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2006 AUTOBACS SUPER GT Round9
FUJI GT 300km RACE
2006-11-04, 05 / Fuji Speedway
2006-11-04
■第9戦
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■公式予選_2006-11-04
□入場者数 : 29,200 人
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■1回目 ■2回目 ■SUPER LAP
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10:10 - 11:10 14:10 - 14:40 14:45 - 16:00
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■富士スピードウェイ _4.563km
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ダンロップタイヤ車が1-2に!
暫定ポールは好調のEPSON NSXが奪取!!
激戦のGT300は梁山泊apr MR-Sがトップタイム
11月4日、2006オートバックスSUPER GT第9戦(最終戦)「FUJI GT 300km RACE」の公式予選1回目が富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。
予選1回目は10時10分からGT300専有(20分間)、GT500専有(20分間)、両クラス混走(20分間)の順で行われた。天候は曇り。予報では降水確率30パーセントとされていたが、さいわい雨が落ちてくることはなかった。開始時点での気温は15度、路面温度は18度。
Qualifying Session 1 晴れ、気温15度/路面温度18度、ドライ
予選1回目は10時10分からGT300専有(20分間)、GT500専有(20分間)、両クラス混走(20分間)の順で行われた。天候は曇り。予報では降水確率30パーセントとされていたが、さいわい雨が落ちてくることはなかった。開始時点での気温は15度、路面温度は18度。
GT300クラスで、最初にタイムを出したのはNo.9 NOMAD ADVAN LeyJun MT(OSAMU)。最初のアタックで1分42秒台のタイムを連発し、リーダーボードのトップを占める。その後、No.777 梁山泊 apr MR-S(大嶋和也)がいったんこれを上回るが、直後にNo.9が1分42秒679をマーク。再度トップを奪う。だが、No.777はアタック2周目に1分42秒312までタイムアップ。専有時間残り5分を切ってNo.19 ウェッズスポーツセリカ(脇阪薫一)、No.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R(黒澤琢弥)などもタイムアップし、2〜3番手に飛び込んでくる。その後も1分42秒台をマークするマシンが続出。100分の1秒を争う熾烈なアタック合戦となる。だが、No.777のタイムを更新するには至らず、トップ3はNo.777、No.96、No.19の順で専有時間は終了した。チャンピオンを争う3台では、No.2 プリヴェチューリッヒ・紫電(加藤寛規)が9番手。No.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山野哲也)、No.61 アネブルADVAN VEMAC 320R(密山祥吾)の2台はこの時点ではスーパーラップ進出(10番手以内)圏内に入れず、混走の時間帯に望みをかけることになった。
10時30分からGT500クラス専有時間。始まって10分ほどは3台ほどしかコースインせず、しかもタイヤのウォームアップだけで、すぐにピットに戻ってしまう。残り8分を切ってようやく全車がコースイン。まずはNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路)がトップタイムをマークするが、No.35 BANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴)が1分33秒923と、このセッションで初めて1分33秒台に入れて逆転する。その後、No.1もタイムアップするがこれには届かず2番手どまり。専有時間残り1分を切って各チーム渾身のタイムアタックに出、No.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)が1分33秒108と、飛びぬけたタイムをマーク。これでダンロップタイヤ勢が1-2となる。No.3 イエローハットYMSトミカZ(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がこれに続くが、タイムは1分34秒台。さらに混走に入ってNo.24 WOODONE ADVAN KONDO Z(柳田真孝)が4番手に上がってくる。ランキングトップのNo.100 RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ)、ランキング2位タイNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍)はこの時点ではスーパーラップ圏外。混走の時間帯に再度アタックをかけるが10番手以内に上がることはできなかった。同じく2位タイのNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一)はアウトラップでスピン、周囲をどきりとさせたが、かろうじて10番手のタイムを出し、スーパーラップに残った。
混走の時間帯、ポジション争いが激しかったのはGT300クラス。No.101 TOY STORY Racing MR-S(高木真一)が9番手に上がると、これでスーパーラップ圏外に下がってしまったNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山野哲也)もアタック。いったんは9番手を取り戻すが、No.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER(菅一乗)はこれを上回り8番手に。No.26カーチスTOMOタイサンGT3(山路慎一)も10番手に入り、これでNo.7とNo.2がスーパーラップ圏外に下がる。この2台は、チェッカーが振られる瞬間までポジション回復のアタックを続けるが、わずかに届かず。No.7が11番手、No.2が13番手からのスタートとなる。ランキング3位のNo.61は21番手と、苦しいポジションからの逆転を目指すことになった。
この結果、GT500クラスのスーパーラップ進出はNo.32 EPSON NSX、No.35 BANDAI DIREZZA SC430、No.3 イエローハットYMSトミカZ、No.24 WOODONE ADVAN KONDO Z、No.8 ARTA NSX、No.1 ZENTセルモSC、No.22 MOTUL AUTECH Z、No.25 ECLIPSE ADVANスープラ、No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430の10台。
GT300クラスは、No.777 梁山泊 apr MR-S、No.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R、No.19 ウェッズスポーツセリカ、No.9 NOMAD ADVAN LeyJun MT、No.46 吉兆宝山DIREZZA Z、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R、No.47 吉兆宝山DIREZZA Z、No.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER、No.13 エンドレスアドバンZ、No.26 カーチスTOMOタイサンGT3の10台がスーパーラップ進出を果たした。
ルーキーの輝いた日
EPSON NSXのデュバルがGT初ポールを奪取!
