□公式予選1回目 天候：晴 | コース：ドライ | 気温：19度 | 路面温度：30度

　予選1回目は10時20分から。大型連休中のこの日、好天にも恵まれ、スタンドには朝早くからおおぜいの観客が詰め掛けた。路面コンディションはドライ、開始時点での気温は19度、路面温度は30度。

　最初の20分間はGT300クラス専有。早めにタイムを出しにいくチーム、ライバルの出方をうかがうチーム、さまざまな思惑が交錯する中で、1分42秒515というトップタイムをマークしたのはNo.88 アクティオ ムルシェRG-1（マルコ・アピチェラ）。これにNo.43 ARTA Garaiya（新田守男）がつづき、3番手はNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ（山路慎一）。No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電（加藤寛規）をはさんで、5番手にNo.33 HANKOOK NSC PORSCHE（木下みつひろ）がつけた。直線スピードが速く、富士スピードウェイを得意とするポルシェ勢が、その本領を発揮してきたようだ。以下、No.46 宝山DUNLOP Z（佐々木孝太）、No.101 TOY STORY Racing apr MR-S（大嶋和也）、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R（柴原眞介）、No.7 RE雨宮RX-7（井入宏之）、No.31 apr MR-S（峰尾恭輔）までの10台がスーパーラップ進出を決めた。

　つづく20分間はGT500クラス専有。序盤はタイヤのウォームアップだけでピットに戻るチームが多く、本格的なタイムアタック合戦が始まったのは残り時間が3分を切ってから。まずはNo.38 ZENT CERUMO SC430（立川祐路）が1分34秒台でトップを奪うと、すぐにNo.25 ECLIPSE ADVAN SC430（土屋武士）が逆転。さらにNo.18 TAKATA童夢NSX（小暮卓史）が1分33秒台まで入れてトップに立ち、次の周に1分33秒697までタイムを更新、トップを確実なものにする。No.8 ARTA NSX（伊藤大輔）が1分34秒261でこれにつづくと、No.38はこれを上回ろうとアタックを続行するが、最終コーナー立ち上がりでスピン。その後方でアタック中だったNo.1 宝山TOM'S SC430（アンドレ・ロッテラー）も、これを避けるために大きなタイムロスを喫してしまう。No.1はそれでも3番手に食い込んだが、No.38は最終的に9番手に留まった。

　その後の20分間の両クラス混走時間帯にもポジションアップを果たす車両はなく、GT500クラスでスーパーラップ進出を果たしたのは、No.18 TAKATA童夢NSX、No.8 ARTA NSX、No.1 宝山TOM'S SC430、No.17 REAL NSX（金石年弘）、No.25 ECLIPSE ADVAN SC430、No.39デンソーサードSC430（アンドレ・クート）、No.32 EPSON NSX（ロイック・デュバル）、No.100 RAYBRIG NSX（ドミニク・シュワガー）、No.38 ZENT CERUMO SC430、No.12 カルソニックインパルZ（ブノワ・トレルイエ）の10台となった。

　なお、GT300クラスで、前日の練習走行中にクラッシュしたNo.111 KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GTは、マシンの修復が間に合わず、このセッションは出走しなかった。チームでは2回目の走行までには修復を間に合わせ、決勝には出走したいとしている。ただし、ドライバーの滑川健は、首の痛みを訴えたため、大事をとって壺林貴也に交代する予定になっている。