8月18日午前、2007 AUTOBACS SUPER GT第6戦「インターナショナル ポッカ1000km」の予選1回目が鈴鹿サーキット(三重県)で行われた。この走行で、GT500はNo.32 EPSON NSXのロイック・デュバル、GT300はNo.43 ARTA Garaiyaの新田守男が暫定のポールポジションを獲得した。


公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温:35度 | 路面温度:45度

 予選1回目は10時から。GT300クラス専有20分間、GT500クラス専有20分間、両クラス混走20分間の順で行われた。西日本を覆いつくす熱波はこの日も立ち去る気配がなく、開始時点での気温は35度、強烈な日差しに照らされた路面温度は45度まで上がった。

 GT300クラスの専有走行では、最初の5分ほどはコースインする車両が少なく、静かな時間帯が続く。その中で早めに動いたのがNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也)。前回の第5戦SUGOではすんでのところでライバルに蹴落とされ、スーパーラップ進出を逃しただけに、今回こそトップ10入りをねらっている。
 7分ほど過ぎて本格的なタイムアタックが始まり、上がってきたのがミシュランタイヤ勢。No.101 TOY STORY Racing apr MR-S(石浦宏明)が2分07秒台半ばでトップに立つと、No.43 ARTA Garaiya(新田守男)が2分06秒605でこれを逆転。No.31 DOUBLEHEAD apr MR-S(峰尾恭輔)も3番手につづき、一時はミシュラン勢が1-2-3となる。残り5分と少々でここに割って入ったのがNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介)。2分07秒005と、2分06秒台にはあと一歩届かなかったが、No.101を上回り2番手となる。さらに残り5分を切って、No.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美)が3番手、No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規)が4番手に上昇。最後、No.7 RE雨宮ADVAN RX-7(井入宏之)が2セット目のニュータイヤを投入、10番手にジャンプアップしたところで専有時間終了となった。

 GT500クラスの専有走行では、最初の10分間ほどは4台ほどしかタイムをマークせず、他の車両はタイヤのウォームアップのためコースインしただけでそのままピットに戻るという状況。その中、No.6 Forrm Eng. SC430(ビヨン・ビルドハイム)が1分56秒379と後続を1秒以上離してトップとなる。タイミングモニターの数字が細かく動きだしたのは残り7分を切ってから。本格的なタイムアタックが始まったのは残り時間3分ほどになったころで、まずはNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)が1分56秒141でトップに立つ。これに続いたNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔)は1分56秒284で2番手まで。残り1分で各車最後のアタックに入り、No.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)が1分55秒981と、初めて1分55秒台に入れてトップを奪う。だが、最後にNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)が1分55秒817までタイムアップして逆転トップに立った。その後方ではNo.3 YellowHat YMSモバHO! TOMICA Z(柳田真孝)が4番手、No.25 ECLIPSE ADVAN SC430(土屋武士)が5番手、No.100 RAYBRIG NSXが10番手に進出。これでNo.1 宝山TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)、No.23 XANAVI NISMO Z(本山哲)らがトップ10圏外に下がった。
 その後、両クラス混走に入る。ここでは11番手以下に終わったチームがスーパーラップ進出をねらってタイムアタックをかけるのかが注目されたが、結果的に両クラスとも順位の入れ替えはなかった。今回、第3ドライバーを登録しているチームは3人とも基準タイムをクリアしなければならず、スケジュールが窮屈なことと、決勝距離が長く予選下位からの逆転が通常よりやりやすいことなどから、あえてスーパーラップ進出にこだわらないチームもあったようだ。

 この結果、GT500クラスはNo.32 EPSON NSX、No.12 カルソニックインパルZ、No.18 TAKATA童夢NSX、No.3 YellowHat YMSモバHO! TOMICA Z、No.25 ECLIPSE ADVAN SC430、No.8 ARTA NSX、No.17 REAL NSX、No.6 Forum Eng.SC430、No.100 RAYBRIG NSX、No.38 ZENT CERUMO SC430の10台がスーパーラップに進出。
 GT300クラスではNo.43 ARTA Garaiya、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R、No.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z、No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電、No.101 TOY STORY Racing apr MR-S、No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ、No.31 DOUBLEHEAD apr MR-S、No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ、No.5 クムホプロμマッハ号320R、No.7 RE雨宮ADVAN RX-7の10台がスーパーラップ進出を決めた。


No.43 ARTA Garaiya

Comments

GT500 クラス | 予選1回目トップ
ロイック・デュバル/No.32 EPSON NSX
昨日からクルマの状態は良かったから、朝の予選ではそれほどプッシュしなかった。一番大事なのは午後のスーパーラップに残ることだったから、リスクを背負ってアタックする必要はなかったからね。でも、それでもトップタイムだったっていうのは、すごく良かったよ。チームがいい仕事をしてくれて、僕らのクルマがすごくいいってことだから。タイヤもすごくいいみたいだしね。大事なのは今日の午後トップタイムで終わることだから、こういうタイムで(1回目を)終えられると、より自信を持つことができる。とにかく明日のレースをトップからスタートしたいと思っているよ
GT300 クラス | 予選1回目トップ
新田守男/No.43 ARTA Garaiya
前回の予選は真ちゃん(高木真一)が(アタックを)やったんで、今回はボクがやることになったんです。もともと暑いほうがタイヤには合うんですが、それでもちょっと暑すぎますね。アタック自体は正直、納得できなかった部分もありましたが、あとはスーパーラップでの(出走の)タイミングかな。昨日も夕方になってから気温も路温も下がってタイムも出たんですが、ああいうタイミングでアタックできればいいですよね。でもそういういいタイミングにはボクは当たらないんですよ。だいたい悪いときに当たるタイプなんですよね(笑)