GT500 クラス | 優勝

No.23 XANAVI NISMO Z

リチャード・ライアン
本当に、本当に素晴らしいレース結果だったと思います。夢にも思わなかった結果でしたね。クルマはいい感じだったのですが、予選で結果を出せなかったので、まさか優勝できるとは思わなかったんです。ただ、ニスモは決勝に強いチームで、本山選手も僕もこのSUPER GTでも実力のあるドライバーですから、レースでの自信はありました。ただ、これは2人だけの力ではなく、チームのスタッフ、応援してくれたファン、すべての皆さんに感謝したいです。みんなのサポートがあるからこそ、この結果が出たんだと思います。これがチームの力なんだと思います。
 本山選手からクルマを託されてからしばらくは、フラストレーションの溜まる状況でした。GT300の追い越しに手間取ったり、追い越しのポイントになるコーナーでスピードが乗らなかったりと難しかったですね。ただ、赤旗の後のリスタートは、僕にとってはとても良いチャンスでした。タイヤを上手く温めることができたので、バッチリの状態でスタートができたんです。これでニスモのクルマが優勝できるチャンスができたと思い、ベストタイムを出すように走りました
本山 哲
リチャードも言いましたが、本当に信じられない結果だと思います。表彰台にはいけるんじゃないかと手応えはあったんですけど、まさか優勝できるなんて。本当にうれしい結果でした。レースの中盤、終盤にかけては、ラップタイムもトップクラスだったし、トップスピードもライバルと同等でした。今年の第一の目標として、苦手であった富士で優勝したいとファンにも宣言していたし、クルマの開発のテーマとしてもトップ項目でしたから、このレースで結果を出せてニスモのドライバーとしてホッとしているし、それを信じて応援してくれたファンにも感謝しています。
 最初のスティントはフルタンクで、クルマ、タイヤをセーブしていたことや、路面コンディション(の影響)もあってアンダーステアで、ペースが上がらなかったんです。第2スティントのリチャードからプッシュして、非常に良いペースで走ってくれました。そして後半の僕のスティントもその流れでいけました。ピットの戦略も良かったですし、チームのスタッフにも感謝したいです。これからきちっとポイントを取りながら、後半戦のどこかで勝てたらと思います


GT300 クラス | 優勝

No.43 ARTA Garaiya

新田守男
最高にうれしいです。(今シーズンは)ARTAの10周年という事でガライヤを復活させて、プレッシャーの掛かる状況の中で始まりました。このところ良いところがなかったんで、僕らにとっては今回が開幕戦という意味合いで、なんとしてもこの長丁場のレースを勝ちたいという気持ちが、チーム全体に、ミシュランも含めて、強かったんです。それが結果になったことが、本当にうれしいです。
 一昨年のガライヤでも(富士の500kmレースで)1ピットをトライしているんです。でも、今回こっちに来てのテストでは、その時より燃費が悪かった。レースではかなり燃費をセーブしなきゃいけなくて、それでも保つのか最後の最後まで分からない状態でした。僕とチームが“これならいけるな"と判断して、次の次の周にピットに入るという時に赤旗が出たので、気持ちの面でちょっとテンションが落ちました。他がもう1回ピットに入ることと、こっちの安全マージンを考えて、いけると思ったものが(赤旗で)無くなっちゃったわけです。それだけに(高木)真ちゃんにがんばってもらって、本当にいい結果を出せた。この結果で、これからシーズンを戦っていく上で、いい具合に回っていくんじゃないかと思います
高木真一
あと2周でドライバー交代という時に、いきなり炎上したクルマが(モニターに)映って、『ペースカーかな』と思ったら赤旗でしょ? ペースカーだったら僕たちに有利だったんですが、(赤旗の中断は)最悪の状態でした。僕たちは1ストップの作戦をとっていたから、結果的に(2ストップで)先にピットを済ませたみんなと同じ条件になってしまった。さらにマージンまでなくなっている。しかも燃費のことも考えて走らなければならない。自分の中では(今回は)楽できると思っていたのに、それが元に戻ってしまって、燃費を計算しながら、(後続の)みんなとの間合いを見ながら走らなければいけなくて、相当つらかったです。その中でも、ミシュランタイヤががんばってくれて、(レースの半分の)250kmという距離を最初から最後まで同じタイムで走行できるタイヤだったのが、僕たちの強力な武器になったと思います。
 次のセパンは暑いんで、その部分ではミシュランタイヤが暑さに非常にマージンを持っているので、ガライヤと2台のMR-Sが強力な布陣になるんじゃないかと思います。(シリーズの)これから先は、ひとつも落とせませんね