10月14日、オートポリス(大分県)で2007 AUTOBACS SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝レースが行われた。GT500はNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン組)が今季3勝目を挙げ、最終戦を待たずにGT500ドライバーズ・タイトルを決めた。GT300はNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介/黒澤治樹組)が優勝した。



決 勝 天候:曇 | コース:ドライ | 気温18度 | 路面温度23度

GT500 Class

 決勝レースは14時から。上空を厚い雲に覆われた中でスタートした。開始直前の気温は18度、路面温度は23度。
 フォーメーションラップに入る前、ダミーグリッドに着くために各車コースインしていくが、この走行中にNo.17 REAL NSX(金石年弘)がエンジンルームから出火。ピット手前でマシンを止める。予選2番手が、フォーメーションすらできずにレースを終えるという、波乱のスタートとなった。

 それ以外の予選上位陣は、ポールのNo.38 ZENT CERUMO SC430(高木虎之介)以下、ほぼグリッド順にオープニングラップを終える。No.38のペースはきわめて速く、2番手に1周で2秒の差をつける。
 3周目、9番手争いをしていたNo.1宝山TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)とNo.23 XANAVI NISMO Z(リチャード・ライアン)が接触。No.23は左後輪を破損し、緊急ピットインを余儀なくされる。
 一方、10番手スタートだったNo.39 デンソーサードSC430(アンドレ・クート)は着々と前車をパス。3周目までに8番手、6周目には7番手、9周目には6番手に上がる。その後も快進撃は止まらず、13周目には5番手、16周目には4番手まで進出。20周目にはNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)をもパスし、ついに3番手まで上がってくる。


No.39 デンソーサードSC430
 ソフトタイヤをチョイスしていたNo.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム)、No.6 Forum Eng.SC430(片岡龍也)は20周を過ぎるころから磨耗が進んでペースダウン。No.6はレース距離の3分の1を過ぎたところでピットインし、タイヤ交換とビヨン・ビルドハイムへのドライバー交代を済ませる。その後、No.100 RAYBRIG NSX(ドミニク・シュワガー>細川慎弥)、No.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史>道上龍)、No.3 YellowHat YMSモバHO! TOMICA Z(セバスチャン・フィリップ>柳田真孝)、No.22(クルム>松田次生)なども早めのピットイン。
 トップのNo.38は30周を終えたところでのピットインを予定していたが、まさにその周の第二ヘアピンで、No.66 triple aガイヤルドRG-3(栗原宗之)がスピンしてコース上にストップしていたところに突っ込んでしまう。さらに後方から、接近戦を繰り広げていたNo.24 WOODONE ADVAN Clarion Z(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、No.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)が相次いで接触。4台ともにリタイアに追い込まれてしまう。No.66は駆動系にトラブルを生じた結果のスピンだったが、その場所がまったくのブラインドコーナーだったために後続も避けられなかった。トップを独走していたNo.38にとってはなんとも恨めしいクラッシュとなってしまった。


 これでNo.8がトップに浮上。2周後にピットインし、伊藤大輔に交代した後もポジションをキープする。2番手はNo.100。3番手にはこの時点ではNo.23がつけていたが、まだドライバー交代を済ませていなかったうえに、黄旗区間での追越があったとしてドライブスルーペナルティを課され、大きくポジションダウン。さらに本山哲に交代後、駆動系にトラブルを生じてピットに戻り、リタイアしてしまった。この時点で4番手につけていたNo.6もその後タイヤ交換のために2度目のピットイン。これでNo.39(クート>平中克幸)が再度3番手に浮上してくる。


No.100 RAYBRIG NSX
 これでトップ3はNo.8、No.100、No.39の順に。No.8とNo.100の差は一時1秒以内に迫るが、ピットインのタイミングが早かったNo.100は、タイヤの磨耗がNo.8より早く、それ以上追うことはできなかった。これで楽になったNo.8は悠々と独走。65周を終え、トップでチェッカーを受けた。

 No.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン)は今季3勝目。ドライバーズランキングで2位につけていたNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史)が5位、ランキング3位のNo.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム/松田次生)が4位に終わったため、ドライバーズタイトルを獲得した。
 No.100 RAYBRIG NSX(ドミニク・シュワガー/細川慎弥)は今季3度目の2位。3位No.39 デンソーサードSC430(アンドレ・クート/平中克幸)は今季初表彰台となった。