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2006 AUTOBACS SUPER GT Round4
JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA
2006-06-24, 25 / Sepang Circuit
2006-06-24
■第4戦
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■公式予選_2006-06-24
□入場者数 : 6,000 人
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■1回目 ■2回目(Super Lap)
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11:00 - 12:00 16:00 - 17:45
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■セパンサーキット _5.542km
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昨年決勝2位の雪辱を果たせ!
ARTA NSXが暫定ポールを獲得
セパン本命の雨宮アスパラドリンクRX7がGT300トップに
6月24日午前、2006 オートバックス SUPER GT第4戦「JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA」の公式予選1回目がセパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)で行われた。
Qualifying Session 1 曇、気温26度/路面温度28度、ドライ
予選1回目は11時(現地時間)からの60分間。最初の20分間はGT300クラス専有、次の20分間はGT500クラス専有、最後の20分間は両クラス混走というスケジュールで行われた。上空は雲に覆われ、ときおり小雨がぱらつくという不安定な天候。このためどのチームも早めのタイムアタックに出ていくが、けっきょくこのセッションはドライコンディションのまま進行した。開始時の気温は26度、路面温度は28度。終了時にも27度/29度とほとんど変動はなかった。
GT300クラスでこのコースとの相性のよさを見せつけたのがNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7。やや遅れてコースインした山野哲也が、最初のアタックで2分09秒674をマークし、トップに立つ。前日の練習走行でトップタイムをマークしていたNo.2 I.M JIHAN・Apple・Shiden(加藤寛規)がこれにつづいて2分09秒965をマーク、2番手に。この後、No.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXTER(菅一乗)、No.19 ウェッズスポーツセリカ(脇阪薫一)などもアタックを敢行するが2分10秒台前半まで。これより前にタイムを出していたNo.27 direxiv ADVAN 320R、No.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rなどもポジションを上げることができなかった。専有時間残り3分を切ったところで、それまで下位に甘んじていたNo.55 DHG ADVAN FORD GT(光貞秀俊)が2分10秒369を出し、6番手にジャンプアップ。初のスーパーラップ進出を決める。最初のアタックで上位タイムを出せなかったNo.101 TEAM RUN'A apr MR-Sも再度のアタックに出るが、13番手にとどまり、スーパーラップ進出はならなかった。GT500専有時間帯をはさんで行われた混走の時間にもポジションアップするチームはなく、No.7雨宮アスパラドリンクRX7以下、No.2、No.110、No.19、No.96、No.55、No.27、No.13エンドレスアドバンCCI Z、No.14ハンコックエンドレスポルシェ、No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPまでの10台がスーパーラップに進んだ。
GT500クラスの各チームも、天候の変化を見越して早めにコースイン。最初に2分を切ったのはNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)で、1分59秒024。この時点では2番手以下を約1秒離していた。これにNo.18 TAKATA童夢NSX、No.100 RAYBRIG NSXが2分00秒台でつづき、一時はNSX勢が計時モニターのトップ3を占める。だが、ここで1分59秒942を出し2番手に割って入ったのがNo.3 イエローハットYMSトミカZ(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)。さらに、数分後にNo.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)が1分59秒700で2番手に入ったのをきっかけとするように各チームいっせいにタイムアタック。次々と1分59秒台をマークしていく。だが、No.8 ファーマンはここで1分58秒642までタイムアップ。ふたたびライバルを引き離す。
直後にNo.12 トレルイエも1分58秒台をマークするがNo.8には届かず2番手まで。その後、No.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム)も1分58秒台に入れる。専有時間残り5分を切ってNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路)がアタック。1分59秒554で4番手に食い込む。その後は10番手前後に並ぶチームのアタックが激しくなるが、このなかでNo.24 WOODONE ADVAN KONDO Z(エリック・コマス)が10番手に飛び込む。その後、No.6 Mobile 1 SC(片岡龍也)もアタックするが10番手以内には届かず。この結果、No.8 ARTA NSXを筆頭に、No.12、No.22、No.1、No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、No.18、No.3、No.23 XANAVI NISMO Z、No.100、No.24までがスーパーラップ進出。No.24は今季初のスーパーラップ進出となった。
その後、混走の時間帯にNo.110がNo.2に接触。No.110のベストタイムが抹消となるが、2番目のタイムで9番手に入り、スーパーラップ進出車に変動はなかった。
Comments
GT500 クラス | 予選1回目トップ
- ラルフ・ファーマン/No.8 ARTA NSX
- アタックになんら問題はなく、速さを出すことができた。タイヤもコースに合ってるし、レースに向けて何も問題はない。問題があるとすればスーパーラップの時間かな。雨さえ降らなければ、ちゃんと速さを見せることができるはずなんだけどね。好きなサーキットだからポールポジションが獲れたらうれしいよ。去年はレースで残念な結果(終盤抜かれて2位)になったから、今年はリベンジレースみたいなもの。とにかくがんばるよ
GT300 クラス | 予選1回目トップ
- 山野哲也/No.7 雨宮アスパラドリンクRX7
- チームには来る前から『セパンは勝ちに行くぞ』という雰囲気があって、なんか元気になっている感じ。RX7もこのコースが好き、ボクもこのコースが好きっていう結果から出たタイムなんじゃないかな。いつもと同じように走っているんだけなんだけど、車体の形状とかホイールベースとか、そのへんがすごくマッチするんだろうね。(アタックは)みんな一度に出ると混雑すると思ったんで、チームにお願いして、1分だけ待たせてって言ったの。そしたらいい方向に行ったんだ。狙いどおりクリアアタックできて、100%の走りでした。ただ、雨になると勢力図がガラっと変わるだろうね。だから、願わくはドライで行きたいね。スーパーラップも決勝も全部ドライで行ければ優勝が狙えると思います
2年連続のポールポジション
ARTA NSXがライバルを圧倒!
