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2006 AUTOBACS SUPER GT Round8
SUPER GT in KYUSHU 300km
2006-10-14, 15 / AUTOPOLIS
2006-10-14
■第8戦
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■公式予選_2006-10-14
□入場者数 : 14,970 人
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■1回目 ■2回目 ■SUPER LAP
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10:30 - 11:30 14:25 - 14:55 15:00 -
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■オートポリス _4.674km
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好天下でコースレコード続出!
XANAVI NISMO Zが暫定ポールを獲得!!
GT300はEBBRO BTEC MAZIORA 350Rがトップに
10月14日、2006 オートバックス SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の公式予選1回目がオートポリス(大分県)で行われた。
予選1回目は10時30分から。前日に引き続き好天に恵まれ、さわやかな秋晴れの下での走行となった。開始時点での気温は22度、路面温度は28度。
Qualifying Session 1 晴れ、気温22度/路面温度28度、ドライ
最初の20分間はGT300クラス専有。各車、まずはコースとクルマの状態を確かめるためにコースに出て行く。開始から10分経った時点でのトップはNo.777 梁山泊apr MR-S(大嶋和也)で、タイムは1分50秒519。この時点ではこれが唯一の1分50秒台となる。2番手にはNo.101 TOY STORY Racing MR-S(高木真一)がつけ、MR-Sの1−2状態に。しかし、専有時間残り7分ほどになったところでNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山野哲也)が1分50秒511をマークしトップを逆転。さらに、No.2 プリヴェチューリッヒ・紫電(加藤寛規)も1分50秒台を出し、アタック2周目で1分50秒475までタイムアップしてトップを奪う。残り5分になった時点でコースアウト車輌がありFROが出動するシーンも見られたが、すぐにピットに戻り、残り3分間でのタイムアタック合戦となる。ここから抜け出したのがNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R(黒澤琢弥)。1分50秒199と、従来のレコードを更新するタイムをたたき出し、このセッションでのトップを奪った。
10時50分からの20分間はGT500専有。No.35 BANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴)、No.66 triple a サードスープラGT(アンドレ・クート)の2台がコースインしていくが、他のチームは最初の10分ほどは動かない。ようやくコースインを始めたのは残り7分ほどになってから。まずはNo.100 RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ)が80kgのウエイトハンデにもめげず1分41秒257をマーク、トップを奪う。だが、直後にNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)が1分41秒164でこれを逆転。さらに、残り2分となってNo.23 XANAVI NISMO Z(本山哲)が1分40秒867と、唯一1分40秒台をたたき出してトップを奪う。つづいてアタックしたNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)はこれには及ばなかったものの1分41秒029で2番手に上がる。ここで専有時間は終了。No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一)はアタックラップでスピンを喫し、14番手に留まってしまった。また、No.32 EPSON NSXはこの時間帯では走行しなかった。
最後の20分間は両クラスの混走。ここではタイムアタックをしないほうのドライバーが予選通過基準タイムをクリアするのが主なメニューとなるが、No.36を含め、専有走行でトップ10に入れなかったチームは、スーパーラップ進出をかけて再度アタックを敢行する。だが、No.36はタイムアップはするものの、1分42秒台には及ばず11番手まで。スーパーラップ進出は果たせなかった。一方、No.32は予選通過基準タイムはクリアしたものの本格的なアタックはせず、クラス最後尾からのスタートが決定した。どうやら、今回のレースを前にエンジンを交換したため、規定によってグリッド10番手降格となるのを見越して、あえてアタックをかけなかったようだ。
一方、GT300クラスでは、専有走行時に11番手だったNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(黒澤治樹)が7番手までジャンプアップ。これで11番手に下がってしまったNo.55 DHG ADVAN FORD GT(光貞秀俊)もポジションアップを試みるが、タイムは更新したものの順位を上げるには至らず、スーパーラップ進出を逃してしまった。
この結果、GT500クラスではNo.23 XANAVI NISMO Z、No.18 TAKATA童夢NSX、No.8 ARTA NSX、No.100 RAYBRIG NSX、NO.6 Mobil 1 SC、No.22 MOTUL AUTECH Z、No.66 triple a サードスープラGT、No.1 ZENTセルモSC、No.25 ECLPSE ADVANスープラ、No.12 カルソニックインパルZの10台がスーパーラップに進出。No.8は、ピット作業違反のためにベストタイム抹消のペナルティを受けたが、セカンドベストのタイムでもNo.100以下を上回っており、ポジションは変わらなかった。
