Free Practice 晴、気温21度／路面温度23度、ドライ

　霧のためウエット宣言が出されたが、路面はほぼ完全なドライ。各チームともスリックタイヤで走行に出て行く。この週末は練習走行日も予選日も雨にたたられたため、ドライでの走行はこれが初。決勝もドライとなることが予想されるため、たった30分間でドライでのタイヤのチェックと皮むき（表面に熱を入れること）、マシンのセッティングを行わなければならない。チームにとってはいつもに増して忙しいフリー走行となった。

　タイムとしては、GT500クラスではNo.66 triple aサードスープラGT（アンドレ・クート）の1分17秒786が最速。No.3 イエローハットYMSトミカZ（ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ）が1分17秒935でつづく。予選中、横溝直輝がクラッシュし、急遽別の車両を用意しなければならなかった同チームだが、決勝に向けてはどうにか準備が間に合ったというところ。横溝は予選通過基準タイムをクリアできていなかったが、ここでの走行結果が認められ、決勝出走は可能になった。ポールポジションのNo.1 ZENTセルモSC（立川祐路）は1分18秒台で3番手。ニスモの2台（No.23 XANAVI NISMO Z、No.22 MOTUL AUTECH Z）がこれにつづいた。

　GT300クラスではNo.7雨宮アスパラドリンクRX7の1分24秒638が最速。No.46吉兆宝山DIREZZA Z、No.2 Privee Zurich・アップル・紫電がトップ3となった。クラスポールのNo.88アクティオ ムルシェRG-1は11番手。上位の顔ぶれは予選とはかなり異なっており、決勝での展開がどうなるか、ますます予想が難しくなってきた。
　新車デビュー戦でスーパーラップ進出を決めながらマシントラブルで走れなかったNo.77 クスコスバルADVANインプレッサだが、修復してこのフリー走行には間にあい、16番手のタイムを記録して決勝へ期待を保たせた。

　終了時、気温は23度、路面温度は29度まで上昇。さらに雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせ始め、ようやくこの季節らしい気候の中での決勝となりそうだ。

Comments

アンドレ・クート／No.66 triple a サードスープラGT（GT500 フリー走行トップタイム）

すべて順調でしたね。クルマもいい動きをしてるし、セットアップも問題ないから、うれしいよ。天気が暑くなってきたので、それも味方するんじゃないかな。ただ、（今週はあまり）ドライで走ってないからね。でもそれはみんな同じ条件だし、先は読めないんじゃないかな。ま、様子を見ていくしかないね

平中克幸／No.66 triple a サードスープラGT（GT500 フリー走行トップタイム）

昨日の予選もスーパーラップ（SL）にいける状態だったけど、作戦で失敗したんです。タイミングとタイヤチョイスの問題ですね。クルマのパフォーマンスとしてはSLに残れたと思ってます。だから、今日はいいレースができるんじゃないですかね。ボクがスタートします

山野哲也／No.7 雨宮アスパラドリンクRX7（GT300 フリー走行トップタイム）

なんか天気が一日ズレてたみたいね（笑）。ドライのSUGOはセブンに合うね。後半、コースはほぼ濡れているところはなかったかな。決勝のドライセットで行ったんだけど、いい感じでしたね。とはいえ、今日はスタート順位がねぇ…。（予選では）ちょっと有給取ってたんですよ（笑）。ここは抜くのが大変だけど、セブンはシケインと最終が得意だから、そこでいいところが見せられたらいけるんじゃないかな

井入宏之／No.7 雨宮アスパラドリンクRX7（GT300 フリー走行トップタイム）

最初から満タンで行きました。コースはまだちょっと濡れてて何ヶ所か怖いところがありましたよ。いけるんかなぁ〜と思って行ったらやっぱり滑ったし…。ちょうど走り出しが昨日の予選2回目の最初と似てたかな。2コーナーと裏ストレートに出るところと最終コーナーが濡れてたんですが、最終がずっと濡れてたかな。でもクルマのバランスは取れてるし、いい状態ですよ。もったいないことをしないように、レースではきちんと行きたいと思います。ドライバーのバランスもいいし、いい勝負できるでしょう