|
2006 AUTOBACS SUPER GT Round6
35th International Pokka 1000km
2006-08-19, 20 / Suzuka Circuit
2006-08-19
■第6戦
|
■公式予選_2006-08-19
□入場者数 : 20,000 人
|
■1回目 ■2回目 ■SUPER LAP
|
10:00 - 11:00 15:00 - 15:40 15:45 -
|
|
■鈴鹿サーキット _5.807km
|
|
1000km制覇にまずは一歩
TAKATA童夢NSXが暫定ポールポジションを獲得
GT300はエンドレスアドバンCCI Zがトップタイム
8月19日午前、2006 オートバックス SUPER GT第6戦「第35回International Pokka1000km」の公式予選1回目が鈴鹿サーキット(三重県)で行われた。
予選1回目は10時から開始。上空は雲に覆われていたが雨が落ちてくることはなく、路面はドライ。風はやや強かったが、非常に蒸し暑い中での予選となった。開始時点での気温は29度、路面温度は31度。終了時にはそれぞれ30度、33度に上昇した。
Qualifying Session 1 曇り、気温29度/路面温度31度、ドライ
最初の20分間はGT300クラス専有。前日の雨で洗い流された路面にラバーが乗ってくるのを待つチームが多かったのか、開始からしばらくはアタックに出る車両が少ない。その中でNo.5 プロμマッハGOGOGO車検320R九州(玉中哲二)が2分08秒417をマーク。これが最初のターゲットタイムとなる。専有時間残り10分を切ってようやく本格的なアタック合戦が始まる。だが、路面コンディションのせいなのか、暑さの影響か、あまりタイムは伸びない。残り時間が5分を切ってようやくNo.5を上回ったのがNo.13 エンドレスアドバンCCI Z(影山正美)で、タイムは2分08秒384。このコースで行われた開幕戦でクラスポールを奪い、前日の練習走行でもトップタイムをマークしていた同車が、予選でもまずはトップに立った。その後、他チームもスーパーラップ進出をかけてアタックを試みるがこの2台には及ばないまま。ここではNo.777 梁山泊apr MR-S(大嶋和也)が3番手、No.19 ウェッズスポーツセリカ(脇阪薫一)が4番手、No.52 プロμ太陽石油KUMHOセリカ(竹内浩典)が5番手、No.101 TOY STORY Racing MR-S(新田守男)が6番手とトヨタ勢が上位に続いた。
10時20分からの20分間はGT500クラス専有。No.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)、No.35 BANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴)の2台からコースインしていく。3番目に出ていったNo.66 triple aサードスープラGT(アンドレ・クート)は1分58秒505でトップをマークするが、直後にS字コーナーでスピンを喫するがすぐに復帰。事なきを得る。専有時間の残りが10分を切ったところでNo.6 Mobil 1 SC(片岡龍也)がアタック。1分58秒146でトップを奪うと、次の周に1分57秒953までタイムアップしてみせる。この後、No.24 WOODONE ADVAN KONDO Z(エリック・コマス)、No.18 TAKATA童夢NSX(道上龍)もアタック。No.24が2番手に上がると、No.18は1分57秒750をマークし、トップを奪う。残り3分、No.25 ECLIPSE ADVANスープラ(土屋武士)がまずは2番手相当のタイムを出すと、次の周に1分57秒219までタイムアップ。トップを逆転する。この間、No.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム)も1分57秒台で3番手に上がってくるが、直後にNo.32がこれを逆転、3番手となる。さらにそのすぐ後、No.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)が1分57秒006でトップに立つと、続いてアタックしていたNo.18道上が1分56秒950と、唯一1分56秒台をマークして再逆転してみせた。一方、No.32はタイムを出した次の周にガス欠症状が出てスローダウン。S字コーナーのコースサイドにマシンを止めてしまう。この時点ではまだ武藤英紀が走行していなかったため、スーパーラップ進出はかなわないことになってしまった。