GT300クラスでは、No.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R、No.2 プリヴェチューリッヒ・紫電、No.7 雨宮アスパラドリンクRX7、No.777 梁山泊apr MR-S、No.46 吉兆宝山DIREZZA Z、No.101 TOY STORY Racing MR-S、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R、No.5 プロμマッハGOGOGO車検320R九州、No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP、No.13 エンドレスアドバンCCI Zの10台がスーパーラップ進出となった。ドライバーランキングトップのNo.61 アネブルADVAN VEMAC320Rは12番手からのスタートとなる。
Comments
GT500 クラス | 予選1回目トップ
- 本山 哲/No.23 XANAVI NISMO Z
- とりあえず想定通り、うまくいったかな。クルマの方は今回ウェイトが軽いのもあって、本来のポテンシャルをキチンと出し切れています。他のクルマが予想よりも速いので、簡単にポールが獲れるとは思っていませんが、必ず獲るつもりでいます。路面は昨日の方が少し良かったですね。今朝は温度が上がってしまったので。スーパーラップでもタイムはほぼ変わらないと思いますが、気温が少し下がれば1分40秒台中盤ぐらいまでは行けるかもしれません。いろいろな意味でプレッシャーは大きいですね。今年は不運も多くて、その部分で何とかしなきゃいけないっていうのと、シリーズを考えてもここでポールから優勝しなければいけないというので、いい意味でプレッシャーがあります。でも、昨日からずっといい流れで来ているので、頑張ります
GT300 クラス | 予選1回目トップ
- 黒澤琢弥/No.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R
- 想定タイムより1秒も速かったんだけど。路面が良かったんじゃない? アタックに行く前は、5番手か6番手じゃないって言ってたんだけど、思いのほかグリップしたから行ってみたらあのタイムだったんだよね。クルマは3戦目ぐらいからほとんどいじってないのよ、どこ行っても。多少ダンパーとかは触るけど、ほとんどベースは同じ。だけど今回は路面とタイヤがうまくマッチしたね。ダンロップも初夏ぐらいからだいぶ良くなってきているし、ポテンシャルを維持してるから、今回も期待できるかなって。でも、予選タイムは全然想定外(に速かった)。コクピットのモニターを見て“あれ? コレ間違ってないか?"って感じ(笑)。予選1回目はノーミスで走れたし、午後もクルマは触らないで行くので、同じ運転したら似たようなタイムが出ると思う。ただ、路面温度はあんまり上がって欲しくないな。でも、午後3時半からだし、路面コンディションが同じぐらいだったら、似たようなタイムに行けると思う。ここまで来たらポールを狙いたいよね。ポールが獲れたら今までの不運も吹っ切れるんじゃない?
タイトルにも割り込む激走!
TAKATA童夢NSXが今季2度目のポールを獲得!!
GT300ポールはプリヴェチューリッヒ・紫電が3度目の獲得
10月14日、2006 オートバックス SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の公式予選がオートポリス(大分県)で行われた。
予選2回目は14時25分から開始。上空はきれいに晴れ渡り、絶好のコンディションでのタイムアタックとなった。開始時点での気温は23度、路面温度は33度。
Qualifying Session 2 晴れ、気温23度/路面温度33度、ドライ
GT300、GT500の順で各クラスの全車走行が15分ずつ行われたあと、コース清掃のインターバル。
予定より5分遅れの15時05分にGT300クラスの予選1回目上位10台によるスーパーラップが始まった。最初に出走したNo.13 エンドレスアドバンCCI Z(影山正美)は1分51秒794というタイムをマーク。つづくNo.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也)はこれを上回り暫定トップを奪うが、4番目に走ったNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(黒澤治樹)はNo.13とまったくの同タイム。審査委員会の裁定により、決勝でのスターティンググリッドは、予選1回目に上位だったNo.62が前ということになった。
5番目に出走したNo.101 TOY STORY Racing MR-S(高木真一)は、No.11を上回り暫定トップ。つづくNo.46 吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太)、No.777 梁山泊apr MR-S(大嶋和也)はこれを上回れず、残すは予選1回目のトップ3台。
まず、No.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山野哲也)が、ときにグリップを失いそうになるマシンをカウンターを当てながら修正、1分51秒026でトップを奪う。だが、つづくNo.2 プリヴェチューリッヒ・紫電(加藤寛規)は、直線の多いセクター1こそこれに遅れをとったものの、コーナーが連続するセクター2、セクター3だけで1秒以上のマージンを稼ぎ出し、1分49秒941と、予選1回目をも上回る圧倒的なレコードタイムをたたき出してみせた。最後の出走は予選1回目トップのNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R(黒澤琢弥)。セクター1では0.15秒ほどNo.2より速かったものの、セクター2、セクター3でタイムロス。1分50秒584で2番手に留まった。
