10月14日、オートポリス(大分県)で2007 AUTOBACS SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝レースが行われた。GT500はNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン組)が今季3勝目を挙げ、最終戦を待たずにGT500ドライバーズ・タイトルを決めた。GT300はNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介/黒澤治樹組)が優勝した。
□決 勝 天候:曇 | コース:ドライ | 気温18度 | 路面温度23度
No.46 宝山DUNLOP Z
GT300クラスは序盤、クラスポールのNo.46宝山DUNLOP Z(佐々木孝太)が逃げ、予選2位のNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(黒澤治樹)が追う展開。3番手にはNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規)を抜いて、No.13エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美)が上がってくる。その後方ではNo.19ウェッズスポーツセリカ(飯田章)とNo.7 RE雨宮ADVAN RX-7(井入宏之)の5番手争いが白熱。10周以上にわたって接近戦を繰り広げるが、21周目にサイドバイサイドから軽く接触し、2台そろってハーフスピンを喫してしまう。そこへ後続のNo.4 EBBRO 350R(田中哲也)が巻き込まれ、No.4は左側面を破損。No.7も駆動系にトラブルを生じ、その後、ともにリタイアしてしまった。
トップ3台のピットインは30周目No.13(影山>藤井誠暢)、34周目No.46(佐々木>横溝直輝)、35周目No.62(黒澤>柴原眞介)の順。3車がコースに戻ったときにはNo.62が先頭、No.46が2番手、No.13が3番手というオーダーになっていた。トップNo.62と2番手No.46の差は一時1秒ちょっとに迫るが、No.46がGT500車両と接触。7秒ほどに開いてしまう。これでラクになったNo.62はその差をキープ。そのままフィニッシュを迎えた。
No.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z
No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介/黒澤治樹)は今季初優勝。これでドライバーズランキングでも3位に浮上した。2位はNo.46宝山DUNLOP Z(佐々木孝太/横溝直輝)。3位はNo.13エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美/藤井誠暢)という表彰台になった。
ランキングトップのNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(高橋一穂/加藤寛規)は、加藤から高橋に交代した後も7番手をキープしていたが、黄旗区間での追い越し違反でドライブスルーペナルティを課され10位にドロップ。ランキング2位のNo.101 TOY STORY Racing apr MR-S(大嶋和也/石浦宏明)は9位、同3位のNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)は5位に入り、タイトル獲得の可能性を残した。この結果、No.2、No.101、No.62、No.43の4組8人が、最終戦でタイトルを争うことになる。