GT500 クラス | 優勝

No.18 TAKATA 童夢 NSX

道上 龍
 昨日は小暮が圧倒的な速さでチームとして5回目のポールを獲ってくれて、速さはみせられていました。ポールからスタートして運もなく勝てなかったんですけど、今回やっと速さプラス強さを証明できて良かったと思います。
 ただ、小暮選手が交代時にミッションの不具合を訴えていて、僕が乗ってみても調子は良くなかった。がんばればもう少し速いペースで走れたんですけど、それでクルマが壊れたら元も子もないので、後ろ(No.38)のペースを見ながら、詰まってきたらペースを上げるというペース配分で走りました。それが良かったのかギアも持ちましたし、ラッキーにもライバルのリタイアにも助けられました。それからは楽な気持ちでチェッカーまで走れました。
 これでランキングの上に来られて、チャンピオン争いの望みも出てきました。ウエイトは積みますが、残り2戦がんばりたいと思います。
小暮 卓史
 前戦の鈴鹿ですごいダメージを負ったクルマを修復してくれた皆さんに心から感謝します。ボクの人生で一番大きいクラッシュをしてしまい、地獄の痛みも味わって、その次でこんなうれしい気分を味わえて。短い間ですごい体験をしたと思います。
 レースでは、マシンバランスに納得いかないところもありましたが、ペースは悪くない状況でした。2番手の38号車に対して確実にマージンを稼ぐことが出来ました。実は、ギアに不具合が起こったんですけど、ドライバーが対処できる範囲で、なんとかマージンを作って道上選手にバトンを渡せました。レース後半も、まだ何があるわかりませんでしたが、道上選手ならトップのまま帰ってきてくれると信じてました。
 今回の前に、いつも初もうでに行く神社でお札に願いを書いてきました。でも、今回はなんとなくいける予感はしてました。いつもはレース前にドキドキする自分がいたんですけど、今回はいける気がしてました。


GT300 クラス | 優勝

No.26 ユンケルパワー タイサン ポルシェ

谷口 信輝
 今の気分は、もう最高です! こういう形でいければいいなと予想していた以上のレースが出来たので、ボク的には100点でしたね。レースは荒れたみたいですけど、ボクは全然知りません(笑)。走っていた場所が良かったのかな。何か起きてもボクにはからまないし、変なゴタゴタもなかった。後ろは荒れていた感じはしていたんですけど、逆にそれでボクは逃げることができたわけですし、流れが来てましたね。運もありましたし、マシンパフォーマンスも、タイヤも、僕ら(ドライバー)も、歯車がすべてうまく噛みあったかなと思います。
 残りあと2戦ですか? 富士は長い直線があるコースなので、いいところにいけたらいいなと思いますけど、オートポリスは……、いいです(笑)。
 それと、今回の勝利でチーム・タイサンがゼッケンと同じ26勝目ということです。それを贈れたことで、千葉総監督がとても喜んでくれたことがうれしいです。
ドミニク・ファーンバッハー
 本当にうれしいです。今は感謝でいっぱいです。こんな素晴らしいチームに入れてもらって、千葉総監督、チームメイトの谷口さんに感謝したいです。レースはそれほどハードではなかったです。谷口さんからクルマを預かった時にはマージンが十分ありましたし、あとはこのまま安定した走りで、最後まで勝利のゴールに運ぶだけでした。
 実は、SUPER GTで走ることは子供の頃からの夢だったんです。必ず日本に来て走りたいと思っていました。でも、日本の人を誰も知らないし、どうやって行けるかもわかりませんでした。それが2006年にル・マンで千葉さんにお会いできて、チームに誘われて、『もちろん!』と返事をして日本に来ました。このシリーズは最高のシリーズだと思います。ドイツ人ですからDTMとの比較をしますが、それでもSUPER GTが好きなんです。二つのクラスが走るのもおもしろいですね。それと、ファンにも優しいシリーズだと思います。