GT300はI.M CO.LTD・APPLE・Shidenが2戦連続クラスポール
6月24日、2006 オートバックス SUPER GT第4戦「JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA」の公式予選がセパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)で行われた。
Qualifying Session 2 曇、気温27度/路面温度28度、ドライ
予選2回目は16時ちょうどから。最初にGT300クラス、つづいてGT500クラスの順で、クラス全体での走行が15分間ずつ行われ、5分間のインターバル後、GT300クラスからスーパーラップが始まった。予選開始時点での気温は27度、路面温度は28度と、マレーシアとしては低め。上空は雲に覆われていたが心配された雨は落ちてくることはなく、ドライでのアタックが見られることになった。
GT300クラスはまずNo.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也)からコースイン。2番目出走のNo.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER(菅一乗)がマークした2分10秒810が最初のターゲットタイムとなる。これを上回ったのがNo.13エンドレスアドバンCCI Z(影山正美)で、タイムは2分10秒090。つづくNo.27 direxiv ADVAN 320R(谷口信輝)は予選1回目でニュータイヤを2セット使い切っており、ユーズドタイヤでがんばりすぎたかコースアウト。180度回転でみごとなリカバリーを見せたがタイムを大きくロスしてしまう。6番目に走ったNo.55 DHG ADVAN FORD GT(光貞秀俊)は2分10秒694。No.13には届かないもののNo.110は上回り、この時点で2番手となる。さらに、8番目に走ったNo.19 ウェッズスポーツセリカ(脇阪薫一)が2分10秒398で2番手を奪取。
残る2台、予選1回目のトップ2のタイムに注目が集まる。まずはNo.2 I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden(加藤寛規)がアタック。区間タイムですでに0.5秒近く他を上回り、1周を終えると2分08秒692と、他を1秒以上引き離す圧倒的なタイムをたたき出した。予選1回目トップのNo.7雨宮アスパラドリンクRX7(山野哲也)も渾身のアタックを試みるが、このタイムには及ばず。2分10秒222で3番手にとどまった。この結果、No.2 I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shidenがクラスポールを奪取した。
コース清掃のインターバルをはさんでGT500クラスのスーパーラップがスタート。No.24 WOODONE ADVAN KONDO Z(エリック・コマス)からアタックに入る。つづくNo.100 RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ)が2分00秒台に入れ、最初のターゲットタイムに。No.23 XANAVI NISMO Z(本山哲)、No.3 イエローハットYMSトミカZ(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は2分00秒台に入れるもののこれを上回れず。最初に2分00秒を切ったのは6番目に走ったNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)で、1分59秒693。7番目のNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路)はさらにこれより速く1分59秒228。
しかし、つづくNo.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム)はさらにうわ手だった。1分58秒794と、ついに1分58秒台に入れてくる。つづくNo.12カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)は、区間タイムでは1000分の1秒までNo.22まで同一だったが、後半セクションでタイムロス。1分59秒台にとどまる。
最後の出走はNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)。その走りは圧巻だった。第1セクターで他につけた差は0.6秒以上。最終的なラップタイムは1分57秒866と、2番手に1秒近い差をつけていた。No.8のセパンでのポール獲得は昨年につづき2年連続。2番手はNo.22、3番手No.1と、トップ3はNSX、フェアレディZ、SC430が分け合うかたちになった。
GT500 クラス ポールポジション
No.8 ARTA NSX
- ラルフ・ファーマン
- 2年連続のポールはもちろんうれしいね。この週末、クルマ自体はとてもいい感じですよ。雨さえ降らなければ1位になるチャンスはあると思っていて、そのとおりになってよかった。唯一大変だったのが(路面温度が低いため)タイヤの温度を上げること、全体的に調整することでした。まさかマレーシアでタイヤを温める走りをすることになるとはね。スーパーラップの1周目のウォームアップでプッシュして、タイヤの温度をうまく調整できたので、ポールポジションが獲れたと思います
- 伊藤大輔
- このレースは(勝つ)チャンスがあると思って(このサーキットに)来ています。金曜の走り始めからクルマが調子がいいですし、今日はラルフがいい仕事をして、ポールを獲ってくれて、幸先がいいですね。去年も同じように予選をぶっちぎる展開だったんですが、レースは最終的に(トップ争いに)負けてしまった。そういう点では、今年は気温も低くて、人間が熱ダレすることもなそうですし(笑)、こんな天気なら自分のポテンシャルを思いっきり出しきれると思います。クルマも決勝用セットアップを仕上げているところで、去年みたいにならないように、精いっぱいがんばります
GT300 クラス ポールポジション
No.2 I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden
- 加藤寛規
- このコースは12時間レースなども出て、3回くらい勝っています。それほど走り込んでいるんで、レースに向けては自分なりの組み立てもできています。ただ、毎年毎年路面の温度が違って、とくに今日は路面温度が低くて20度台でした。そこで、今朝エンジニアと相談して急遽ソフトに替えました。雨のレースになると泥仕合になってしまうので、できるだけ前にいたい。スーパーラップの前に雨が少し降って、後で走ったほうがコンディションは有利になっただろうし、そういう面もうまくいきました。明日は雨が降らずに、できれば今日みたいな曇りでレースがしたいですね
- 高橋一穂
- 明日の決勝は、雨になるとけっこうきびしいですね。前回の富士でもポールからスタートしたんですが、ペナルティ受けたりぶつかったりして(レースを)落としてしまいましたから。明日は、なんとかポール・トゥ・フィニッシュを目指して、がんばりたいと思います
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