10時40分から、最後の20分間は両クラス混走。ここでは第2ドライバー、第3ドライバーの基準タイムクリアが主となるが、スーパーラップ進出のボーダーライン上にあるチームは再度のアタックを試みる。残り時間が10分を切ったところでNo.777 梁山泊apr MR-S(小林敬一)がスプーンカーブ手前のコース上でストップ。走行ラインをふさぐかたちとなってしまったため赤旗で中断される。No.777は、赤旗の原因を作ったとしてベストタイムを抹消。スーパーラップ進出を逃すことになってしまう。約7分後に再開。その後、GT300クラスのNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山路慎一)がチェッカーが出た周にタイムアップ。滑り込みでスーパーラップ進出を果たした。
この結果、GT500クラスはNo.18 TAKATA童夢NSX、No.12 カルソニックインパルZ、No.8 ARTA NSX、No.25 ECLIPSE ADVANスープラ、No.22 MOTUL AUTECH Z、No.6 Mobil 1 SC、No.100 RAYBRIG NSX、No.3イエローハットYMSトミカZ、No.24 WOODONE ADVAN KONDO Z、No.23 XANAVI NISMO Zの10台がスーパーラップに進出。No.25はスーパーラップ今季初進出となる。
GT300クラスはNo.13エンドレスアドバンCCI Z、No.5プロμマッハGOGOGO車検320R九州、No.19 ウェッズスポーツセリカ、No.47 吉兆宝山DIREZZA Z、No.52 プロμ太陽石油KUMHOセリカ、No.101 TOY STORY Racing MR-S、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R、No.27 direxiv ADVAN 320R、No.7 雨宮アスパラドリンクRX7、No.46 吉兆宝山DIREZZA Zの10台がスーパーラップ進出を果たした。こちらのクラスではNo.5とNo.52の2台が今季初のスーパーラップに挑むことになる。
Comments
GT500 クラス | 予選1回目トップ
- 道上 龍/No.18 TAKATA童夢NSX
- 50kgのウェイトは影響してないという気持ちで走ってます。気温が高いのでタイヤもしんどいし、滑りやすいんですね。クルマのバランスもちょっとオーバーっぽいので、そこをもうちょっと改善したいな。ベストタイムは、1周アタックしてクールダウンして、もう1周行ったときに出ました。本来ならタイヤのいちばんおいしいところではないですよね。だからスーパーラップでは、もう少しタイヤを有効に使えるように1周目から温めて行かないときびしいかな。接戦なのでちょっとしたミスで(順位が)入れ代わってしまいそうなんですけど、ミスしないようにがんばります。心配なのは天気だけ。今回はポールを獲れるとは思っていなかったんですけど、ここまで来られたので、ねらっていきます
GT300 クラス | 予選1回目トップ
- 影山正美/No.13 エンドレスアドバンCCI Z
- 午前中ポールはこれで(今季)3回目なんですよね。ベストラップはクリアな状態で取れました。実は、最初にオレが行って、次に藤井(誠暢)に行ってもらおうと思ったのに、黄旗が出た関係でそれができなくなっちゃった。混走のときに雨になると藤井の予選通過クリアできなくなるかもと心配したけれど、それがなくなってよかったです。午後からのスーパーラップは全車イコールコンディションでいきたいですよね
トレルイエが魅せた!スーパーラップのハードコーナリング
カルソニックインパルZが今季初のポールポジションを奪取!!
