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2006 AUTOBACS SUPER GT Round4
JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA
2006-06-24, 25 / Sepang Circuit

Preview

2006-06-14

■第4戦 □練習走行
■公式予選
■決__
6月23日(金)
6月24日(土)
6月25日(日)
course ■セパンサーキット
_5.542km

■プレビュー

灼熱の戦い...
難関のセパンを攻略せよ!
逆襲のチャンスはここにある...

今年もAUTOBACS SUPER GTの海外戦、第4戦「JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA」が、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで6月24、25日に開催される。2000年に始まったこの大会も6回目。マレーシア国内でも6月のビッグイベントとして定着してきている。


No.8 ARTA NSX
 セパンでの戦いにおいて忘れていけないのは、やはり暑さだろう。日中は30度を軽く超え、厳しい日光が降り注ぐ。このため、最近のセパン戦では夕方のスタートとなったが、それでも毎年熱中症などでダウンするドライバーが現れ、時にはそれがレースの勝敗をも左右している。昨年も終盤トップを争うARTA NSXの伊藤大輔とザナヴィニスモZのリチャード・ライアンがともに熱でダウン寸前となった。クールスーツの機能が十分でなかった伊藤が実力を出しきれず、結果としてザナヴィZが勝利したのだ。
 ドライバー、そしてマシンに厳しいセパンの戦い。暑さの克服も含めノーミスのチームがもっとも勝利近いはずだ。


No.23 XANAVI NISMO Z
 セパン・サーキットは比較的フラットなコースで、どちらかと言えば高速系といえる。このため、ミドシップのNSX、そしてコーナリングを得意とするZがやや有利だろう。実際、昨年もNA化したNSXとZの構図で一騎打ちであった。今年も、ここまで未勝利のNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔/R.ファーマン組)やNo.23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生組)を中心に戦い展開しそうだ。また、No.22 MOTUL AUTECH Zは、山本左近のF1進出(スーパーアグリF1/サードドライバー)にともない、ドライバーがM.クルムの相棒が2004年チャンピオンで昨年のセパン勝者であるリチャード・ライアンとなった。急遽の結成ではあるが、このコンビ、今後のシリーズの台風の目になるかもしれない。

No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430
 今季初登場のLEXUS SC430にとっては初のコースとなるが、実はオフにセパンで走行テストを行っているため、まったく未知のコースではない。したがって、富士で勝利を逃したNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路/高木虎之介組)や2勝目を決めて今季の主導権を握りたいNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一/A.ロッテラー組)は、勝ちを狙ってくるはずだ。



No.7 雨宮アスパラドリンクRX7
 GT300クラスは、国内戦よりやや台数が減って20台が参戦。開幕戦に勝利を飾ったNo.88 アクティオ ムルシェ RG-1などJLOC勢がル・マン参戦も重なって欠場なのは少々寂しい。だが、他のチームにとってはここで巻き返すチャンスでもある。
 ここセパンと相性のいいのは、やはりNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山野哲也/井入宏之組)。セパン4戦3勝の実績は伊達ではないはず。本命はと言われれば、やはりこのRX-7だろう。

No.27 direxiv ADVAN 320R
 そして、高速コーナーが多いセパンだけにミドシップ車、フェラーリやVemac、MR-Sといったマシンのチームも気になる存在。中でも、今季1勝をあげているNo.27 direxiv ADVAN 320R(密山祥吾/谷口信輝組)、そしてそろそろ勝ちが欲しいNo.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也/青木孝行組)、No.101 TEAM RUN'A apr MR-S(新田守男/高木真一組)が要注意だろう。このところポルシェ勢も好調なだけに、昨年までの実績だけで展開が占えないGT300。このセパンも意外な1台が大活躍、ということもあるかもしれない。


 GT500にせよ、GT300にせよ、シーズン序盤で成績が残せなかったチームにとっては、巻き返しを狙う最大のチャンスとなるのが、この第4戦セパンだろう。
 今年はJ SPORTS Plus、モバHO!で当日放送(23:00-26:00)、Yahoo!動画も同時に配信。GTファンなら、見逃せない戦いだ。