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2006 AUTOBACS SUPER GT Round5
SUGO GT 300km RACE
2006-07-22, 23 / Sportsland Sugo
2006-07-22
■第5戦
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■公式予選_2006-07-22
□入場者数 : 14,000 人
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■1回目 ■2回目 ■SUPER LAP
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11:00 - 12:00 14:30 - 15:00 15:05 - |
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■スポーツランドSUGO _3.704256km
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なんと4度の中断の難しいコンディション
EPSON NSXが暫定ポールを獲得
GT300は吉兆宝山DIREZZA Zが最上位に
7月22日午後、2006 オートバックス SUPER GT第5戦「SUGO GT500km RACE」の公式予選1回目がスポーツランドSUGO(宮城県)で行われた。
Qualifying Session 1 雨、気温18度/路面温度20度、ウエット
公式予選1回目は11時から。天候は前日に引き続き雨。ウエット宣言とライト点灯の指示が出される中での走行となった。開始時点の気温は18度、路面温度は20度。
最初の20分間はGT300クラスの専有。開始から5分ほどでNo.77 クスコスバルADVANインプレッサがコースアウトし赤旗中断。回収作業中に霧が発生し視界が悪化したため、20分余り待っての再開となった。
再開後、No.46 吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太)が1分33秒台をマークしトップ。さらにその後1分32秒828までタイムアップし、他を大きく突き放す。これに食い下がったのがNo.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也)とNo.96 EBBRO BTEC MAZZIORA 350R(黒澤琢弥)で、ともに1分33秒台前半までタイムアップして2、3番手につける。だが、No.96はその後コースアウト。2度目の赤旗の原因となってしまう。専有時間残り4分間で再開。その後、No.101 TOY STORY Racing MR-S(新田守男)らがトップ10圏内に上がってきたところでGT300専有の時間が終了する。ところが、GT500クラスのマシンがコースに入ってきたところで、最後のラップに入っていたGT300クラスのマシンが数台コースアウト。またしても赤旗中断となる。
GT500クラス専有走行は残り18分間で仕切り直しとなり、最初の10分間ではNo.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)、No.3 イエローハットYMSトミカZ(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、No.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)がトップ3。ところがNo.3は横溝直輝に交代した後、コースアウト。マシン左側を大きく破損してストップし、4度目の赤旗。
GT500クラス専有時間残り5分で再開。ここでNo.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム)が4番手に飛び込んでくる。No.22は、ここまでマシントラブルにより出走できず、最初のタイムアタックでここまで上がって来たのだった。
その後、20分間の両クラス混走の時間帯に入るが、このころから雨が小降りになり、路面状態が徐々に回復してくる。両クラスともスーパーラップ進出をねらって多くのチームがアタックに出ていくが、ここでNo.100 RAYBRIG NSX(細川慎弥)がコースアウト。5度目の赤旗中断。
残り時間18分で再開後は激しいアタック合戦。両クラスとも、スーパーラップ進出ラインの10番手前後はめまぐるしく入れ替わる。残り2分、チェッカー直前のタイムアップをねらって各チームがアタックに出たところで、またしても何台かのコースアウトが発生し、ここでのタイムアップは不可能なままセッションが終わってしまった。
この結果、GT500クラスはNo.32 EPSON NSXの1分24秒836がトップ。以下、No.12 カルソニックインパルZ、No.1 ZENTセルモSC、No.23 XANAVI NISMO Z、No.100 RAYBRIG NSX、No.3 イエローハットYMSトミカZ、No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、No.22 MOTUL AUTECH Z、No.35 BANDAI DIREZZA SC430、No.18 TAKATA童夢NSXまでがトップ10となるが、No.3は横溝が予選通過基準タイムをクリアできていなかったため、11番手タイムのNo.6 Mobil 1 SCまでがスーパーラップ進出となった。
