2006 AUTOBACS SUPER GT Round6
|
■第6戦 | □練習走行_2006-08-18 | □セッション 1 □セッション 2 □セッション 3 |
09:45 - 11:15 14:15 - 16:00 17:45 - 18:45 |
■鈴鹿サーキット _5.807km |
SUPER GT初の1000kmレースとなる2006オートバックスSUPER GT第6戦「35th INTERNATIONAL Pokka1000km」の直前練習走行が、8月18日、鈴鹿サーキット(三重県)で行われた。
練習走行1回目は9時45分から開始されたが、直前に強い雨が降りはじめたため、最初の数分間はコースに出て行く車両はなかった。10分ほど過ぎ、小降りになったところで過半数のチームがレインタイヤで走行に入る。だが、ほどなくコースアウト車両があり赤旗で中断。7分ほどで再開される。その後は数台を除き走行を重ねていく。
10時50分ごろ、再びコースアウト車両があって赤旗。この時点でのベストタイムはNo.18 TAKATA童夢NSXの2分09秒647。GT300クラスではNo.14 ハンコックエンドレスポルシェが2分23秒704をマークしていた。5分あまりの中断後に再開されるが、数分後にNo.8 ARTA NSXがデグナーカーブの手前でコースアウト。バリアにクラッシュしてまたしても中断となる。No.8は今回、第3ドライバーとして金石年弘を登録しているが、この金石に交代してすぐのクラッシュだった。マシンと体のダメージが心配されたが、さいわい、ともに大事に至ることはなかった。その後、残り時間10分余りで再開されるが、両クラスともベストタイムを更新する車両はなかった。GT300クラスのNo.14は2番手に1秒以上の差。ウエットコンディションでのハンコックタイヤの優位を示す結果となった。
2回目は14時15分から開始。雨は昼過ぎに上がって日が射しはじめ、路面に多少水分が残ってはいるもののドライタイヤでの走行となった。始まってすぐ、赤旗が提示され走行中断。これは、今回の決勝から適用される新しい再スタート手順の練習のためで、ストレートに戻ってきた車両はイン側にGT500、アウト側にGT300が並んで停止。セーフティカーの先導でGT500の隊列の後にGT300がつづくかたちで1周し、グリーンフラッグで再スタートが切られた。
それから20分ほどは順調な走行が続くが、14時42分にダンロップコーナー手前でコースアウト車両があり赤旗中断。回収作業後、再開される。この時点でGT500クラスのベストタイムをマークしていたのはNo.8 ARTA NSX。どうやら、1回目のコースアウトの影響はなかったようだ。15時19分、またしてもコースアウト車両のため中断。数分後に再開されると、No.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)が1分57秒900と、唯一1分57秒台をマーク。計時モニターのトップを奪う。
15時35分、予定より5分遅れてGT300クラスの専有走行がスタート。ここまではNo.19 ウェッズスポーツセリカがクラストップタイムをマークしていたが、No.13 エンドレスアドバンCCI Z(影山正美)が2分09秒005を出してこれを逆転する。
15分間でこの走行は終了。15時50分からGT500クラスの専有走行となる。ここではトップタイムの逆転はなく、No.12がこのセッションでのトップとなった。
予定より5分遅れて、17時50分に3回目の走行が始まる。今回、決勝の終了は日没後となるため、練習走行でもそれを想定してこの時間のセッションが設定された。開始直前にまたしても強い雨が降り出し、路面は完全なウェット。どの車両もライトを点灯し、雨滴にライトが反射する中での走行となる。雨は途中で小降りになったものの路面は濡れたままで、タイムとしてはGT500クラスのベストが2分12秒台、GT300クラスが2分23秒台に留まった。
今回は1000kmと長いレース距離のため、タイヤの磨耗チェックなど、この日にこなすべきメニューは多く、また第3ドライバーを登録しているチームはその慣熟のための走行も重ねなければならなかったはずだが、雨にたたられ、どのチームも十分なテストができたとはいえない。限られたデータの中で各チームがどのような戦いをみせるのか。土曜日の予報も雨。まずはスーパーラップが注目される。