GT300はプロμ太陽石油KUMHOセリカがGT初ポールを獲得
8月19日午後、2006 オートバックス SUPER GT第6戦「第35回International Pokka1000km」のスーパーラップ(公式予選2回目)が鈴鹿サーキット(三重県)で行われた。
予選2回目は15時からスタート。上空の雲はやや薄れたが完全な青空には至らなかった。開始時点での気温は28度、路面温度は32度。
Qualifying Session 2 曇り、気温28度/路面温度32度、ドライ
最初の20分間はGT300全車、次の20分間はGT500全車の走行。このセッションは第3ドライバーの予選通過基準タイムのクリアなどに費やすチームが多かった。通常は、予選1回目に2人のドライバーが予選通過基準タイムをクリアしていないとスーパーラップには進出できない。今回もこの規定は適用されるが、第3ドライバーについては予選2回目に基準タイムをクリアすればOKとなっているためだ。予選1回目に走行できなかったNo.32 EPSON NSXの武藤英紀も基準タイムをクリア。決勝進出を可能にした。また、スーパーラップ進出が決まっているチームは、それに向けてのセッティングの最終確認を行った。
5分間のインターバルをおいてGT300クラスのスーパーラップがスタート。最初にNo.46 吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太)がアタックするが、デグナーカーブでコースをはみ出し大きくタイムロス。つづくNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山路慎一)はうまくまとめて2分08秒772をマークし、これがとりあえずのターゲットタイムとなる。4番目に出走したNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介)がこれをわずかに上回ると、6番目のNo.52 プロμ太陽石油KUMHOセリカ(竹内浩典)は一気に1.5秒以上速い2分07秒126をたたき出してみせる。次の No.47 吉兆宝山DIREZZA Z(安田裕信)は2分08秒台に留まり、残りは予選1回目トップ3の3台。しかし、No.19 ウェッズスポーツセリカ(脇阪薫一)の2分07秒720を筆頭に2分07秒台に入れては来るものの、No.52のタイムには遠く及ばず、このままNo.52がクラスポールを奪った。クムホタイヤ装着車のポールポジション獲得はSUPER GT/JGTC初。竹内浩典にとっては1999年第2戦富士、GT500クラスで獲得(セルモスープラ)して以来のポールとなった。2番手はNo.19 ウェッズスポーツセリカで、セリカ勢が予選1-2。3番手は予選1回目にトップだったNo.13 エンドレスアドバンCCI Z(影山正美)が占めた。なお、No.27 direxiv ADVAN 320R(密山祥吾)、No.101 TOY STORY Racing MR-S(新田守男)は、ともに電気系トラブルによりアタックせずに終わってしまった。
コース確認の後、No.23 XANAVI NISMO Z(本山哲)からGT500クラスのスーパーラップがスタート。本山は予選1回目の自身のタイムを大きく上回り、いきなり1分57秒台前半まで入れてくる。だが、つづくNo.24 WOODONE ADVAN KONDO Z(エリック・コマス)は1分56秒979までタイムアップ。1分56秒台の戦いとなることを予感させる。5番目出走のNo.6 Mobil 1 SC(片岡龍也)が1分56秒936で暫定トップを奪うが、7番目のNo.25 ECLIPSE ADVANスープラ(土屋武士)は1分56秒546まで縮めて逆転。No.25はヘアピンからスプーン、130R手前にかけてのセクションが抜群に速かった。つづくNo.8 ARTA NSXはセクター1〜セクター2(立体交差下まで)はNo.25とぴったり同タイム。しかし、西コースでの最高速の伸びがNo.25に及ばず、1分56秒633で暫定2番手に留まる。9番目の出走はNo.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)。こちらは東コースのテクニカルセクションが驚異的に速く、最高速が問われるセクター3ではわずかにNo.25に遅れたものの、130Rからシケインを経てフィニッシュラインまでの最終セクションで取り戻し、1分56秒426というタイムでトップを奪った。予選1回目にトップだったNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍)が最後に出走。東コースではNo.12に僅差で食らいついていたが最終セクションで遅れ、1分56秒687で4番手に留まった。