この結果、クラスポールは現在ドライバーランキング3位のNo.2 プリヴェチューリッヒ・紫電が獲得。2番手はNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R、3番手はランキング2位のNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7というトップ3になった。ランキングトップのNo.61 アネブルADVAN VEMAC320Rは予選1回目の結果により12番手と、やや苦しいポジションからのスタートとなる。
5分間のインターバルをおいて、No.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)からGT500クラスのスーパーラップがスタート。トレルイエが、ときにフルカウンターを当てるほどのがんばりでたたき出した1分42秒230が、とりあえずのターゲットタイムとなる。つづいて出走した予選1回目9番手から5番手までの5台はいずれもこれを上回れず、No.12はポジションを5つもアップする。
残るはNSX勢3台と、No.23 XANAVI NISMO Z。7番目に出走したNo.100 RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ)はセクター1ではNo.12に遅れをとったものの、その後挽回。1分40秒980と、一気に1秒以上もタイムアップしてトップを奪う。だが、つづくNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)はセクター1、セクター2でこれを上回り、1分40秒720で暫定トップに立つ。しかし、No.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)はさらに一枚上手だった。セクター2、セクター3が圧倒的に速く、1分40秒638と、予選1回目トップのNo.23 XANAVI NISMO Zのタイムを上回ってみせる。
最後に、No.23 XANAVI NISMO Z(本山哲)が出走。No.18のタイムを上回って、今季初ポールを獲得できるのか。注目のアタックは、セクター1こそNo.18より速かったものの、セクター2、セクター3では遅れを取ってしまう。予選1回目の自身のタイムは更新したが、No.18、No.8には及ばず、1分40秒814に留まった。
この結果、決勝はNo.18 TAKATA童夢NSX、No.8 ARTA NSXのNSX勢2台がフロントローからスタート。No.23 XANAVI NISMO Zは3番手から逆転優勝を目指すことになった。ドライバーランキングトップタイのNo.100 RAYBRIG NSXは予選4番手。トヨタ勢ではNo.1 ZENTセルモSCの6番手が予選最上位だった。
また、No.25 ECLIPSE ADVANスープラは予選終了後にエンジン交換したためクラス最後尾に降格。ドライバーランキングでNo.100とトップタイに並ぶNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430は一つポジションを上げて10番手からスタートすることになる。
GT500 クラス ポールポジション
No.18 TAKATA 童夢 NSX
- 小暮 卓史
- チーム関係者に心から感謝します。こんな速いクルマを金曜日から用意してくれて、ライバル、とくに100号車や23号車も速い中で、みんなの助けがあったからポールポジションが獲れたと思います。決勝は、正直言って(ポール・トゥ・ウインを決めた)岡山ほどは楽にはいかないと思います。と言っても優勝に一番近いのは僕らなんで、その立場を生かしたいですね。
アタック担当は、オートポリスに来る前に言われました。今回は必勝態勢と言われてたんで、今までのGTやフォーミュラ・ニッポンに比べてもプレッシャーがありました。厳しい状態だったんですが、最後はうまくまとめられたかなと思います。23号車のタイムはすぐにわからなかったんですが、でもポールだとわかった瞬間はうれしかったですね
- 道上 龍
- オートポリスは、合同テストからまあまあ調子が良かった。僕はレースのセッティングに集中してやっていました。一発のタイムも良かったし、レース想定のセッティングも良いところにあると思います。岡山の時のようなレースをしたいなと思います。
とは言っても、タイム的にはすごい混戦ですからね。スタートでは同じチームの8号車が(予選2番手で)横にいるので、うまくチームで協力してフェアレディZを抑えて、NSX同士の戦いにしたいですね。余裕はないんですけど、自分たちのレースができれば優勝できると思ってます
GT300 クラス ポールポジション
No.2 プリヴェチューリッヒ・紫電
- 加藤 寛規
- 僕らはタイトルを争ううえで追い込まれているので、獲れるもの(ポイント)はすべて獲ろうという戦略で来ました。思った以上のできだったので非常にうれしいです。GT300クラスでここでの合同テストで選んだタイヤとかセットとかが徐々に合ってきて、最後のスーパーラップで選択の幅が広がって、それをエンジニアがうまくつかんでくれたんです。それで僕自身でもビックリするようなタイムを出すことができました。
紫電は得意不得意のコースがはっきりしていて、オートポリスのようなコースは得意なんです。ですから、シーズン後半ではここで勝負を賭けようという予定だったんです。ただ、(問題は)セクター1、とくにストレートなんです。そこをなんとかしのげれば、自分たちのペースでレースができると思うので、決勝はそこがポイントですね
- 高橋 一穂
- 加藤さんには、ホントいつもいつもプレッシャーを掛けられるので(笑)、ありがたく思います。こっちはついていくのに必死です。このスーパーラップの(加藤の)走りをビデオで学習して、決勝に生かしたいと思います。とにかく(タイトル争いで上位にいる)61号車と7号車の前でフィニッシュを目指しています。それで、運が良ければ初優勝といきたいですね
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