2007 AUTOBACS SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」決勝日となる10月14日、朝10時25分より30分間の予定でフリー走行が行われた。
□フリー走行 天候:曇 | コース:ドライ | 気温29度 | 路面温度35度
決勝日朝のフリー走行は9時25分から行われた。上空は雲に覆われていたが雨の気配はなく、路面はドライ。気温は19度、路面温度は20度だった。
このセッションは決勝に向けての最終確認走行。通常はとくに波乱もなく終わることが多いのだが、今回はハプニングが続出した。まず上りセクションでNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(黒澤治樹)とNo.2プリヴェKENZOアセット・紫電(高橋一穂)が接触。No.62にダメージはなかったようだが、No.2はノーズのカナードを破損しピットインを余儀なくされる。さらにその後、No.46 宝山DUNLOP Z(横溝直輝)がエンジンルームから白煙を上げながらコースサイドでストップ。コース上にオイルを撒いてしまい、セッション中断となる。No.46は佐々木孝太がこのセッションでのトップタイムをマークし、横溝に交代して出て行った直後だった。
約10分間のオイル処理作業後、走行が再開されるが、今度はコースに入ろうとしたNo.23 XANAVI NISMO Z(本山哲)がピットロード出口でストップ。その場では修復できず、ピットまで押し戻される。他のクルマはこれを避けてコースインするが、出て行ったところでNo.5 クムホ プロμマッハ号320R(竹内浩典)の車輪が外れてしまい、コースサイドにストップ。ただし、車両も外れた車輪も他車の妨げになることはなく、そのまま走行は続行された。さらにその後、No.66 triple aガイヤルドRG-3(古谷直広)もコースアウトしストップ。このほかにもスピンやコースアウトを喫する車両が何台か見られた。
ラップタイムはGT500クラスの上位陣は1分43秒台。トップはNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍)の1分43秒177だった。90kgのウエイトハンデを課されているNo.18だが、決勝セットはいいところを見つけたようだ。一方、ランキングトップのNo.8 ARTA NSXはラルフ・ファーマンが走行中にコーナーで挙動を乱し、その後スロー走行でピットイン。バンプで跳ねた拍子に電気系に不具合を生じたようで、直ちに修復にかかっている。
GT300クラスはNo.46 宝山DUNLOP Z(佐々木孝太)の1分51秒951がトップ。トラブルが気になるが、チームでは「決勝までにはエンジンを交換して出走できる」としている。また、No.23も電気系のトラブルで、決勝には問題なく出走できるとしている。
セッション終了後、小雨がぱらついた。路面を濡らすまでには至らなかったが、決勝の時間帯に雨雲の動きがどうなるのかも気になるところだ。
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