最年少ポールシッター、GT300も梁山泊aprMR-Sの大嶋が快走
11月4日、2006オートバックスSUPER GT第9戦(最終戦)「FUJI GT 300km RACE」の公式予選が富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。
予選2回目は14時10分から開始。予報では降水確率50パーセントとなっていたが、けっきょく雨が落ちてくることはなく、ドライコンディションでの走行となった。開始時点での気温は16度、路面温度は20度。
Qualifying Session 2 曇り、気温16度/路面温度20度、ドライ
GT300、GT500の順で各クラスの全車走行が15分ずつ行われたあと、コース清掃のインターバル。
最初の15分間はGT300クラス、つづく15分間はGT500クラスの専有走行。各クラス、スーパーラップ進出車両はそのためのセッティング確認、それ以外は決勝に向けてのチェックと、それぞれの目的を持ってコースに出ていく。予選1回目に各クラストップだったNo.32 EPSON NSX、No.777 梁山泊 apr MR-Sは、ここでもトップタイムをマークした。
スーパーラップはGT300クラスからスタート。2番目に出走したNo.13 エンドレスアドバンCCI Z(影山正美)が1分42秒482を出し、まずはこれがターゲットタイムとなる。5番目に走ったNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R(柴原眞介)も1分42秒台に入れてくるが2番手まで。つづくNo.46 吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太)は3番手に留まり、No.13は予選1回目より4つポジションを上げることに。7番目出走のNo.9 NOMAD ADVAN LeyJun MT(OSAMU)は、今季初のスーパーラップ進出ながら第1セクター(コントロールラインからコカ・コーラコーナー手前まで)が抜群に速く、1分42秒385というタイムで暫定トップを奪う。一方、つづくNo.19 ウェッズスポーツセリカ(脇阪薫一)は第2セクター(コカ・コーラコーナーからダンロップコーナー手前まで)と第3セクター(ダンロップコーナーからコントロールラインまで)でこれを上回り、1分42秒289でトップを逆転する。予選1回目2番手のNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R(黒澤琢弥)はこの2台を上回れず、残るはNo.777 梁山泊 apr MR-S(大嶋和也)のみ。大嶋は、第2セクターまでは若干の遅れをとったものの、コーナーが連続する第3セクターを唯一47秒台で駆け抜け、1分41秒778というタイムでクラスポールを奪ってみせた。大嶋は1987年生まれの19歳。JGTC/SUPER GT史上最年少レギュラードライバーであり、もちろんポール獲得も最年少となる。
コース清掃のインターバルをおいて、GT500クラスのスーパーラップがスタート。この時点で気温は14度、路面温度は18度まで下がり、タイヤが温まりにくい状況になってくる。それでも、最初に出たNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一)は1分34秒525というタイムをマークするが、その後のNo.25 ECLIPSE ADVANスープラ(土屋武士)、No.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム)、No.6 Mobil 1 SC(片岡龍也)は1分34秒台後半に留まる。その後のNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路)が1分34秒203と、最初に1分34秒台前半に入れてくると、つづくNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔)は1分34秒397で2番手に。この2台をNo.24 WOODONE ADVAN KONDO Z(柳田真孝)が1分34秒195、No.3 イエローハットYMSトミカZ(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が1分34秒084と、次々上回り、残るは予選1回目の1-2。まずはNo.35 BANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴)が、全セクターでライバルを上回り1分33秒755というタイムをたたき出してみせると、No.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)は第1セクターこそNo.35にわずかに遅れを取ったものの、第2、第3セクターをすばらしい速さで駆け抜け、1分33秒668でポールポジションを奪ってみせた。No.32のポールは今季初。予選2番手から4番手には、No.35、No.3、No.24と、今季これまでとは異なる顔ぶれが並ぶことになった。
