2007 AUTOBACS SUPER GT第7戦「MOTEGI GT300km RACE」決勝日となる9月9日、朝9時45分より30分間の予定でフリー走行が行われた。


□フリー走行 天候:晴 | コース:ドライ | 気温29度 | 路面温度35度

 決勝日朝のフリー走行は9時45分から。その前に10分間のサーキット・サファリがあり、観客を乗せたバスを縫うようにSUPER GTマシンが走る姿が見られた。上空に若干雲はあるものの気温は開始時点で29度まで上昇。朝から暑い中での走行となった。路面温度は35〜41度。
 この30分間は決勝に向けて、燃料を多く搭載した状態でのセッティングのチェックが主なメニュー。予選アタックをしなかったほうのドライバーでロングランをかけるチームが多かった。このコースはタイヤにとっても厳しいため、磨耗してきたときにどのくらいのラップタイムが維持できるかも重要なポイントとなる。各チーム、ライバルのタイムもにらみながら走行を重ねていった。

 GT500クラスでは、No.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)の1分47秒083がトップタイム。予選ポールのNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)がこれに続くが、予選2番手だったNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路)も僅差で3番手タイムをマーク。逆転優勝にターゲットを絞っている。ランキングトップのNo.8 ARTA NSXはウエイトハンデに苦しめられてか、14番手に留まった。

 GT300クラスではNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)の1分56秒484がトップタイム。No.5クムホ プロμマッハ号320R(竹内浩典)、No.43 ARTA Garaiya(高木真一)がはやり1分56秒台でこれに続いた。なお、ランキングトップのNo.101 TOY STORY Racing apr MR-Sは、スタータートラブルのためこのセッションでは走行できなかった。決勝には問題なく出走できるという。

 決勝スタートは14時予定。路面温度はさらに上昇することが予想され、前戦の鈴鹿に続いて暑さの中での消耗戦になることが予想される。



No.26 ユンケルパワー タイサン ポルシェ

Comments

ロイック・デュバル/No.32 EPSON NSX(GT500クラストップタイム)
今日最後までこのポジションをキープできれば完璧だよね。昨日も言ったように、僕らのタイヤはすごく安定している。クルマのバランスは、シーズンの初めからとは全然違っているんだけど、それは僕らのクルマが少し進歩したからであって、いいことだと思う。若干オーバーステアなんだけど、僕としてはアンダーステアのクルマと比べればプッシュできるし、走りやすいし、タイムも出るんだ。あとは午後のレースでどうなるかだけど、やっぱりもてぎはリスクを背負わずにオーバーテイクするポイントを見つけるのが大変だから、難しい一戦になると思うよ。
谷口 信輝/No.26 ユンケルパワー タイサン ポルシェ(GT300クラストップタイム)
トップタイムだったと言っても、ガライヤ(No.43)と似たようなタイムだったからね。もちろん何とかガライヤを抜いて、逃げたいところですけど。僕たちはパワーがある分、燃費が悪くてピット作業に時間が掛かるんですよ。だから、何とか差を広げてピットに入らないと優勝するのは難しいですね。何とかガライヤを最初に抜いて逃げないと、簡単ではないです。クルマのバランスはいいですし、タイヤも全然問題ないと思いますから、あとはレース内容がどうなるか。変なことをやらかさないよう、最初のうちに前に出たいと思っています