この結果、No.12 カルソニックインパルZがポールポジションを獲得。2番手にNo.25 ECLIPSE ADVANスープラが2番手につづき、No.8 ARTA NSX、No.18 TAKATA童夢NSXと2台のNSX勢が3、4番手につけた。
GT500 クラス ポールポジション
No.12 カルソニックインパルZ
- ブノワ・トレルイエ
- とってもハッピーです! でも、今日のスーパーラップは、決してパーフェクトではなかったんです。走っている途中でも、これでポールが獲れるんだろうかと不安でした。短い時間の中で、タイヤをウォームアップするのがとても難しかったからです。今回のポールポジションは冬のテストからずっと開発を続けてきている日産、NISMO、チームの成果が出て、そのおかげで獲れたものです。応援を続けてくれるファンにとっても良かったと思います。明日のレースは、これまでのスプリントレースと違って耐久レースですから、いろいろな面に気を付けながら、考えて走っていかないといけないと思います。とても長く大変なレースでしょうが、みんなでがんばっていきたいと思います
- 星野一樹
- さっきから顔がニヤけちゃってしょうがないんです(笑)。それだけにすごくうれしいんです。開幕前から、テストでもブノワが速くて、もっと早くにここ(記者会見)に連れてきてもらえると思っていたんですが、歯車が噛み合わないと言うか、天候に左右されちゃったとか、そういったことで来れなくて…。やっと、チーム本来の力、彼本来の力が発揮されて(ポールが獲れた)。すごくうれしいです。決勝のポイントですか? ボクのGT300の交わし方じゃないですか(苦笑)
- ジェレミー・デュフォア
- まずは、ポールを獲れる力のあるチーム・インパルに第3ドライバーとして呼んでいただいたことに感謝したいです。クルマの調子はとても良いですね。明日も期待できると思います。ボクは(過去にも)この1000kmレースに出ていますが、本当にいろいろなことが起こります。そういう長いレースですが、ボクたちはそれを乗り越えていくことができると思います。みんなでがんばりたいと思います
GT300 クラス ポールポジション
No.52 プロμ太陽石油KUMHOセリカ
- 竹内浩典
- この席(ポール記者会見)は立川(祐路)と組んでたとき(GT500のセルモスープラ)に何度も来ていますが、自力で来たのは……、全然記憶にないです(苦笑)。97年とか、そのくらいにスープラで富士で獲った憶えがあるんですけどね(実際は99年第2戦の富士)。自分でチームを作って、昨年からクムホタイヤとタイヤ開発も行って、やっとここまで来れた。そう思うと、非常にうれしいですね。今日はもう少し暑くなるのかと思って、それにも対応できるタイヤを選んだんです。7月末のもてぎテストから調子がとても良かったから、ここで一発ねらおうかとチームとも話していました。それが実現できて、本当にうれしく思います。ボクもこの1000kmで優勝したこともあるんですが、今年はSUPER GTになったということで、今までとはひと味違うと思います。(心配は)いろいろあると思いますが、一番はボクの体力です(笑)。セリカはホント暑いし、ボクも(年齢的に)体力が低下してるから、ウチの若い2人にがんばってもらわないと、明日の勝ちはないですね
- 嵯峨宏紀
- 今年のはじめにこのチームに参加させていただいたときに、タイヤはパフォーマンスの面でまだまだという話も聞いていたので、ここに来れるとは思ってもいませんでしたから、驚いています。もてぎのテストからタイヤのパフォーマンスが急激に上がって、これはいけるかなと思いました。その流れでこのレースウィークに入って、それが結果につながったと思います。耐久は、(十勝)24時間を走ったことはありますが、1000kmは初めてです。1000kmはスプリント的な要素も強いそうなので、そこは竹内さんと澤さんに聞いて、明日に向けて(準備して)いきたいです
- 澤 圭太
- (このチームは)今年の前半は苦労してきたと聞いていたのですが、ちょうどクルマのパフォーマンスが上がってきた時期に、乗せてもらえるチャンスをいただいたので、本当に自分はついているなと思います。ここまで来た以上は、自分も1000kmの優勝経験もありますし、GTのセリカも経験があり、思い出深いクルマですから、なんとかお役に立ちたいです。クムホタイヤも耐久性が上がっていて手応えを感じているので、決勝に向けては自信があります
|
|