Free Practice 晴、気温16度／路面温度22度、ドライ

　このセッションでは、各チーム、決勝に向けての最終確認を行う。燃料を多めに搭載し、一度使ったタイヤでどのくらいのタイムを出せるのか。ここでのタイムが決勝ラップの目安となる。

　GT500クラスでベストタイムをマークしたのはNo.35 BANDAI DIREZZA SC430（ピーター・ダンブレック）。ライバルが1分36秒台に留まる中、唯一1分35秒296を出してみせる。一方、予選でポールを獲得したNo.32 EPSON NSXは、ロイック・デュバルが走行中に右前輪がパンク。スロー走行でピットに戻る。パンクの原因は不明だが、さいわい、クルマに大きなダメージはなかったようだ。ただし、タイムは12番手に留まった。タイムが上位だったのはNo.3 イエローハットYMSトミカZ（横溝直輝）、No.24 WOODONE ADVAN KONDO Z（柳田真孝）のフェアレディZ勢で、No.35に次いで2、3番手。4番手はNo.6 Mobil 1 SC（飯田章）で、5番手No.18 TAKATA童夢NSX（小暮卓史）がNSX勢最上位となった。

　今回は、タイトルがかかった最終戦ということもあり、各チームいつも以上にヒートアップ。No.24 荒聖治とNo.1 ZENTセルモSC（立川祐路）がストレートで異常接近。ピットに戻ったドライバーどうしが険しい表情で話し合うシーンも見られた。決勝を前に、みな緊張が張りつめているようだ。
　一方、ドライバーズランキングのトップにつけるNo.100 RAYBRIG NSXは予選と同じ13番手に留まる。決勝5位以上がタイトルの当確ラインと言われるが、厳しい戦いを強いられそうだ。

　GT300クラスではNo.46 吉兆宝山DIREZZA Z（佐々木孝太）の1分43秒597がベスト。No.101 TOY STORY Racing MR-S（新田守男）、No.777 梁山泊 apr MR-S（大嶋和也）のMR-S勢が2位、3位を占めた。ドライバーズランキングトップのNo.2プリヴェチューリッヒ・紫電（加藤寛規）は1分45秒台のタイムで22番手。ランク2位のNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7（井入宏之）は13番手、同3位のNo.61 アネブルADVAN VEMAC 320R（密山祥吾）は20番手と、いずれも中位以下に埋もれており、タイトル争いのゆくえがどうなるか、予断を許さない状況となってきた。

Comments

ピーター・ダンブレック／No.35 BANDAI DIREZZA SC430（GT500トップタイム）

クルマの状態はそんなに悪くないと思うよ。走り始めて何周かはすごくいいね。ただ、その後、若干アンダーステアが出るから、午後に向けてもう少しセッティングを煮詰めないと。決勝でもっとクルマを安定させるためにね。でも、まぁいい状況ではあると思う。タイヤも最初の2〜3周過ぎたら少しはグリップが落ちるけど、ずっと36秒台後半では走れると思うし、他と比べてもいいタイムを刻めると思う。決勝では32号車が速いと思うけど、僕たちもそれと同じように走って後続を引き離していって、最後はレースに勝てればいいなと思っている。もちろん目標は優勝だよ

佐々木孝太／No.46 吉兆宝山DIREZZA Z（GT300トップタイム）

昨日も本気でポールを狙っていたのですが、周りに特認のクルマが多いので、実際走ってみると、厳しいなという気持ちはありました。それでも3位、4位くらいを狙っていたんです。そういう気持ち的にいけなかったという反省もあって、今日は朝のフリーから攻めていきました。オートポリスではちょっと攻めすぎた部分があって苦戦したので、今回も勝つという目的は変わりませんが、もうちょっと去年みたいなしぶとい、粘りの走りをしたいですね。しぶとく攻めて優勝を狙いたいです。今季はまだ1回しか表彰台に上がってないから、最後は悔いのないすっきりとしたレースをしてシーズンオフを迎えたいと思います