのが、二人とも納得できてきたみたいだね。ただ、午前中はトップだったけど、スーパーラップがあるからまだわからない。二人ともまだスーパーラップが苦手だからね。午前中はタイヤを十分温めて、いいところでボーンといっているからいいけど、スーパーラップはそうはできないでしょ? ウチのドライバーはタイムが出るのが4周目〜5周目だからねェ。それに最後に走るから、温度が冷えちゃう。だから、まだあんまり喜べない
GT300 クラス | 予選1回目トップ
- 影山正美/No.13 エンドレスアドバンCCI Z
- (トップタイムは)当たり前でしょ(笑)。ど根性ガエルの『男の意地よ』みたいな感じでした。いつも意地はありますよ。レーシングカー対グループAで戦っているようなものですから。いろんな意味でがんばりを見せないといけない。クルマの状態もいいですし、タイヤもいいですね。そのなかで自分のやりたいようにやらせてもらっています。反面、責任もプレッシャーもあるんですが、それを楽しみながらすごくいいかたちでできていますし、チームも必死でやってくれています。そのチームの総合力での、この結果かなと思います。この状況でトップを取っているので、当然スーパーラップでも取らないと意味ないですね。前回は雨が降ってきちゃったのでしょうがないですけど、今回はコンディションが変わらなければ、当然ポールを獲りますよ
道上龍 & TAKATA童夢NSX、2001年以来のポールポジション!
開幕戦につづいてNSX勢が予選1-2をゲット
GT300は吉兆宝山DIREZZA Zが2連続ポール
4月8日、岡山国際サーキットで、2006オートバックスSUPER GT 第2戦 OKAYAMA GT 300km RACEの公式予選が行われた。GT500クラスはNo.18 TAKATA童夢NSXの道上龍、GT300クラスはNo.46 吉兆宝山DIREZZA Zの佐々木孝太がポールポジションを獲得した。
Qualifying Session 2 曇、気温17度/路面温度21度、ドライ
公式予選2回目は14時20分、予定より5分ほど遅れて始まった。天候は午前中と同じく薄曇りだが、朝から吹きつけていた風がさらに強まり、運ばれてきた黄砂で周囲の山がかすむほど。花粉症を抱えるドライバーやチームクルーは、サングラスやマスクで防備するなかでの予選となった。開始時点での気温は17度、路面温度は25度。
最初の15分間はGT300、つづく15分間はGT500が、全車走行。コース確認のインターバルをはさんで、GT300クラスから上位10台のグリッドを決めるスーパーラップに入る。
GT300クラス、1番手の出走はNo.26 MOTOタイサンエンドレスGT3R(山路慎一)。ポルシェ911としては初のスーパーラップ出走で、1分32秒296というタイムをマークする。つづく3台はこのタイムを上回れず、ようやく暫定トップが入れ替わったのは5番手出走のNo.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也)。1分31秒698と、スーパーラップで初めて1分31秒台に入れてくる。さらにこれを上回ったのが7番目に走ったNo.46 吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太)。最初のセクターからあきらかに他車より速く、1周を終えてのタイムは1分30秒664。No.11を1秒以上上回ってみせる。このあとの2台はともに1分31秒台に終わり、最終走者No.13 エンドレスアドバンCCI Z(影山正美)を迎える。午前中にトップだった意地をみせ、渾身のアタックを敢行。1分31秒台を切ってくるが、No.46 佐々木にはわずかに及ばず1分30秒939で2番手。この結果、No.46 吉兆宝山DIREZZA Zが2戦連続のクラスポールとなった。
15時28分、GT500クラスのスーパーラップ開始。この時点でも気温、路面温度にはあまり変化はなく、黄砂の影響で路面はほこりっぽいまま。最初に走ったNo.23 XANAVI NISMO Z(本山哲)、2番手出走のNo.66 triple aサードスープラGT(アンドレ・クート)は、ともに午前中の自身のタイムを上回れず1分25秒台。これに対し、3番手出走のNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)は1分24秒356と、自身のタイムを0.3秒近くも上回り、暫定トップを奪う。