2006 AUTOBACS SUPER GT Round6
|
■第6戦 | □練習走行 ■公式予選 ■決__勝 |
8月18日(金) 8月19日(土) 8月20日(日) |
■鈴鹿サーキット _5.807km |
■プレビュー
夏のまっただ中、8月19、20日に鈴鹿サーキット(三重県)で2006オートバックスSUPER GT第6戦「International Pokka1000km」が開催される。Pokka1000kmは“鈴鹿1000kmレース”として1966年から計35回を数える日本最長のレース大会だ。過去にはグループCやFIA-GT選手権としても開催され、常に日本のトップレースであった。
No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430
この伝統の一戦が今年はSUPER GTのシリーズ戦として行われることになった。そして、SUPER GTにとっても本格耐久と言える1000kmは初めてなのだ。Pokka1000kmでは、1999年からJGTC車両のクラスも設けられ、ホンダNSXやトヨタ・スープラなどが参戦し、優勝してきてはいる。だが、これまではGT500クラスは4、5台、GT300クラスの10台弱という限られた戦いだった。しかし、今年はシリーズ戦。総勢40台がチャンピオン獲得のため、最大限の力をぶつけてくるはずだ。
No.23 XANAVI NISMO Z
第6戦Pokka1000kmは、1000kmという長距離のため、第3ドライバーを起用するチームも多い。この第3ドライバーたちの活躍も気になるところ。No.23 XANAVI NISMO Zは本山哲と松田次生のレギュラーに加え、昨年カルソニックインパルZをドライブし、F1も経験してきた井出有治を起用。この他にもNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路/高木虎之介)は、昨年デンソーサードスープラGTに乗っているロニー・クインタレッリ、No.8 ARTA NSX(伊藤大輔/)はNSXやZを経験している金石年弘を、No.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史)はNSX開発専従ドライバーの金石勝智というようにSUPER GT経験者を抜擢するチームが多い。それ以外では、No.6 Mobil 1 SC(飯田章/片岡龍也)では、今季のフォーミュラ・ニッポンで活躍をしているビヨン・ビルドハイムを、No.66 triple a サードスープラGT(アンドレ・クート/平中克幸)などはソエイル・アヤリとフォーミュラの速さを持ったドライバーを起用。そして、No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー)はエイドリアン・スーティル、No.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム/リチャード・ライアン)はファビオ・カルボーンと全日本F3で活躍するドライバーを大抜擢している。このような第3ドライバーがどんなパフォーマンスを見せるのか注目したい。
No.18 TAKATA DOME NSX
そして距離とともにSUPER GT初となるのが、ナイトランだ。1000kmの走行時間は約6時間と予想される。13時にスタートしてゴールは19時過ぎ。日没を過ぎているため、ラストの1時間ほどはヘッドライトの補助が必要な夜間走行となる。この状況の難しい時間帯、そして終盤のデッドヒートとレース終盤戦は本当に見逃せない。また、この第6戦ではマシンの面では補助ヘッドライトの追加が認められているため、普段とは違うフロントマスクになったマシンが登場するかもしれない。
No.88 AKTIO MURCIE RG-1
さらに、真夏のPokka 1000kmといえば「マレーシアのセパン戦より暑いかも」というドライバーがいるほど過酷だ。ドライバーを熱中症にしないためのクールスーツはもちろん、各チームのハード、ソフト面の熱対策はどうなるのか? ちょっとマニアックだがこんなところも1000kmの楽しみでもある。
No.46 Kicchou Houzan DIREZZA Z
そしてこの第6戦鈴鹿は、シリーズの中盤戦を締めくくる戦いでもある。特に1000kmという長距離のため、シリーズ・ポイントが通常より多く優勝すれば25ポイント、15位でも1ポイントが手にはいるだけに、ここでの勝利はかなりお得だ。しかも、今季は第1戦からこの第6戦までの6戦で最低ポイントの1戦は切り捨てて、残りのシリーズ8戦の合計を最終のポイントとする変則の有効ポイント制となっている。それを考えれば、一層この第6戦鈴鹿「Pokka1000km」の重要性が分かるだろう。各チームいつも以上に、この未知の1000kmレースに力を入れて挑んでくるはずだ。