GT500 クラス | 優勝
No.38 ZENT CERUMO SC430
ボクらはソフト目のタイヤを選んでいたんで、序盤は、前を抜きに行くのではなく、自分のペースでじっくり行って、それから勝負と考えていました。じっくり行っているうちに前が消えてしまって(笑)、思いの外、楽にトップに出られて、そこからプッシュして、その後は順調でしたよね。リチャードに代わっても、彼も速かったし。リチャードとのコンビもまったく問題ないです。彼を信頼しているし、何しろ速いし。今週、彼がドライを走ったのは今朝初めてだったんですが、それでもパッと乗ってトップタイムでしたから、まったく心配していなかったです。
最後のスティントは、もう乗っただけですね。後ろとの差は見えていたし、プッシュする必要もなかったから楽は楽だったんですが、コース上はゴミや破片、タイヤカスも多くて、過去にもうちょっとのところで優勝を逃したこともありますから、そこは不安でした。あと、イエロー(黄旗区間の追い越し禁止)なんかもすごく注意していきました。
これからのシリーズもこの勢いで、と言いたいところですが、そう簡単にはいかないでしょう。今日のレースを見ても、NSXもボクらとタイム差はないし、今回はGT-Rもウエイトをたくさん積んでいるから静かにしてましたけど、これから後半戦は来るでしょうし。そういう意味では気が抜けませんね。
この後のレースは、一戦一戦を確実に戦っていきたいと思います。この勝利でウエイトハンディを積みますし、厳しい戦いになると思いますが、一番大事なのはシリーズのタイトルを獲ること。全部を勝つなんてできるわけないですから、ひとつずつポイントを稼ぎながら、この富士で行われる最終戦で勝ってタイトルを決められれば最高ですね。
GT300 クラス | 優勝
No.95 ライトニング マックィーン apr MR-S
レースでは、信頼できるタイヤをミシュランさんに用意してもらえました。どんなに攻めても持つタイヤでした。最初、ポルシェ(No.33)とクスコ(No.77インプレッサ)が、ボクを抜いていったんですが、さらにその後ろからポルシェ(No.110ボクスター)が来て、それがちょっと怖い動きをしたので、無線でチームとどうするかを相談したら、(1ピット作戦の自分たちにとって)抜かれても問題ないということなので、先に行かせました。そうしたら、思った通り目の前で、他車と接触してくれたので、シメシメと思ったんです。そこが、自分の走っている中では一番怖いときでした。
開幕から2戦戦って、自分の気持ちの持ち方やチームとのコミュニケーションなど勉強したので、今回は落ち着いて自分の仕事を100%できたかなと思います。
国本君もドライで走るのは今朝が初めてで、実際ちゃんと乗れるかなと心配だったんですが、思った以上に仕事をしてくれました。20ラップを過ぎた頃には安定してタイムを出していたので、そこからは安心して見守っていました。
久々に日本の表彰台に上って感じたのは、見晴らしが良かったこと。GTはすごくお客さんが入っているので、その前ですごく良い結果を得られて、本当にうれしく思っています。
トップでチェッカーを受けたときは、もうホントにうれしくてうれしくて。いい仕事をしてくれたチームの皆さんへの感謝の気持ちででいっぱいでした。
僕らが使うミシュランタイヤは夏場に強いので、この夏場にポイントを稼いで、いい状態で最終戦までいきたいです。