ドライバーズチャンピオンを争う8チームの中ではNo.1 ZENTセルモSCの5番手が最上位。直後6番手にNo.8 ARTA NSX、7番手にNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430が並び、No.22 MOTUL AUTECH Zはそれより後ろ。タイトル獲得に向けてどのチームがどのような動きをみせるのか、決勝での動向が非常に注目される。
GT500 クラス ポールポジション
No.32 EPSON NSX
- ロイック・デュバル
- ポールポジションが獲れてもちろんハッピーです。でも、スーパーラップでは、あまりよくない面もありました。まず、タイヤを温めるのが難しくて、とくにフロントタイヤが大変でした。1コーナーではまだタイヤが温まっていないせいでアウトに出てしまった。その分を2コーナーで頑張らなきゃいけないと思ったんですが、そこでも温まりきっていなくてあまりグリップせず、セクター1、セクター2はうまくいかなかった。だから、その後はもっとがんばろうと走りました。実は、走る前には(1分)33秒0を狙っていたんです。その点ではこういう結果になって残念でしたね。
決勝での目標はもちろん優勝です。エンジンは非常に調子よくて、リストリクターも(性能引き上げ措置によって)大きくなっていますから。タイヤも安定しています。今回のレースのためにダンロップはほんとうにいいタイヤを作ってくれました。決勝では優勝を目指すかありません。ボクがスタートドライバーなら、とにかく(後続との)大きなギャップを作るのが、第一の目標になるでしょう。それと、GT300(のクルマ)とイエローフラッグに注意することを忘れずにレースに臨みたいと思います
- 武藤 英紀
- 昨日、今日と走ってクルマの状態がいいのはすぐにわかりました。ロイックが言ったとおりリストリクターも大きいので、ストレートスピードも速い。これはGT300クラスのクルマを抜くときにアドバンテージになると思います。レースをとても楽しみにしています。ダンロップがいいタイヤを用意してくれて、ライフも十分に持ちそうです。チームの期待に応える走りをしたいというのがいちばんの気持ちです。他のクルマのことを考えないで、走りに集中して、今年はミスでレースを落としたこともありますから、そういうミスをしないように、まずは自分の仕事をしっかりしたいです
GT300 クラス ポールポジション
No.777 梁山泊 apr MR-S
- 大嶋 和也
- うれしいと言うより、ホッとしたという感じです。クルマがすごく速くて、ボクがミスしなけばポールが獲れるという自信はありました。ピットロードで青信号が点くのを待っている間は緊張したんですけど、コースに出てからは結構落ち着いて走れました。いい仕事ができたと思います。今年からエンジンが変わって、なかなかいい状態にならなかったんですけど、TRDさんがすごくがんばって前回のオートポリスから新しいエンジンに換えてくれたんです。そこからすごく速くなって、この富士は狙っていました。その狙いのとおりポールを獲れたので、これを決勝につなげたいです。決勝ではとにかく優勝を目指してがんばりたい。タイヤもクルマもエンジンも全部すごくいいんで、決勝でも速いと思います。あとは、ボクがミスをしないようにするだけです
- 田中 実
- 今シーズンは、エンジン開発が思うようにいかず、ストレートスピードという部分でかなりビハインドがありました。でも前回からエンジンが新仕様になって、まあ一番二番というレベルではないんですが、ボトムから上がってきた。(ライバルと)戦えるようになってきた。そして今回はポールポジションが獲れるという状況の中で、大嶋がきっちりポールを獲ってきた。このことは評価できると思います。
ウチのチームは、決勝に対するシミュレーションを非常に徹底的にやるんです。それで自分たちのベストを尽くして戦ってきました。中でもチャンスだったのが富士の500kmレースと鈴鹿の1000kmレース。燃費がいいからピットの回数を減らしていこう、と。でも、その2レースともトラブルなどでリザルトがついてきていない状態だったんです。今回はクルマのパフォーマンスがやっと他と戦える状態になって戦えるわけですから、いままで戦略という部分で上げてきたチーム力とあわせて、今年の集大成となるレースをしたいと思います
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