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2006 AUTOBACS SUPER GT Round3
FUJI GT 500km RACE
2006-05-03, 04 / Fuji Speedway
2006-05-03
■第3戦
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■公式予選_2006-05-03
□入場者数 : 31,000 人
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■1回目 ■2回目(Super Lap)
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10:20 - 11:20 15:25 - 17:15
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■富士スピードウェイ _4.563km
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SC430とNSXが互角の勝負
やはり本命! ZENTセルモSCが暫定ポールを奪取
GT300はPrivée Zurich・アップル・紫電が初ポールを目指す
5月3日午前、2006 オートバックス SUPER GT第3戦「FUJI GT500km RACE」の公式予選1回目が富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。
予選日は朝から快晴。前日の練習走行は雨に見舞われドライでの走行ができなかったため、公式予選の前に10分間のフリー走行枠が設けられた。ここで各チームともドライタイヤのチェックとセッティングを行う。この時点での気温は14度、路面温度は30度。
Qualifying Session 1 晴、気温14度/路面温度30度、ドライ
公式予選1回目は10時20分に開始。まず20分間のGT300クラス専有走行から。最初に1分43秒台を出したのはNo.777 梁山泊apr MR-S(大嶋和也)だが、すぐにNo.2 Privee Zurich・アップル・紫電(加藤寛規)がこれを上回りトップに立つ。専有残り5分を切って各チームのタイムアタックが本格化。No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介)が2番手に上がる。前日、雨の中で好タイムをマークしていたNo.14 ハンコックエンドレスポルシェ(木下みつひろ)がドライでも好調で、3番手。その他ではNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R(黒澤翼)が初めてスーパーラップ進出圏内のタイムをマークしてきた。
つづく20分間はGT500クラス専有。始まってしばらくは4台ほどが走行しているだけだったが、残り10分をきったところで全車がコースイン。コースとクルマの状況を確かめたあとタイムアタックに入る。まずダンロップタイヤ勢がタイムを出しにいき、No.35 BANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴)が1分35秒台でトップに立つと、No.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)が1分34秒台でこれを更新する。残り5分となって、これを上回ったのがNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路)。富士マイスターの立川、まずは1分34秒385でトップに立つと次の周には1分34秒255までアップ。富士での7回目のポールポジションに向けて、まずは最初のステップを上がる。2番手はNo.32。3番手にはNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔)が上がってくる。残り3分、いつもなら激しいタイムアタック合戦が繰り広げられるところだが、今回はあまり大きな変動はなかった。その後、混走の時間帯にタイムアタックを試みるチームもあったが、順位は変わらずチェッカー。この結果、No.1、No.32、No.8、No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一)、No.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)、No.35、No.66 triple aサードスープラGT(アンドレ・クート)、No.100 RAYBRIG NSX(細川慎弥)、No.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム)、No.3 イエローハットYMSトミカZ(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)の10台がスーパーラップに進出した。
最後の20分間、混走の時間帯にGT300クラスでは順位に変動があった。No.46 吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太)とNo.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER(菅一乗)がスーパーラップ圏内までタイムアップ。この結果、No.2、No.62、No.14、No.110、No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也)、No.777、No.26 トモタイサンエンドレスGT3R(山路慎一)、No.46、No.96、No.7 雨宮アスパラドリンクRX7(井入宏之)の10台がスーパーラップ進出となった。
Comments
GT500 クラス | 予選1回目トップ
- 立川祐路/No.1 ZENT セルモ SC
- タイヤ選択は前もってしてあったので、(予選前のフリー走行では)クルマのチェックと自分の感覚を確かめるくらいでした。クルマもほとんどそのまま。NSXが速いんで余裕はないですが、悪くはないですよ。あとはスーパーラップ(SL)でどう1周がんばれるか。勝負に出たいですね。(SLでの)曲は今回はチームに任せました。なかなかアイデアに困ってます。GTレースに来るとき何が一番悩むかっていったらコレだからね(笑)。富士は勝って当たり前みたいな雰囲気が周りにあって、プレッシャーがかかります。ポール獲っても当たり前みたいな感じだし。トップタイム出しても別に誰からもほめられないし、何も言われないし、寂しいですよ。ボク自身、前回(岡山)のペナルティ(黄旗追い越し)で順位を落として大きなポイントを獲れなかったので、今回はその分ちゃんと自分で取り返すのが必要なんですよね。予選の4ポイントだけじゃなくて、決勝もスタートでぶっちぎって、ある程度(高木選手に)ラクをしてもらうくらいの差を作って、また最後に乗って…という感じでいきたいです。フルマークを獲る可能性もなくはないし、それができる条件のもとにいるので、優勝しか考えていません
GT300 クラス | 予選1回目トップ
- 加藤寛規/No.2 Privée Zurich・アップル・紫電
- ウチはタイヤの落ち幅がないので助かりました。雨でも速かったし、コース的には(クルマが)合ってんのかな? セッティングも当然いいですけど。前回の合同テストよりは格段いいですね。岡山では突然ウェイトを積まれてのドタバタ劇がありましたが、今回はコーナーウェイトを取って、うまく合わすことができたということですね。今回はウェイトを積んでリストリクターを大きくしましたが、でもタイヤはちょっとツラいかなぁ。その点はみんな一緒かもしれないけど。でもドライで走り込みができていないのにパッとタイムが出たから、この前のテストでセッティングの方向が出ていたのが形になって出たということかもしれません。SLの曲ですか? モチロン、ウチはユーミン。しかも(松任谷由実ではなく)荒井由実でいくのが決まりです(笑)
富士マイスターの貫禄の速さ!!
