2006 AUTOBACS SUPER GT Round5
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■第5戦 | □練習走行 ■公式予選 ■決__勝 |
7月21日(金) 7月22日(土) 7月23日(日) |
■スポーツランドSUGO _3.704256km |
■プレビュー
全9戦で行われる2006オートバックスSUPER GT。7月22、23日の第5戦「SUGO GT 300km RACE」で、シーズンも折り返しを迎える。舞台となるスポーツランドSUGO(宮城県村田町)は、山間にある緑豊かなサーキット。そして、このSUGOでのSUPER GTは波乱のレース展開が当たり前というほど何かが起こる。レース観戦には絶好のシーズンに、自然の美しいコースで行われるSUPER GTは、まさに見逃せない一戦となるだろう。
No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430
スポーツランドSUGOは、山間部にあるだけにアップダウンの大きいコースだ。このため、ビッグパワーのマシンが有利と思われる。だが、SUPER GTの場合はパワー規制があるため、その実力差はあまり大きくはない。そして中高速コーナーが多く、セッティングさえ決まれば車種による差があまりないコースでもある。このため、このSUGOでは毎年のように接戦のレース展開となり、思わぬアクシデントが起こりドラマティックなレースとなりやすいのだ。
No.8 ARTA NSX
とは言え、このコースと相性が良かったのはスープラ。特にTOYOTA TEAM TOM'S(No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 脇阪寿一/ロッテラー組)やMobil 1 TOYOTA TEAM LeMans(No.6 Mobil 1 SC 飯田章/片岡龍也組)は、ここを得意としている。マシンがSC430となった今季もこの相性が続くのか、そこが第1のポイントとなる。また、NSXにとっても不利なサーキットではない。ただ、ポイントリーダーのNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ファーマン組)やランキング2番手のNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)は、ウエイトハンデが70kg、60kgと大きいだけに簡単にはいかないだろう。だが、2000年にTAKATA童夢NSXの脇阪寿一が90kgを背負いながらポールポジションを獲るなど、意外にウエイトハンデが響かないコースでもある。ARTAやTAKATAがここで上位に入れば、シリーズ後半の主導権を握れる。彼らがどう出るのか? ここがポイント2となるだろう。
No.23 XANAVI NISMO Z
一方、ここが苦手なのが日産勢。いや、マシンのパフォーマンスが向いていないとわけではない。ただ、GT-R時代も含め"強さ"を誇るGT500の日産軍団が、なぜかこのSUGOだけは通算12戦で1度も勝っていないのだ。だが、今季まだ1勝も挙げていないZ勢だけに、もうジンクスだなんだと言っていられない。エース車のNo.23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生組)を中心に、必勝体制で来るだろう。また、天気が荒れればNo.24 WOODONE ADVAN KONDO Z(コマス/柳田真孝組)なども気になる存在になる。Z勢の本気度合い。これが第3のポイントだろう。
No.2 Privée Zurich Apple Shiden
GT300でこのSUGOを得意とするのは、ミドシップのマシン。先の公式テストでもNo.2 Privee Zurich・アップル・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)、No.27 direxiv ADVAN 320R(密山祥吾/谷口信輝組)やNo.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也/青木孝行組)などが好タイムを記録している。これに昨年勝利しているMR-SやZ、SUGOに相性が良いセリカなどが絡んできそうだ。
No.7 雨宮アスパラドリンクRX7
この他に注目したいのが、前戦のセパンで優勝したNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山野哲也/井入宏之組)。ウエイトハンデの50kgは少々きついが、このSUGOはセパンに次いでRX-7が得意としているコース。ここで上位入賞すれば、悲願のタイトルにグッと近づいてくる。現在、ランキングでもトップを争うDirexiv 320RとアスパラRX7。この2台の対決がGT300での必見ポイントになりそうだ。