9月8日午前、2007 AUTOBACS SUPER GT第7戦「MOTEGI GT300km RACE」の予選1回目がツインリンクもてぎ(栃木県)で行われた。この走行で、GT500はNo.18 TAKATA童夢NSXの小暮卓史、GT300はNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェの谷口信輝がトップタイムを記録した。


公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温:32度 | 路面温度:43度

 予選1回目は10時25分から。最初の20分間はGT300クラス専有、つづく20分間はGT500クラス専有の走行。最後の20分間が両クラスの混走で行われた。この日は朝から晴れ上がり、気温は開始時点で32度、路面温度は43度と、蒸し暑い中での走行となった。

 今回は予選方式がノックダウン方式という、通常とは異なる方法で行われる。この方式では、1回目の順位は予選2回目や決勝グリッドには関係しない。ただし、ドライバー2人がここで予選通過基準タイムをクリアしておかないと、決勝グリッドが最後尾になってしまう。したがって、2人とも基準タイムをクリアすることが、ここでの最重要課題となる。また、多くのチームがこの時間帯を利用してクルマのセッティングを煮詰めていた。

 そのなかで目を引いたのが、No.12 カルソニックインパルZなどいくつかのチームが、一度使ったタイヤを水で冷やして再度装着し、タイムアタックのシミュレーションを行っていたこと。予選2回目は3つのセッションに分けられるが、3セッションを1セットのタイヤで走りとおさなければならない。セッション3では、2回アタックを終えた後のタイヤでみたびアタックを行わなければならないことになるため、これを想定して、一度発熱したタイヤを冷やした場合にどのようなグリップが得られるか、テストをしていたようだ。コース上が混雑していたためタイム的には遅かったが、予選2回目にもこうした方法を採るのかどうか、注目される。
 GT300クラス専有走行中、S字コーナーでコースアウト車両があったため一度赤旗中断があったが、そのほかには大きなトラブルもなく終了。
 GT500クラスではNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)、GT300クラスではNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)がそれぞれここでのトップタイムをマークしている。
 予選2回目は14時40分開始予定。路面温度はさらに上昇することが予想され、初のノックダウン予選がどのような展開になるのか、予断を許さない情勢となっている。


No.26 ユンケルパワー タイサン ポルシェ

Comments

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小暮卓史/No.18 TAKATA童夢NSX
クルマは昨日と比べて良くなっています。昨日は納得いかない部分があったんです。タイヤがよれるというか、クルマもちょっと柔らかい感じがして、底も打っているような感じだったんです。今日は車高を上げたりしたんで、パフォーマンスが落ちるのが心配だったんですけど、タイムは意外に悪くなかったです。でも、フィーリングはアンダー/オーバーで変わっていませんね。午後に備えては、2回アタックしてどれぐらいタイムが落ちるか、どれだけ攻めるとタイヤのグリップが落ちるかっていうのもつかめました。(一度使ったタイヤを)水で冷やしての感触も試しましたね。一番いい所を獲らないとレースで優勝できないですから、ポールを狙います。無言の圧力も感じているので(笑)
GT300 クラス | 予選1回目トップ
谷口信輝/No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ
クルマの仕上がり具合はいつも通りですが、SUPER GTが行なわれるサーキットの中で、もてぎがポルシェに一番合っているっていう感じですね。ストップ&ゴーで、コーナリングで頑張る場所っていうのがあまりないでしょ。いつもはコーナリングで他のクルマとの差が大きいのをストレートで挽回っていう感じなんですけど、もてぎはコーナリングで負けている部分が少ないし、直線部分も多いからだいぶメリットあると思います。午後はなるべく少ない周回数でタイムを出すイメージで行かないといけないから、1回目もコースインしてすぐタイムを出す練習はしていました。ノックダウン方式が初めてでまだ理解しきってないんだけど、なんとか頑張ってポールを獲りたいですね