4月13日、岡山国際サーキット(岡山県)で2008 AUTOBACS SUPER GT第2戦「OKAYAMA GT 300km RACE」の決勝レースが行われた。GT500はポールポジションのNo.23 XANAVI NISMO GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が優勝。開幕戦につづき2連勝を飾った。GT300はNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が、やはりポール・スタートから優勝を果たした。
□決 勝 天候:曇/雨 | コース:ドライ/ウェット | 気温18度 | 路面温度25度
GT300クラスは、No.43 ARTA Garaiya(新田守男)以下、トップ4までは予選順位どおりにオープニングラップを終えるが、その後ろではNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)が8番手グリッドから5番手までジャンプアップ。さらにNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(佐々木孝太)も、1周に1台のペースで前車をパスし、4周目にはNo.26の後ろ、6番手まで進出してくる。
10周を過ぎる頃から2番手No.46 MOLAレオパレスZ(星野一樹)以下、6番手No.77までが接近した状態に。15周目にはNo.77がNo.26をいったんかわすシーンも見られたが、No.26はストレートの速さを生かして抜き返す。No.26は17周目にNo.81 ダイシンADVAN Z(青木孝行)をパス。次の周にはNo.11 JIMCENTER DIXCEL ADVAN F430(田中哲也)、さらにその次の周にはNo.46をも抜き、ついに2位にまで上がってくる。No.77もこれにつづいて23周目までに3位進出。No.43 新田、No.26 谷口、No.77 佐々木というトップ3フォーメーションが形成される。
No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ
この中で、真っ先にタイヤの状況が苦しくなってきたのはNo.43。32周目にはNo.26にかわされ、2番手に下がってしまう。次の周、新田はたまらずピットイン。タイヤ交換と給油、高木真一へのドライバー交代をわずか29秒で済ませてレースに復帰する。
一方のNo.26は37周目にピットイン。だが燃費が良くないポルシェは給油に時間がかかり作業タイムは50秒をオーバー。山路慎一がコースに戻ったときには、No.43が大きく先行していた。
2台のピットインで暫定トップに立ったNo.77は46周まで引っ張ってピットイン。ここも45秒のピット作業時間を要し、山野哲也は、No.43、No.26の2台の後方でコースに戻る。さらにアウトラップでNo.46安田裕信にも先行されることになった。
No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ
他のチームのピット作業が終わり、レースが落ち着いたところで、トップ3はNo.43、No.26、No.46の順。この3台の間隔はかなりばらけていたが、No.46の後方にはNo.77がふたたび迫り始める。57周目にはNo.77がNo.46を攻略。これでトップ3はピットイン前の状態に戻る。その後、このトップ3には変動はなく、このままの順番でチェッカーを受けた。
優勝はNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)。新シャシーになったガライヤでの初優勝となった。
2位はNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝/山路慎一)。開幕戦3位につづき、2戦連続での表彰台をゲットした。3位はNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太)。AWDマシンにスイッチして以来、信頼性の向上に苦心してきたが、ここに来てそれが実を結んだ。