9月8日、2007 AUTOBACS SUPER GT第7戦「MOTEGI GT300km RACE」の予選がツインリンクもてぎ(栃木県)で行われ、GT500はNo.18 TAKATA童夢NSXの小暮卓史、GT300はNo.43 ARTA Garaiyaの高木真一がポールポジションを獲得した。
□公式予選2回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温31度 | 路面温度36度
予選2回目は14時40分から。今回のノックダウン方式では、まずクラスごとの全車アタック(セッション1)が15分ずつ行われ、各クラス上位タイムの車両(GT500クラスは12台、GT300クラスは20台)が次のセッション2に進む。セッション2はクラスごとに10分間ずつ行われ、GT500クラス8台、GT300クラス10台を選抜。最後のセッション3も10分間ずつで、ここで上位グリッドが決定する。
GT500クラスでは、セッション1でNo.100 RAYBRIG NSX(ドミニク・シュワガー)、No.17 REAL NSX(金石年弘)、No.39 デンソーサードSC430(アンドレ・クート)、No.24 WOODONE ADVAN Clarion Z(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)の4台が脱落。No.24、No.39は真っ先にコースイン、早めにタイムを出しにいったが、この作戦は功を奏さなかったようだ。トップタイムをマークしたのはNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)で、タイムは1分45秒219だった。
セッション2では、残り時間5分ほどになって各チームがタイムアタック。セッション3に進出できる上位8位までを目指して熾烈な争いとなるが、この中でNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路)が1分45秒921をマーク。No.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム)がこれにつづき、この2台のみが1分45秒台。セッション1トップだったNo.18 小暮は1分46秒台に留まり、3番手になった。このセッションでは、No.6 FORUM Eng.SC430(片岡龍也)、No.35 BANDAI 00 DUNLOP SC430(服部尚貴)、No.23 XANAVI NISMO Z(本山哲)、No.1宝山TOM'S SC430(脇阪寿一)が脱落。No.1 脇阪のタイムは1分46秒921と、トップNo.38立川からぴったり1秒しか違わず、いかに熾烈なタイムバトルだったかがうかがい知れる結果となった。
セッション3も序盤は各チームに動きはなく、残り5分を切ってからアタック合戦に。すでに2回のアタックを終えたタイヤは、すでにグリップを失いつつあるかと思われたが、No.18小暮はそれをものともせず1分45秒720をマーク。これは、タイヤがフレッシュだったセッション1には及ばないものの、セッション2の全車をしのぐもの。セッション2でトップだったNo.38 立川はこれを上回ろうと渾身のアタックを試みるが、セッション2の自身のタイムを更新することはできず、1分45秒987で2番手に留まった。3番手はNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)で、これがダンロップタイヤ勢の最上位。4番手No.22クルム、5番手No.3 YellowHat YMSモバHO! TOMICA Z(柳田真孝)とフェアレディZ勢がつづき、ランキングトップをいくNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔)が6番手。No.8は前戦に続いてリミットいっぱいのウエイトハンデを課されているにもかかわらずこのポジションにつけた。7番手はNo.25 ECLIPSE ADVAN SC430(土屋武士)、8番手はNo.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)だった。
No.18 TAKATA童夢NSXのポールは今季5回目。これはSUPER GT/JGTC史上、同一車両の年間最多記録となる。
GT300クラスでは、予選1回目後の車検でNo.101 TOY STORY Racing apr MR-Sが車両規定違反によりタイム抹消に。その後、手直しをして再車検を受け合格。セッション1でトップタイムをマークしたが、1回目のタイムが抹消されたため、規定に従いグリッドは最後尾となった。また、No.67 triple aガイヤルドRG-3は、予選1回目に黒澤翼が予選通過基準タイムをクリアしておらず、セッション1でクリア。No.101の前、24番手グリッドから決勝をスタートすることになった。この2台以外に、セッション2に進むことができなかったのはNo.9 LEYJUN DUNLOP MT900(筒井克彦)、No.66 triple aガイヤルドRG-3(古谷直広)、No.71 ノマド・GAIKOKUYA・ADVAN GT3-RS(石橋義三)の3台だった。
セッション2ではNo.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美)、No.19 ウェッズスポーツセリカ(関口雄飛)、No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也)など10台が脱落。11番手で涙を飲んだNo.13 影山と、10番手でセッション3に残ったNo.4 EBBRO 350R(田中哲也)の差はわずかに0.001秒という厳しさだった。
10台で行われたセッション3では、No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)が1分55秒696をマークしてまずトップに。これはセッション1、セッション2を通じて全車を上回るタイムで、ライバルがこれを上回るのは難しいかと思われた。実際、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(黒澤治樹)は1分56秒台、No.5 クムホ プロμマッハ号320R(竹内浩典)は1分55秒台に入れてくるがNo.26には0.086秒届かない。しかし、No.43 ARTA Garaiya(高木真一)はユーズドタイヤでのアタックをみごとにまとめ、1分55秒696をたたき出して見せた。
No.43 ARTA Garaiyaは今季初ポール。2番手はNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ、3番手はNo.5クムホ プロμマッハ号320Rと異なる車種、タイヤ銘柄がつづいている。