2008 AUTOBACS SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが、7月27日、スポーツランドSUGO(宮城県)で行われた。GT500クラスはNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)がポール・トゥ・ウィン。GT300クラスはNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が、予選2番手から逆転優勝を果たした。


GT300 Class

決 勝 天候:曇 | コース:ドライ | 気温24度 | 路面温度26度



 GT300クラスは、オープニングラップで、予選2番手だったNo.43 ARTA Garaiya(新田守男)がクラスポールのNo.19ウェッズスポーツIS350(織戸学)をパス。だが、No.43はその後ペースが上がらなくなり、8周目の第2コーナーでNo.19が抜き返す。さらに19周目にはNo.11 JIMCENTER ADVAN F430(田中哲也)、次の周にはNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規)、No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)もNo.43に先行。No.43はタイヤの磨耗が早かったようだが、チームではそれを想定済み。31周を終えたところで、クラスで最も早くピットインし、タイヤ交換と高木真一への交代を終えてコースに復帰する。また、予選タイム削除により最後尾スタートとなっていたNo.81 ダイシンADVAN Z(青木孝行)が、1周あたり1台近い超ハイペースで先行車を抜き、レース3分の1を過ぎる頃には10番手以内に上昇してきていた。

 その間、上位陣ではNo.2 加藤がNo.11 田中を攻略。2位に上がると、さらにトップをいくNo.19織戸の背後にも迫り、45周目の馬の背コーナーではGT500クラスのマシンを巧みに利用してパス。トップを奪ってみせる。No.19はこのとき、タイヤが限界に達していたようで、次の周にはピットイン。タイヤ交換と阿部翼への交代を済ませて出て行こうとするが、スターターのトラブルでエンジンが再始動せず、大きくタイムをロス。優勝の可能性をなくしてしまう。


No.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S
 その後、No.11は50周目にピットインし田中から植田正幸へ、No.2は54周目に入り加藤から高橋一穂への交代を、それぞれ済ませる。だが、この間に、早めにピット作業を済ませていたNo.43が先行。全車のピット作業が終わったときには、No.43がトップに返り咲き、No.2が2番手。No.11は、48周終わりでピット作業を済ませていたNo.81(青木>藤井誠暢)の後方、4番手という順位になった。
 No.81 藤井はその後もペースを緩めず、No.2 高橋に接近。59周目にはこれをパスし、2番手に上がる。No.2 高橋はその後、No.11 植田の先行も許すが、抜き返そうしたときに接触。No.11はコースアウトを喫し、順位を落とす。これでNo.7 ORC雨宮SGC-7(井入宏之>折目遼)が4番手、No.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S(坂本雄也>峰尾恭輔)が5番手に。だが73周目、No.31峰尾がNo.7折目をパスし、4番手となる。


No.81 ダイシンADVAN Z
 その後は順位の変動なくフィニッシュ。No.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)が第2戦岡山以来の今季2勝目を挙げた。2位はNo.81 ダイシンADVAN Z(青木孝行/藤井誠暢)。前半の青木の追い上げもみごとだったが、後半担当の藤井もファステストラップをマークする力走で表彰台獲得におおいに貢献した。
 3番目にフィニッシュラインを越えたのはNo.2だったが、No.11との接触について、競技結果に35秒加算のペナルティ。このため、No.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S(峰尾恭輔/坂本雄也)が3位となった。