7月27日、2008 AUTOBACS SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」はスポーツランドSUGO(宮城県)で決勝日を迎え、朝のフリー走行が、9時から30分間行なわれた。


Free Practice

フリー走行 天候:雨 | コース:ウェット | 気温22度 | 路面温度25度

 この日は朝から小雨。路面は完全なウェット状態で、「ウェット宣言」「ライトオン」の指示が出される中での走行となった。開始時点での気温は22度、路面温度は25度。終了時には23度/26度と、わずかに上昇した。

 セッション序盤、GT500クラスではNSX勢が好タイムをマーク。まずはNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)、No.17 REAL NSX(金石年弘)が1分28秒台を記録すると、これにNo.100 RAYBRIG NSX(井出有治)がつづく。5ラップほど重ね、タイヤが温まってきたところでタイムを上げてきたのがNo.39 DENSO DUNLOP SARD SC430(アンドレ・クート)。一時はNSX勢を上回り、リーダーボードのトップを占める。
 セッション半ば、各チームともピットに戻ってタイヤ交換、ドライバー交代を行い再びコースに出て行く。多数の車両が走行を重ねたことでライン上は水量が少なくなってきたようで、全体にタイムは上がってくる。とくに目立ったのがNo.1 ARTA NSX。伊沢拓也のドライブで2ラップ続けて1分27秒台を記録。ここで出した1分27秒207が、このセッションでのトップタイムとなった。2番手は、No.35 宝山KRAFT SC430(ピーター・ダンブレック)で、タイムは1分27秒804。1分27秒台はこの2台だけで、3番手は、これも終盤に再びタイムを上げたNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍)、4番手はNo.39クート、5番手はNo.100井出と、NSX勢、SC430勢が交互につづいた。GT-R勢ではNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(ドミニク・シュワガー)の6番手が最上位だった。一方、予選4番手だったNo.25 ECLIPSE ADVAN SC430は、ウェットコンディションの中では15番手に沈んでしまった。

 GT300クラスでは、予想通りというべきか、No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(佐々木孝太)がトップタイムをマーク。1分34秒997というタイムは、2番手を約0.7秒引き離すもので、まさにAWDの面目躍如というところ。ダンロップの雨用タイヤもコンディションに合っていたようだ。2番手はミシュランタイヤを履くNo.43 ARTA Garaiya(新田守男)で、タイムは1分35秒707。3番手には、セッション序盤にトップに立っていたNo.19ウェッズスポーツIS350(織戸学)がつづいた。4番手から6番手まではNo.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S(峰尾恭輔)、No.95 ライトニングマックィーンapr MR-S(国本京佑)、No.46 MOLAレオパレスZ(安田裕信)の順でミシュランタイヤ勢がつけた。


No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ

伊沢拓也/No.1 ARTA NSX(GT500クラストップタイム)
クルマの状況がすごく良かった。それと、終盤は路面が乾いてきて、そのタイミングと使っていたタイヤがちょうど合っていたのかなと思います。でも、決勝前にトップタイムを出せて、いい手応えがあるので、レースでもミスなく走り切りたいと思います。今朝の他のクルマの状況が分からないので、気は抜かずに。もちろん優勝するつもりでがんばります。
佐々木孝太/No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(GT300クラストップタイム)
クルマは、金曜のウェットのときよりも進歩して乗りやすくなりました。今朝のタイムは、ダンロップのインターミディタイヤとインプレッサのAWDがうまくマッチしたもの。レースは雨の量次第でしょう。雨が多くなるとチャンスが増えるし、雨が少ないと、どうなるか先が読みづらい。重さに対する信頼性も正直まだ未知数ですが、クルマそのものが完成しつつあるので、予測はできるレベルです。今日は、13番手スタートなので、まずはポイント獲得が目標。それと周回遅れにもならないようにしないと。とにかく手堅いレースをしますよ。もし(展開が)荒れたら? それはチャンスということで、迷わずいきます。ウチは常に全開ですから!(笑)