GT300クラスはNo.46吉兆宝山DIREZZA Z(1分32秒828)を先頭に、No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP、No.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R、No.14 ハンコックエンドレスポルシェ、No.47吉兆宝山DIREZZA Z、No.101 TOY STORY Racing MR-S、No.777 梁山泊 apr MR-S、No.2 Privee Zurich・アップル・紫電、No.88アクティオムルシェRG-1、No.77 クスコスバルADVANインプレッサの10台がスーパーラップ進出を決めた。
ウエットコンディションの中、両クラスともダンロップタイヤ勢がトップ。ことにGT300クラスはトップ3がダンロップタイヤ勢となった。
Comments
GT500 クラス | 予選1回目トップ
- ロイック・デュバル/No.32 EPSON NSX
- 最終的な順位は分からないから、おめでとうと言われるのはまだ早いよね。スーパーラップの時のコンディションを待たないと。でも、まずはいい仕事ができたと思うよ。スーパーラップでも、なんとかポールの位置を守れるように、最大限のことをする。ポールを獲ったら、ダンロップにとって今年初だし、僕にとっても初めてだしね。とにかく他のクルマより1秒速かったっていうのは悪くない。クルマは少しオーバーだったから微調整をした。そしたら今度は少しアンダーになったけど、タイムは出たんだ。あとはこのままの状態をなるべくキープするために、データもチェックしないと。でも、特に気にしているのは天候の変化だね
GT300 クラス | 予選1回目トップ
- 佐々木孝太/No.46 吉兆宝山DIREZZA Z
- 昨日ちょっと詰め切れなかった部分を直したのと、今日は予選用の気合いで行っているので、その分でトップを取れたかなと思います。調整したのはウイングなど細かな所ですね。(前日は)前後のダウンフォースのバランスが取り切れていなかったのでアンダーが出たりオーバーが出たり、細かな所が決めきれていなかった。今日はそこがちゃんと煮詰まりました。セッション中はずっと走っていて、アタックしてはクーリングして、という繰り返しでした。スーパーラップはドライでもみんな同じ条件なので、行くだけ行って(今季)3回目のポールを獲って、レースも勝ちたいです。満点取るぞ〜!
立川のスーパーアタック炸裂!!!
またもZENTセルモSCが驚速発揮でポール奪取!
GT300はアクティオ・ムルシェRG-1が逆転ポール
7月22日、2006 オートバックス SUPER GT第5戦「SUGO GT300km RACE」の公式予選がスポーツランドSUGOで行われた。
Qualifying Session 2 雨、気温19度/路面温度21度、ウエット
予選2回目は14時50分から。1回目の走行で5度にわたる赤旗中断があったため、予定より大きく遅れて始まった。最初の15分間はGT300、つづく15分間はGT500、それぞれ全車による走行。各チーム、セッティングの最終確認を行う。このセッションでもそれぞれのクラスでコースアウトがあり、都合2回、赤旗で中断された。GT500クラスでは1回目トップのNo.32 EPSON NSXがコースアウトしリアバンパーを破損。影響が心配されたが中断の間に修復。スーパーラップには出走できた。一方、GT300クラスで1回目に10番手タイムをマークしていたNo.77 クスコスバルADVANインプレッサは1回目終了間際に駆動系トラブルが発生。このセッションの間に修復を試みるが、けっきょくスーパーラップへの出走はかなわなかった。この間に天候は細かい霧雨に変わり、路面は濡れた個所と乾いた個所が混在する、非常に微妙なコンディションに。スリックタイヤかレインタイヤか、チームによって選択が分かれることになった。
スーパーラップは、GT300クラスから、15時50分過ぎにスタート。この時点での気温は19度、路面温度は21度。最初に出走したNo.88 アクティオムルシェRG-1(マルコ・アピチェラ)はスリックタイヤで走行し、1分28秒040。3番目に走ったNo.2 Privee Zurich・アップル・紫電(加藤寛規)もスリックで1分28秒161。一方、出走順2番目のNo.47吉兆宝山DIREZZA Z(安田裕信)、4番目No.777 梁山泊apr MR-S(田中実)、5番目No.101 TOY STORY Racing MR-S(新田守男)はレインで走り、いずれも1分32秒台。これを見た後半出走のチームはスリック装着を決断する。しかし、若干濡れた路面、しかも温まりにくい状況でのスリックタイヤのパフォーマンスにはヨコハマタイヤ勢に一日の長があったか、ダンロップタイヤ勢はいずれもNo.88、No.2のタイムを上回ることができなかった。
