GT500 クラス | 優勝

No.1 宝山TOM'S SC430

脇阪寿一
 今日はそんなに勝つつもりもなく、淡々とレースをしました。いつも自分たちは勝とう勝とうとしすぎてた気がします。今回は、予選の順位(11位)もあってリラックスした雰囲気がありながら、まあエンジニアとしては勝ちをねらっていたとは思いますが、自分たちとしてはミスもなくできた。今日は本当に上手くいきました。なによりロッテラー選手の追い上げがポイントだと思います。
 僕のスティントでは、2回目は結構追い上げられたんですけど、1回目はちょっと不本意でしたね。最後に雨が降ってきたとき、ポジションを守らないといけないし、コースアウトしたらこれまでがんばったものが崩れてしまうので、難しかった。でも、レインタイヤでもスリックでも、このままアンドレに渡せば、勝てる勝てないは分からないですけど、おもしろいレースになる。観客が喜んでくれると信じていました。オーロラビジョンに8号車がピットに入るのが見えたんで、(こちらも)入ってしまえと。クルマを降りるときは、これでアンドレとラルフ(ファーマン)のおもしろいレースが見れるとワクワクしたくらいです。本当に非常におもしろかったですね。
 この後のレースは流れに任せて。ファンの皆さんに喜んでもらえるレースをしたいと思います。
アンドレ・ロッテラー
 今は最高の気分です。こんなにたくさんのファンの前で優勝できて、こんな体験は初めてなので、一生忘れられない思い出になりそうです。レースは非常に長くタフでした。最初のスティントは、タイヤと路面を確かめることを第一に考えました。他のクルマがミスをしたので、順位が上がったんです。次のスティントはホンダ勢、特に8号車が強かった。それと非常に暑くてタフなスティントでした。最後のスティントは強い雨で、コースアウトもしてしまったんですが、とにかくスピードを落とすことなく走れたのが良かったと思います。
 スリックに変えたタイミングも良かった。それが決め手になったと思います。暗かったので路面が見えなかったんですが、タイヤのフィーリングで、そろそろ(替えどき)かと感じました。チームに確認したら3番手とも30秒以上の差があると言うので、これだけギャップがあれば替えようと決断しました。どのみち、このままではトップに追い付けないと思っていたし。スリックに替えてから少しは難しい状態でした。なにしろ路面が見えないから(濡れ具合が分からない)。でも、(トップに立って)最後は安全、安定した走りを心がけました。
オリバー・ジャービス
 僕は、今日は走ることはなかったですが、気分は最高ですね。こんなにたくさんのファンの前で、表彰台に上がれましたし。ドライバーの2人は素晴らしい仕事をしたと思います。トムスにはおめでとう、そしてありがとうと言いたいです。今回はスポットでしたけど、来年はぜひSUPER GTに参加したいですね。

GT300 クラス | 優勝

No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電

高橋一穂
 予定では涼しい時間にラク〜に30周くらい走らせてもらうはずだったんですが(笑)。急に雨になって、早めに乗ることになった。雨は嫌いですし、暗くなるしねぇ。あのまま雨なら最後まで乗るところだったんですが、2番手の62号車も追い上げてきて気になったし、晴れたんで代わってもらうことにしたんです。
 今日は地元と言うことでお客さんにもたくさん来ていただいて、どっかで勝てるならここがいいなと思っていたんで、本当にうれしいですね。後のレースは、もうがんばってやるしかないですね。
加藤寛規
 ようやく勝てました(苦笑)。今年、何回もフロントローからスタートして、表彰台には行けたものの、勝つことが出来なかった。でも、強力な助っ人の吉本君が来てくれて、こんな大きなレースで勝てて、本当に勝ててうれしいです。
 スタート前は、まずトップで1コーナーを抜けることだけを考えて、それができたらベストラップ出すことをねらっていきました。展開的には26号車が3番手に出てくれて後ろを押さえる結果になったんで、非常に助かった。43号車がダンロップコーナーで飛び出たのがミラーで見えたので、とても楽になりましたね。そのマージンをそのまま維持できたことが結果的に良かった。
 この後のレースは、もうウエイトがフル(リミット)。もう、高橋さんとがんばっていくしかないですね。
吉本大樹
 久しぶりにGTに乗ったんですけど、暑いですねぇ、車内が。ほんと大変でした。レースがスタートしてからは一瞬たりとも気が抜けなかった。でも、最初に加藤さんが速いペースでギャップを作ってくれて、そういう意味では僕にとっては楽な展開でした。
 (僕が)デグナーで飛び出たときは、(コースの)半分ドライという状況で、もう少し(タイヤ交換の)判断に時間が欲しかったんです。でも、思ったよりコース終盤が濡れていた。一瞬ヒヤッとしたんです。まあ、あれもパフォーマンスということで(笑)。