GT500 クラス | 優勝

No.24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
ファンタスティック! これ以上ないですね。チーム、クルマ、タイヤと、とても良い状態だったので、勝つ自信はありました。このレースに関しては、ボク自身も期待していました。
 ただ、昨年の勝利は後ろのポジションから追い上げて、14位から1位になったんですが、今回は他のクルマも速くて接戦でした。そんな中で走らなければならなくて、それだけにボクも荒選手もプッシュをしなければいけませんでした。そういう意味で今年は去年より難しいレースでしたね。それだけに優勝できたということはハッピーだと思います。
荒 聖治
チームとしてもボクらとしてもこのセパン(での勝利)をねらっていました。横浜ゴムのタイヤも昨年ここで優勝したときのものより、すべての性能面で良くなって、持ちに関しても今まで以上のものを投入しました。
 予選でオリベイラ選手が良いポジションを獲って絶好のポジションからスタートし、順位を上げてくれた。ボクとしては代わったときに、とても楽な展開で走ることができました。クルマのバランスが良く、タイヤもグリップがあるし、安定して最後まで走ることができました。ボクらのクルマは、GT300を抜くときもフレキシブルにラインを変えることができました。22号車を抜くときも、ボクは低速の1、2コーナーでクルマ半車身くらい小回りができ、向こうがミスをしたときも、焦らずに前にでることができました。ミスがあったわけですけど、それまではGT-R同士で簡単に前には出られないと思っていたので、余力を溜めて、最後に勝負をかけようという気持ちでした。


GT300 クラス | 優勝

No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ

山野哲也
ホームグランプリで勝てて、うれしいです(笑)。ボクは、セパンでは3勝目で、凄く相性が良いコースです。そして、チームがいいクルマを作ってくれて、ボクらもそれに応えなければと思ってました。予選では孝太がポールを獲ってくれ、ボクはスタートがとても楽にできました。スタートもうまくいって、後ろも離せた。チームから15秒はマージンを作ってこいとオーダーされ、それもできて、パーフェクトなレースでした。
 一昨年の暮れに大溝監督から『インプレッサを勝たせて欲しい』とチームに呼ばれ、かなり大きな課題が与えられ、それを受けて立とうと熱い気持ちがありました。去年はなかなかうまくいかなくて、がんばればがんばるほどクルマが壊れたり、実績が残りませんでした。今年はクルマもとても良くなり、毎戦毎戦、勝つためにどうすればいいかとチームが集中してやってきた。今年はどこかで勝つチャンスがあるはずだ、と。それがどこかと考えたときに、それはセパンだと。ここで勝ちに行こうというテンションを、チームひとりひとりが持って、みんなが一つになって、全員がいい仕事をしたので、ポールも獲れ、優勝もできたと思います。
佐々木孝太
ボクとしては他のレースも含めて(1イベントで)3勝できるなんて、人生でも初めてのことで、本当に最高の週末でした。これはみんなの協力があってのことで、スタッフのみんなに感謝したいです。
 山野さんの作ってくれたマージンがありましたが、それほど余裕があるわけでありませんでした。ウチはピットでのストップ時間が掛かるという問題があったので、コース上であれだけのマージンを稼いでも、結構ギリギリの状態でした。実際、(2番手の)紫電がピットから出て来てたときに、何とか抜けたほどでした。ただ、ボクらのクルマが速いのは分かっていたので、気分的には余裕がありました。ただ、AWDという他にないシステムを使っていて、ドライでの速さも見せられるようになった反面、まだまだいろんな不安要素もあって、こんなスピードでレースを走りきったこともないので、五感をすべて働かせて、ホント神経を使って、楽ではなかったです。
 ボクは今年チームに加わって、まだホンのちょっと手伝っただけで、普通に勝ってうれしいという感じでしたが、山野さんやスバル、クスコのみんなは何年もがんばってきたわけで、その苦労を考えてちょっとウルウルと来てしまいましたね。