2007 2007 AUTOBACS SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」決勝日となる7月29日、朝9時より30分間の予定でフリー走行が行われた。


□フリー走行 天候:曇り | コース:ドライ | 気温22度 | 路面温度26度

 サーキット上空は朝から雲に覆われ、暑かった前日とは一転、気温は22度まで下がった。路面温度は26度。心配された雨は、ときおり細かな水滴がぽつりぽつりと落ちてくる場面もあったが、路面を濡らすまでには至らなかった。

 開始から2分、No.87 マルホンムルシェRG-1(桧井保孝)が白煙を吐きながらスローダウン。コースサイドにストップしたとたんに炎が上がり、セッションは赤旗中断となる。消火と車両回収に20分余りかかり、残り時間27分で再開。
 このセッションでは決勝に向けてのセッティングの確認、タイヤのウォームアップなどが主なメニューとなるが、路面温度が下がったことで、前日とのフィーリングの違いにとまどうチームもあったようだ。

 その中でGT500クラスのトップタイムをマークしたのはNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)。予選でポールを奪ったNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)が2番手、予選4位のNo.1 宝山TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)が3番手で、ここまでが1分16秒台。以下、No.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)、No.38 ZENT CERUMO SC430(高木虎之介)とNSX勢、SC430勢がつづき、フェアレディZ勢の最上位はNo.3 YellowHat YMSモバHO! TOMICA Z(セバスチャン・フィリップ)の8番手。この中団グループは1分17秒台がベストタイムで、決勝でのペースは、コンディションの急変がない限りこのあたりになりそうだ。

 GT300クラスはNo.46 宝山DUNLOP Z(佐々木孝太)がトップの座を占めていたが、終了間際にNo.43 ARTA Garaiya(高木真一)が1分23秒124をマークし逆転。以下、No.46、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介)がトップ3。予選クラスポールのNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規)が4番手に続いた。以上4台は1分23秒台で、5番手から12番手までは1分24秒台。このクラスでは、1分24秒が、決勝でのラップタイムの一つの目安になりそうだ。



No.43 ARTA Garaiya

Comments

伊藤大輔/No.8 ARTA NSX(GT500クラストップタイム)
気温の高い状態よりも、低いほうがマシンバランス的には合っているような気がしますね。午後、雨の予報もないことはないし…。マシンはバランス的に金曜日から徐々に進歩してきているので、あとは状況にうまく合わせてレースを組み立てれば、いいところにいけるかなと。ドライタイヤでの戦略はもちろん、ウエットになったときの選択も含め、考えることが多いですね。ここは、クルマのセッティング方面での大変さもあるし、またレースの展開的にも毎年荒れるので、どうなっても対応できるよう、チーム全体が動けるようにしておきたいですね
高木真一/No.43 ARTA Garaiya(GT300クラストップタイム)
ニュータイヤというか、スーパーラップしか使ってないタイヤでいきました。先に新田さんが乗って、ブレーキの焼き入れをしてたんです。で、変わって、タイムを出しました。天気が曇ったわりにはタイムが出てたので良かったかな、と。気温が下がって、ミシュランタイヤが不得意とする領域に入ったかなぁ、という気もしないでもないですが(苦笑)。雨は全然降ってなかったですが、その中でも悪くなかったんですよね。決勝ですか? いやぁーブツけられなければ楽勝でしょう(笑)。そのくらいなにも問題ないですよ