2008 AUTOBACS SUPER GT第3戦「FUJI GT 500km RACE」は、5月4日、富士スピードウェイ(静岡県)で決勝日を迎え、午前9時から30分間のフリー走行が行われた。
□フリー走行 天候:晴 | コース:ドライ | 気温22度 | 路面温度27度
フリー走行の前には20分間の“サーキットサファリ”が行われ、観客を乗せたバスがコース上を走行。間近に迫るGTマシンの迫力に歓声を上げていた。
金曜、土曜と不安定だった天候も、この日はようやく回復。快晴、ドライでの走行となった。
GT500クラスの上位陣は、計測3〜4周で1分37秒台から1分36秒台をマーク。トップはNo.38 ZENT CERUMO SC430(リチャード・ライアン)とNo.1 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)が交互に更新するようなかたちになるが、最終的にはNo.38の1分36秒465がトップ。No.1が1分36秒548で2番手となった。その後方にもNSX勢とSC430勢が1分36秒台で並び、予選ポールのNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍)は4番手。GT-R勢ではNo.24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)の1分37秒019、8番手が最上位となった。ただし、決勝ではさらに路面温度が上昇すると予想されるため、ラップタイムはもう少し落ち、1分38秒から1分39秒台での周回となるかもしれない。そうなると車種間の差はさらに詰まり、GT-R勢が上位に上がってくる可能性もありそうだ。
GT300クラスでは、セッション序盤、予選ポールだったNo.95 ライトニング マックィーンapr MR-S(平手晃平)が1分45秒918でトップに立つが、その後No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(佐々木孝太)が1分45秒496までタイムを伸ばし、このセッションでのトップを奪った。No.77は山野哲也も1分45秒549をマーク。二人の平均ラップでも他を大きく引き離すかたちに。決勝でもこのペースをキープできれば、AWDマシンでの初優勝が現実のものとなりそうだ。
だが、2番手となったNo.95も、国本京佑が平手に遜色のないタイムをマークしており、そのポジションをそう簡単には明け渡しそうもない。さらに3番手にはNo.33 HANKOOK PORSCHEがつけており、木下みつひろ/影山正美のベテランコンビがしぶとさを発揮しそう。また、予選では天候に翻弄され不本意に終わってしまった横浜ゴム勢が、No.11 JIMCENTER ADVAN F430、No.4 EBBRO UEMATSU 320R、No.7 ORC雨宮SGC-7の順でその後方につけ、決勝での逆転を視野に入れている。
これに対し、予選2番手だったNo.110 KUMHO BOXSTER-GTはここでは10番手、予選3番手のNo.43 ARTA Garaiyaは16番手。ただしタイム差はあまりなく、決勝ではじっくりと粘り強く走りぬく作戦を採ってきそうだ。
なお、No.52 GREEN TEC KUMHO IS350はクラッチトラブルのためこのセッションでは走行できなかった。