だが、4番目に走ったNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路)はさらに上手。前半のセクターではやや遅れ気味だったものの、コース後半が速く、1分24秒219でトップを奪う。つづくNo.8 ARTA NSXは今回ラルフ・ファーマンがアタック役を務め、1分24秒316で2番手。6番目に出たNo.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)はマシンの挙動が安定せず1分25秒台。No.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム)も、1分24秒台には入れてくるものの上位には届かず。
残るは2台のNSXとNo.3 イエローハットYMSトミカZ。No.18 TAKATA童夢NSXの道上龍からアタックに出ていく。前戦・鈴鹿の決勝では風に空力バランスを狂わされたNSX勢だが、今回は微妙に向きが変わる強風をつき、1分24秒043と、1分23秒台まであと少しのタイムをたたき出してみせる。つづくNo.100 RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ)もこれに迫るが、1分24秒165で2番手につける。
最後の出走、No.3のアタッカーは横溝直輝。GT500クラス2年目、スーパーラップ経験のない若手にかかるプレッシャーは大きかったはずだが、最初のセクターではトップタイムをマークしてみせる。だが、インフィールドでわずかに姿勢を乱してタイムロス。最後に少し挽回してみせたものの、タイムは1分24秒155と、3番手にとどまった。
この結果、No.18 TAKATA童夢NSXがポールポジションを獲得。道上龍のポールは2001年第1戦TIサーキット英田(現岡山国際サーキット)以来。NSX勢としては今季2戦連続のポール獲得となった。
GT500 クラス ポールポジション
No.18 TAKATA童夢NSX
- 道上 龍
- 今週は練習走行からずっと流れがよくて、うまくいけばポールが獲れるだろうと確信はしていました。ただ、予選1回目はクルマのフィーリングがあまりよくなくてアンダーステアが出て、(ライバルとの)タイムも詰まってきたので、スーパーラップに向けてそれを改善するべくちょっとセットアップを変えました。それがすごくよかったですね。ボクにとってもポールは5年ぶりくらい。素直にすごくうれしいです。決勝に向けては、ボクと小暮選手とでレースのシミュレーションをしたロングランをしてますから、セットアップはできています。うまくボクが逃げられるレースができればいいと思います。
- 小暮卓史
- 道上選手がすごくいい走りをしてくれて、この場(記者会見)にいられることを感謝しています。明日の決勝ですが、木曜、金曜とロングランをやってきて、その内容も、速さ的にも悪くないと思いますから、ポールポジションという絶好の位置を活かして、優勝を目指してがんばりたいと思います。
GT300 クラス ポールポジション
No.46 吉兆宝山 DIREZZA Z
- 佐々木孝太
- 去年はチャンピオンになれて"強さ"を見せられましたが、今年はそれにプラスして"速さ"をアピールしたいと思っています。前回(鈴鹿)は雨の中でポールポジションを獲れたんですが、まぐれと思われた部分もありました。だから、今回は正真正銘、ちゃんとポールを獲りたいと思ってました。それに去年、ここで幻のポールに終わった(規定違反でトップタイム取り消し)こともあるので、リベンジもできたかな。決勝は、前回の鈴鹿はもともと(クルマの調子として)苦しいというのがあった。でも、今回はクルマも仕上がってますし、番場選手も頭を坊主にしてきてくれたので(笑)、前回のようなこと(アウトラップでコースアウト)はないと思います。いつでも全開でがんばっていきたいと思います。
- 番場 琢
- 開幕戦から2回連続でここ(記者会見)に来ることができて、孝太選手、チームのスタッフに感謝しています。前回の鈴鹿は、雨の中でポールが獲れていい流れだったのに、ボクの失敗でレースを台無しにしてしまった。今回はああいうミスを絶対しないと家を出るときに誓ってきました。この(坊主)頭はどうでもいいですけど(笑)、そう思ってきたので、今回は絶対失敗しないよう、孝太さんから受け取ったクルマを、ゴールまで100%プッシュしながら完走しようと思っています。
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