□公式予選1回目 天候：晴 ｜ コース：ドライ ｜ 気温15度 ｜ 路面温度23度

　予選1回目は10時から。上空には薄い雲が広がっていたものの雨の気配はなく、路面も完全なドライ。気温15度、路面温度23度というコンディションでの予選となった。

　最初の20分間はGT300クラス専有。スーパーラップ進出のトップ10を目指して、タイムアタック合戦が繰り広げられる。まず1分31秒767をマークしてトップに立ったのはNo.46 MOLAレオパレスZ（星野一樹）。これにNo.81 ダイシンADVAN Z（青木孝行）がつづき、一時はフェアレディZ勢が1－2を占める。ライバルチームもNo.46のタイムを目標に、ハードに攻めるがなかなか1分32秒の壁を破れない。ようやくここを突破したのはNo.43 ARTA Garaiya（新田守男）。だが、1分31秒991と、No.46のタイムには届かなかった。
　その後方、10番手争いはさらに熾烈。スーパーラップ進出をかけ、2~3ラップ連続のタイムアタックを敢行するチームも多かったが、前日好調だったNo.19 ウェッズスポーツセリカ（織戸学）、No.2プリヴェKENZOアセット・紫電（加藤寛規）などは、ここでは圏内に入れなかった。

　つづく20分間はGT500クラス専有。各チーム、1周タイヤのウォームアップをしてピットに戻るが、No.39 DENSO DUNLOP SARD SC430（アンドレ・クート）はそのままアタックに入る。これにNo.35 宝山KRAFT SC430（片岡龍也）がつづき、まずはNo.35が1分25秒台で暫定トップを奪う。
　他がタイムアタックに入ったのは専有時間が残り8分ほどになってから。だが、タイヤのウォームアップに思いのほか時間がかかったようで、通常よりもタイムアップのペースは遅かった。最初に1分24秒台に入れたのはNo.32 EPSON NSX（ロイック・デュバル）だが、数分後にNo.3 YellowHat YMS TOMICA GT-R（ロニー・クインタレッリ）が1分23秒台に入れてトップを逆転。さらに、残り時間が2分を切って最後のアタックチャンスとなったところで、No.12カルソニックIMPUL GT-R（松田次生）からNo.22 MOTUL AUTECH GT-R（ミハエル・クルム）、そしてNo.23 XANAVI NISMO GT-R（ブノワ・トレルイエ）と、めまぐるしくトップが入れ替わる。
　残り1分、No.3が1分23秒718で再度トップを奪うが、すぐにNo.12が1分23秒645で再逆転。最後、No.1 ARTA NSX（ラルフ・ファーマン）がアタックをかけるが、1分23秒706で、2番手に留まった。

　最後の20分間は両クラスの混走。各チーム、アタックをしないほうのドライバーが基準タイムをクリアするため、コース上はかなり混雑した状態になる。その中で、No.19 ウェッズスポーツセリカ（織戸学）、No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電（加藤寛規）はアタックを敢行。No.19はタイムアップは果たしながら10番手にはわずかに届かなかったが、No.2は6番手にジャンプアップ。これでスーパーラップ進出を果たすことができた。

　この結果、GT500クラスはNo.12 カルソニックIMPUL GT-R、No.1 ARTA NSX、No.3 YellowHat YMS TOMICA GT-R、No.23 XANAVI NISMO GT-R、No.22 MOTUL AUTECH GT-R、No.17 REAL NSX、No.18 TAKATA童夢NSX、No.32 EPSON NSX、No.100 RAYBRIG NSX、No.36 PETRONAS TOM'S SC430の10台がスーパーラップ進出。SC430勢では、No.36が唯一この圏内に残ることができた。
　GT300クラスはNo.46 MOLAレオパレスZ、No.43 ARTA Garaiya、No.81ダイシンADVAN Z、No.66 triple aムルシエラゴRG-1、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R、No.2プリヴェKENZOアセット・紫電、No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ、No.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430、No.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S、No.4 EBBRO UEMATSU 320Rの10台がスーパーラップ進出を果たした。
　なお、今回デビュー予定だったNo.52 GREEN TEC KUMHO IS350は、残念ながらマシンの準備が間に合わず、出走できないことになった。

（追記） No.66 triple aムルシエラゴRG-1は、予選終了後の車検でリストリクター径の違反が判明してタイム抹消。No.26 ユンケルパワータイサンポルシェが繰り上がってスーパーラップに進出することになった。