2008 AUTOBACS SUPER GT第4戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」の決勝レースが、6月22日、セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)で行われた。GT500はNo.24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治組)が予選4位から逆転優勝。GT300はNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太組)が、予選クラスポールから優勝を果たした。
□決 勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温31度 | 路面温度40度
GT300クラスは、オープニングラップの2コーナーで、予選2番手のNo.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学)に、3番手No.11 JIMCENTER ADVAN F430(田中哲也)が接触するという波乱の幕開け。No.19はサスペンションを壊してリタイア、No.11はドライブスルー・ペナルティが科されてポジションを落とす。
これで2位を得たNo.43 ARTA Garaiya(新田守男)だったが、その後はペースが上がらず徐々にポジションダウン。代わってNo.2 I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden(加藤寛規)、No.4 EBBRO UEMATSU 320R(阪口良平)が2位、3位に上がってくる。だが、予選10番手から徐々に上がってきたNo.7 ORC雨宮SGC-7(井入宏之)が、9周目にNo.4をパス。3位に上昇する。No.7は14周目にはNo.2をも抜き、2番手となる。
No.46 MOLAレオパレスZ
この間、ポールスタートのNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也)は快調なペースでラップを重ね、15周を過ぎるころには2番手に10秒以上のマージンを築く。
その後方では、オープニングラップで12番手グリッドから7番手までジャンプアップしたNo.46 MOLAレオパレスZ(星野一樹)が、その後も徐々にポジションを上げ、17周目には5番手にまで進出してくる。
20周を過ぎる頃からルーティンのピットインが始まり、トップNo.77と2番手No.7は26周を終えてピットイン。No.77は山野から佐々木孝太、No.7は井入から折目遼への交代を済ませるが、No.7はピット作業で時間がかかったのか、4番手に下がる。これで暫定トップを奪ったNo.2は34周まで引っ張ってピットイン。高橋一穂に交代して出て行くが、その後No.46(星野>安田裕信)、No.4(阪口>松下昌揮)にパスされてしまう。これでNo.46が2番手、No.4が3番手。
No.7 ORC雨宮SGC-7
全車のピット作業が終わったところでNo.77佐々木がトップに復帰。2番手No.46 安田との間には10秒以上のセーフティマージンがあり、その後はクルージング態勢に入る。
この2台はそのままチェッカー。No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太)が、チームにとって98年第5戦もてぎ以来、久々の優勝を飾った。AWDマシンにスイッチしてからは当然これが初優勝となる。
2位はNo.46 MOLAレオパレスZ(星野一樹/安田裕信)。第3戦につづき、2戦連続での2位となった。3位争いは、No.7がいったんNo.4を抜き、3位に上がる。だが、48周目にはNo.4が3位に復帰、このままチェッカーを迎えるかと思われた。だが、最終ラップにNo.4にエンジントラブルが発生。なんとかゴールまではたどり着いたものの、No.7が直前でパスし、3位に上がった。No.7 ORC雨宮SGC-7(井入宏之/折目 遼)は、開幕戦で優勝して以来の表彰台となった。