10月13日、2007 AUTOBACS SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の予選がオートポリス(大分県)で行われ、GT500はNo.38 ZENT CERUMO SC430の立川祐路、GT300はNo.46 宝山DUNLOP Zの佐々木孝太がポールポジションを獲得した。
□公式予選2回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温22度 | 路面温度28度
予選2回目は14時30分から。昼過ぎから雲が多くなり、気温、路面温度ともに下がった中での走行となった。開始時点での気温は22度、路面温度は28度。
まずはGT300、GT500の順で15分間ずつの全車走行。予選1回目に通過基準タイムをクリアできなかったNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(青木孝行)、No.71 ノマド・GAIKOKUYA・GT3-RS(石橋義三)、No.118 Nobel Biocare Special Olympics GT3(宮本隆士)の3台はここで予選通過を狙う。No.118 宮本はこれをクリア。だが、No.77 青木は1回目のコースアウトで負ったダメージを修復しきれず、フェンダーが右前輪に当たってしまいタイムアタックができなかった。No.71 石橋も0.079秒届かず、ともに予選通過はならなかった。両者の決勝出走の可否は、決勝日朝のフリー走行の状況で判断される。
つづいてGT300クラス上位10台によるスーパーラップ。2番目にNo.4 EBBRO 350R(田中哲也)が出走した頃から雲が厚くなり、ときおり小さな雨粒が落ちてくるように。『ウェット宣言』が出され、レインタイヤの装着も許された。だが、本格的に降り出すことはなく、全車ドライでのアタックができた。
最初に1分49秒台をマークしたのはNo.19 ウェッズスポーツセリカ(関口雄飛)。つづくNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(黒澤治樹)は1分49秒525と、1回目にNo.46 宝山DUNLOP Z(佐々木孝太)が更新したレコードを上回ってみせる。No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規)も1分49秒台に入れNo.19は上回るがNo.62には届かず。No.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美)もNo.2とNo.19の間に割って入るに留まる。しかし、最後にアタックしたNo.46佐々木はすべてのセクターで他を圧倒するタイムをたたき出し、最終的には1分48秒847と、2番手に0.678秒もの差をつけてクラスポールを獲得した。
ランキングトップのNo.2プリヴェKENZOアセット・紫電は3番手。ランキング2位のNo.101 TOY STORY Racing apr MR-Sは予選11番手から、同3位のNo.43 ARTA Garaiyaは7番手からの巻き返しを狙う。
5分間のインターバルをはさんでGT500クラスのスーパーラップがスタート。『ウェット宣言』は出されたままだが、路面は最後までドライのままだった。
路面温度が下がりタイムの出しやすい状況となって、各車とも予選1回目のタイムを上回ってくるが、中でも目立ったのがNo.17 REAL NSX(金石年弘)。セクター2までの前半部はまだタイヤが温まっていなかったのか大きめにスライドする場面もあったが、セクター3がすばらしく速く、1分39秒830と、予選1回目にNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路)がマークしたコースレコードを更新してみせた。
最後のアタッカーはNo.38 立川。直線の速さを利してセクター1だけで0.1秒もNo.17を上回ると、セクター2、セクター3でさらにその差を広げ、最終的には1分39秒424と、No.17に0.4秒のマージンを築いてポールポジションを獲得した。
その後方、2番手から6番手まではNSX勢が独占。ランキングトップのNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔)はフルウェイトを背負いながら1分40秒074で3番手。90kg積んだNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)も5番手につけている。フェアレディZ勢は、No.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム)の7番手が最上位だった。