ZENTセルモSC・立川が最多ポールポジション記録更新!
GT300はPrivée Zurich・アップル・紫電が3戦目でポール獲得
5月3日、2006 オートバックス SUPER GT第3戦「FUJI GT500km RACE」の公式予選が富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。
Qualifying Session 2 晴、気温14度/路面温度26度、ドライ
予選2回目は15時25分から。最初の15分間はGT300専有、つづく15分間がGT500専有、その後GT300、GT500の順でスーパーラップ(SL)が行われる。GT300専有の時間帯には、予選1回目にマシントラブルでタイムを出せなかったNo.88 アクティオ ムルシェRG-1の桧井保孝が基準タイムをクリアするが、最後にデフオイルを撒いてしまい、GT500専有の時間帯に入ったところで赤旗中断。コース上のオイル処理を済ませてからGT500の専有に入った。
GT300のスーパーラップが始まったのは予定より20分遅れの16時20分。No.7 雨宮アスパラドリンクRX7(井入宏之)から1台ずつアタックしていく。No.7は1分44秒台、つづく3台は1分43秒台。一気にタイムを上げたのは6番目に走ったNo.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也)で、1分42秒929をマークする。7番目のNo.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER(菅一乗)は、ストレートの速さを生かしセクター1ではダントツのタイムを出すが、その後マージンを少しずつ失い最終的には1分42秒959と、No.11にわずかに及ばない。No.14ハンコックエンドレスポルシェ(木下みつひろ)、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介)も1分43秒台にとどまり、残るは1回目トップのNo.2 Privee Zurich・アップル・紫電(加藤寛規)のみ。加藤はセクター1こそトップではなかったもののセクター2、セクター3をうまくまとめ、1分42秒889とNo.11のタイムを0.04秒上回ってクラストップを奪ってみせた。紫電としてはSUPER GT初ポール。加藤は2005年開幕戦岡山以来、通算3度目のクラスポールとなる。
コース確認のインターバルをおいて16時56分からGT500のスーパーラップ。最初の2台のフェアレディZ勢とNo.100 RAYBRIG NSX(細川慎弥)は1分35秒台にとどまるが、4番目に走ったNo.66 triple aサードスープラGT(アンドレ・クート)が1分34秒248と一気にタイムアップして暫定トップを奪う。だが、No.35 BANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴)はさらに速く、1分34秒079と1分33秒台まであと少し。その後、No.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)、No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一)、No.8 ARTA NSX(伊藤大輔)、No.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)は1分34秒〜35秒台にとどまり、最後のNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路)を迎える。立川はすべてのセクターでライバルを上回り、最終的には1分33秒169と、2番手を0.9秒以上も引き離す圧倒的タイムをマーク。自身通算11回目のポールを、もっとも得意とする富士スピードウェイで獲得した。これでポール獲得回数は単独トップ。富士でのポール獲得回数も7まで伸ばしている。2番手はNo.35。開幕からマシンとタイヤのマッチングに苦しんできた同チームだが、ここに来てライバルに追いついてきたようだ。3番手No.66は、スープラ勢として予選今季最上位。これにつづいたのはNo.36で、上位4番手までをトヨタ勢が占める結果となった。5番手はNo.8 ARTA NSX。フェアレディZ勢ではNo.22 MOTUL AUTECH Zの7番手が最上位だった。
GT500 クラス ポールポジション
No.1 ZENT セルモ SC
- 立川祐路
- 去年の最終戦で(最多)ポールの記録に並んで、それを更新できたことがうれしいですね。もちろん目標は(シリーズ)連覇ですけれど、自分自身の記録としてこれも考えていたので。前回のレースでは自分のミスでペナルティを受けて、それで落としたポイントもある。それを取り返すためにもポールの4ポイントを取りたかった。これで第一段階クリアですね。決勝も優勝しなければ。前回の帰りに(セルモの佐藤正幸)社長に約束したんです。マニフェストを出したんで、明日はそれを実行しないといけませんね
- 高木虎之介
- ここには27ポイント、ポール、優勝、ベストラップと取りにいくという目標で来ていますから、今のところ順調じゃないですかね。明日は500kmと長いレースなので、去年のように立川にいいスタートをしてもらって、2スティント目で自分の仕事ができたらと思います。で、最後は笑顔でいたいですね
GT300 クラス ポールポジション
No.2 Privée Zurich・アップル・紫電
- 加藤寛規
- ポールは考えていませんでした。まだ開発途中のクルマですから足らないことがたくさんあって、それをひとつずつ潰していっているのが現状なんです。チームとタイヤメーカーにいいものを作っていただいたんで、それがちゃんと結果に出たんだと思います。ホント、キツネにつままれたような感じなんですけどね(苦笑)。(富士での)合同テストでは周りも(1分)41秒とか速いタイムを出していたので、このタイムでポールということにちょっとビックリしています。(決勝では)合同テストでひたすらロングをやってレースに向けてのシミュレーションができてますので、楽しみですね
- 高橋一穂
- スーパーラップは一人で走りますから、ボクは今日、ひたすらモニターを見ていただけです。ただ、金策は一生懸命やってますから、そういう意味では共同の仕事ですかね(笑)。決勝はトップスタートになるので、うれしさ半分、プレッシャー半分というころ。喜んでばかりにはいられないですね。ポールは、ひとえに加藤さんが速かったということ。クルマとしてはストレートも遅くて、それほど速いという感じはありません
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