11月4日午前、2007 AUTOBACS SUPER GT第9戦(最終戦)「FUJI GT 300km RACE」のフリー走行が富士スピードウェイ(静岡県)で行われ、各チームがSUPER GT 100戦目の勝利、そしてタイトルに向けての確認を行った。


□フリー走行 天候:晴 | コース:ドライ | 気温11度 | 路面温度16度

 決勝日朝のフリー走行は8時40分から30分間行われた。快晴に恵まれ、青空に富士山がくっきりと浮かび上がる中での走行。開始時点での気温は11度、路面温度は16度だった。

 各チーム、決勝に向けてセッティングの最終確認に出て行く。途中、ドライバー交代をはさんで17〜18周するチームがほとんどだが、No.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)は4周してピットに戻ってきた後、そのまま走行をやめてしまった。どうやらタイヤに異常を感じたようだが、決勝に向けては一度ウォームアップを済ませたタイヤが温存されているため、問題とはならないようだ。
 他のGT500上位陣は1分35秒台がここでのベストタイムだったが、中でNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)だけが唯一1分34秒919をマーク。ウエイトハンデは重いが、決勝セッティングには手応えを得ているようだ。以下、No.100 RAYBRIG NSX(ドミニク・シュワガー)、No.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)の順でNSX勢がトップ3を占め、4番手No.3 YellowHat YMSモバHO! TOMICA Z(セバスチャン・フィリップ)がフェアレディZ勢のトップ。SC430勢ではNo.1 宝山TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)の8番手が最上位だった。決勝では路面温度が想定より高くなりそうで、チームによっては早めのピットインになるところがあるかもしれない。

 GT300クラスではNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)の1分43秒278がここでのベスト。予選7番手から、ストレートスピードの速さを利してのジャンプアップを狙っているようだ。
 予選でポールを奪ったNo.101 TOY STORY Racing apr MR-Sは大嶋和也が3番手タイムをマークするが、石浦宏明に交代して出て行った後、セッション終了直前にコースサイドにストップしてしまった。電気系のトラブルで、決勝には問題なく出走できる。他のタイトル候補では、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(黒澤治樹)が2番手、No.43 ARTA Garaiya(新田守男)は6番手。一方、No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電は12番手に留まっている。



No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ

Comments

小暮卓史/No.18 TAKATA童夢NSX(GT500クラストップタイム)
今日も燃料をかなり積んだ状態&ユーズドタイヤで、悪くはなかったんですけど、ウェイトがすごく重いので、かなりリヤタイヤのタレが激しいですね。15周ほどしたユーズドで走り始めたんですけど、数周したらもうダメで。全然リヤタイヤが持たない。硬めのタイヤを選んでるんですけどね。だから、決勝はだましだまし行かないとダメですし、僕のスティントは短くなるかもしれません。レースではペースも全体に落ちるので、もしかしたらもつかもしれませんけど、ひょっとすると道上さんの時には、もう1ランク硬いタイヤて行く可能性もありますね。
谷口信輝/No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(GT300クラストップタイム)
今日は、フリー走行が始まって、“みんな本気出してるの?”っていう感じだったね。オレたちは、金曜日からいっぱいいっぱいで走っているけど。もしみんなが引き出しを全部開けているなら、面白いレースができるんじゃないかなって思うけど…。まあ燃料を満タンでのコンスタントラップは良さそうなので、7番手からスタートですけどできるだけポジションを上げて、ドミニクに渡せればいいなと思いますけどね。タイヤは朝の感じで1スティント丁度持つぐらいだったんですけど、レースでは大丈夫だろうと。ポルシェにとって、富士はもともと“ここしかない”っていう所ですし、狙っていたので、何とか追い上げて行って勝ちたいですね。