この結果、クラスポールはNo.88 アクティオムルシェRG-1が獲得。開幕戦で初優勝を飾った同車だが、ポールポジションはこれが初となる。2番手はNo.2 Privee Zurich・アップル・紫電、3番手はNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rというトップ3になった。
ひきつづいてGT500クラスのスーパーラップがスタート。最初に出走したNo.6 Mobil 1 SC(飯田章)はスリックタイヤで1分24秒506をマークする。ところが2番目にやはりスリックで出走したNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)はウォームアップラップでコースアウト。規定により、タイムアタックの権利を失ってしまう。以後の各車はNo.23 XANAVI NISMO Z(本山哲)、No.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)以外はレインタイヤを選択。パワーのあるこのクラスではこれが正解だったようで、続々とNo.6のタイムを上回ってくる。スリックで出た2台のフェアレディZのうち、No.23は1分23秒605をマーク、4番手に食い込むが、No.12はがんばりすぎて最終コーナーでスピン。大きなタイムロスを喫してしまった。
レインで出走した車両の中ではNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路)のアタックが圧巻だった。前半セクションですでに他車を上回り、さらに後半では完全にライバルを突き放す快走。1分21秒823と、2番手に1秒以上の差をつけてポールポジションを獲得した。立川のポールは今季2回目、通算では12回目となり、自身が持つ最多記録を更新した。2番手は予選1回目にトップだったNo.32 EPSON NSX。3番手にNo.100 RAYBRIG NSXとNSX勢が続き、No.23 XANAVI NISMO Zが4番手でフェアレディZ勢の最上位となった。
GT500 クラス ポールポジション
No.1 ZENTセルモSC
- 立川祐路
- 午前中はウエットで、徐々に(コンディションが)良くなっていくという感じでしたけど、満足のいくアタックができなかった。混走の時間帯に8号車とかがタイムアップしてきて、スーパーラップに出られない10番手以下になって、ヤバいなと。ただ、なんとかクリアラップが獲れて、スーパーラップに出ることができました。スーパーラップでは、コースの前半はほぼドライでしたが、最終コーナーだけがしぶきが上がるほどでした。スリックでいくかウエットでいくか難しいところでしたが、結論としてはウエットを選びました。その選択がうまくいったことと、クルマの状態が、完全なドライ(セッティング)ではないんですけど、それでも速かった。そういったところ(がポールに結びついた)ですね。
最多ポール記録の更新はうれしいんですが、それよりも問題は明日。優勝できるかです。前々回(第3戦富士)でもポールで、これは勝てるという自信がありながら(トラブルで)戦わずしてリタイアという結果だったんで、今回、ここでリベンジですね
- 高木虎之介
- スーパーラップの時、僕はドライ(タイヤ)がいいかなと思ったんですけど、ウエットタイヤで行った立川が、乾いていたセクター1ですごい良いタイムを出してきたんで、もう大丈夫かなと思いました。タイヤをすごくうまく使ったことが結果に結びついたんでしょう。クルマはウエットでの感触は良かったです。ただ、ドライは走っていないので、どうなるか少し不安ですね。ただ、明日は絶対勝たなくては。毎回言ってますが、今年は結果が出てないんで、明日は戦略をきっちり考えて絶対勝ちたいです
GT300 クラス ポールポジション
No.88 アクティオ ムルシェRG-1
- マルコ・アピチェラ
- 今日はホントに忙しい1日でした。じっくり考える間もなく、天気や状況が変わっていくなかで走らねばならず、それで精いっぱいでした。こうやってポールのコメントを話しているなんて大きな驚きですよ。スーパーラップの前はとても悩みました。ドライとウエットの2種類のどちらかを選ぶか。けっきょくドライ用のスリックにしました。それがいいチョイスだったわけです。
明日も天気しだいですが、できればドライがいいですね。雨だと何ヶ所か水が溜まって運転がしにくいところがありますから。決勝の目標としては、できるだけ多くポイントを稼いで、チャンピオンシップを優位に戦っていきたいです
- 桧井保孝
- 予選1回目にダンロップ勢が前にいってましたから、今回はスーパーラップに出ることが目標で、難しいなぁと思っていたくらいです。マルコが(スーパーラップの)最初に走って、よくこんなタイムが出るなぁって。その後、他のクルマがあまりにもタイムが出ないんで、もう『あれ? あれ? あれっ!?』って感じでした(笑)。
明日はドライを望んではいるんですけど、ドライでは走っていないので、タイヤの摩耗度も心配です。この週末もですし、その前も僕らはル・マン24時間に出てましたから。今回のポールはエンジニアの伊藤さんとマルコの力であると思うんですけど、この後伊藤エンジニアとじっくり相談して、明日のことを決めます。明日の目標ですか? もちろん、勝利ですよ
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