8月19日、鈴鹿サーキット(三重県)で2007 AUTOBACS SUPER GT第6戦「International Pokka1000km」の決勝レースが行われた。GT500は予選11位からNo.1 宝山TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー/オリバー・ジャービス組組)が勝利。GT300はNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹組)が優勝した。
□決 勝 天候:晴/雨 | コース:ドライ/ウェット | 気温33度 | 路面温度51度
No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R
GT300クラスは、序盤ポールスタートのNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規)が逃げ、No.43 ARTA Garaiya(新田守男)が追う展開。だが、No.43はGT500クラスとの接触などがあり、ポジションを守りきれずに順位を落とす。代わって2番手に上がったのはNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(黒澤治樹)。その後方、3番手にはNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)が上昇していたが、こちらはその後エンジントラブルでリタイアに終わってしまう。一方、No.7 RE雨宮ADVAN RX-7(井入宏之>折目遼)は着実な走りでポジションを上げ、一時は2番手までポジションアップする。
トップを行くNo.2は加藤>吉本大樹とつなぎ、ポジションを守ったままレース中盤へ。レース半ばにはNo.2、No.62、No.7のトップ3は膠着状態となるが、雨が降り出したことで状況が大きく動いた。まず脱落したのがNo.7。雨がエンジンルームに侵入したのか、電気系にトラブルを発生してスローダウン。なんとかピットに戻って修復するが、大きくポジションを落としてしまう。
No.43 ARTA Garaiya
一方、吉本から加藤へ、そして再び吉本へとつないだNo.2は、雨の中でレインタイヤに交換するとともに、ドライバーを高橋一穂に交代。高橋は、激しい雨の中きっちりとマシンをコントロールし、雨が上がった150周過ぎまでポジションを守りきって加藤に最後を託した。
追うNo.62はヘビーレイン用のタイヤに交換したことで、路面が乾いてきたときにペースが上げられなくなる。この間、一度は順位を落としていたNo.43が再浮上。No.62をかわして2番手に上がる。No.62が最後にスリックに戻したのに対して、No.43は雨が上がった後もレインタイヤで走り、2位を守った。
優勝はNo.2プリヴェKENZOアセット・紫電(高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹)。2位はNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)。3位はNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介/黒澤治樹)という結果になった。No.2は、このレース前はNo.101 TOYSTORY qpr MR-Sにシリーズ・ポイントでかなり差を付けられたが、今回の結果で一気に1ポイント差まで詰め寄ることになった。