6月24日、セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)で第4戦「SUPER GT International Series MALAYSIA」の決勝レースが行われた。GT500は予選14位からNo.24 WOODONE ADVAN Clarion Z(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治組組)がタイヤ・マネージメントに苦しむ他車を後目に大逆転。KONDO RACINGはSUPER GT参戦2年目で初勝利を果たした。GT300はNo.101 apr MR-S(大嶋和也/石浦宏明組)が今季2勝目を挙げた。
□決 勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温27度 | 路面温度39度
GT300クラスは、序盤、ポールスタートのNo.101 apr MR-S(大嶋和也)が逃げ、No.43 ARTA Garaiya(新田守男)が追う展開。その後ろには、1周目に7番グリッドからジャンプアップしたNo.4 EBBRO 350R(田中哲也)がつける。No.43は7周目の最終コーナーでNo.101をパスするが、次の周にコーナーでスライドしたリアのグリップが急に戻ってコースアウト。運悪くコースサイドのギャップでクルマがはね上がって、ガードレールにヒットしてしまう。ノーズを壊してピットに戻るが、なすすべなくリタイヤに追い込まれてしまった。
No.4 EBBRO 350R
これで2位に浮上したNo.4は、14周目にはタイヤのグリップが低下し始めたNo.101をもパスして、ついにトップに立つ。No.101はソフト寄りのタイヤをチョイスしていたが、予想よりも早めにグリップがダウンしたようだ。このため22周目にクラスの先陣を切ってピットイン。ややハード寄りのタイヤに装着しなおし、石浦宏明に交代してコースに戻る。トップのNo.4は26周目にピットインして田中から山崎信介に交代。この作業の間にNo.101が前に出る。その後、No.2 I.M JIHAN CO.LTD・アップル・紫電(加藤寛規>高橋一穂)が33周目にピットインして上位陣のピット作業が終了。この時点でNo.101が再びトップに復帰し、No.4が2位、No.2が3位という順番になる。
No.46 宝山 DUNLOP Z
その後方ではNo.46 宝山DUNLOP Z(佐々木孝太>横溝直輝)、No.47 宝山DUNLOP Z(密山祥吾>脇阪薫一)、No.13エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美>藤井誠暢)の3台のフェアレディZ勢の争いとなるが、この中からNo.46が抜け出す。その後、No.2は右側ドアが開いてしまうというトラブルが発生しポジションダウン。これでNo.46が3位に上がった。
その後、このトップ3に変動はなく、No.101 apr MR-Sが優勝。No.4 EBBRO 350Rが2位、No.46宝山DUNLOP Zが3位となった。
No.101は第2戦岡山につづく今季2勝目で、開幕から4戦連続表彰台。シリーズランキングでも他を大きく引き離してリードしている。