11月3日、2007 AUTOBACS SUPER GT第9戦「FUJI GT 300km RACE」の予選が富士スピードウェイ(静岡県)で行われ、GT500はNo.12 カルソニックインパルZのブノワ・トレルイエ、GT300はNo.101 TOY STORY Racing apr MR-Sの大嶋和也がポールポジションを獲得した。


公式予選2回目 天候:曇 | コース:ドライ | 気温17度 | 路面温度25度

 予選2回目は13時50分から。GT300クラス、GT500クラスの順に、15分間ずつの全車走行から始まった。予選1回目が終わる頃から雲が切れ、青空の下での走行に。開始時点での気温は17度、路面温度は25度まで上昇した。

 14時25分からGT300クラスのスーパーラップ。No.31 DOUBLE HEAD apr MR-Sのペナルティにより繰り上がりとなったNo.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z(藤井誠暢)からスタートする。ドライバーズランキング上位4台では、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介)が最初に出走。1分42秒643を出し、まずは暫定トップに立つ。ランキング上は最も不利なNo.43 ARTA Garaiya(高木真一)は8番目に出走。セクター1でNo.62を0.3秒余り上回ると、セクター2、セクター3でさらにその差を広げ、1分42秒295をマークして暫定トップを奪う。だが、No.101 TOY STORY Racing apr MR-S(大嶋和也)はこれよりさらに速く、全セクターで最速タイムをマーク。1分42秒068でトップを逆転する。最後に出走したNo.2プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規)は、コカ・コーラコーナーから300Rにかけてのセクター2単独ではトップだったものの、セクター1とセクター3で遅れを取り、1分42秒403で3番手どまり。この結果、No.101 TOY STORY Racing apr MR-Sがクラスポールを獲得した。2番手はNo.43 ARTA Garaiyaで、ミシュランタイヤ勢が予選1−2を占める格好に。No.2にとってはやや苦しい状況で決勝をスタートしなければならない。


No.101 TOY STORY Racing apr MR-S

 5分間のインターバル後、14時58分からGT500クラスのスーパーラップ。最初に走ったNo.1 宝山TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)は1分33秒766と、自身1回目のタイムを上回り、暫定トップを奪う。その後の5台はいずれもこれを上回ることができなかったが、No.12 カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ)のタイムアタックは鮮烈だった。セクター1だけですでにNo.1を0.1秒以上上回ると、ヘアピンやネッツコーナーでは4輪をドリフトさせながらもタイムロスなくコントロール。最終的にNo.1を0.744秒も上回り、1分33秒022という、レコードタイムをたたき出してみせた。その直後にアタックしたNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)は、No.1は上回るもののNo.12には0.670秒遅れの1分33秒692。最後に走ったNo.17 REAL NSX(金石年弘)も、セクター2まではあきらかにタイヤが温まりきっておらず、1分33秒671と、2番手に留まった。
 この結果、No.12カルソニックインパルZがポールポジションを獲得。同チームのポールポジションは昨年の第6戦鈴鹿1000km以来。決勝では、この位置から、やはり同戦以来の勝利を目指す。2番手はNo.17 REAL NSX。前戦、マシントラブルで決勝に出走すらできなかった無念を、ここで晴らせるか。3番手はNo.32 EPSON NSX。4番手No.1 宝山TOM'S SC430が、SC430勢の最上位だった。