GT500 クラス | 優勝

No.18 TAKATA童夢NSX

道上 龍
今の心境を一言で言えば、ホッとしたというところです。後半のスティントを担当して、伊沢(1号車)にはかなり煽られた状況で(苦笑)。彼も速さはあるし、こちらはウエイトを積んでいるし、なかなか引き離せませんでした。
 彼がクラッシュしたときは、たまたまGT300クラスが前に2台いて、最終コーナーでコーナリング中に遭遇して。後ろから煽られているので、(GT300の)アウトから行って抜きたいと考えたんです。でもそちら側はすごいタイヤカスがあって、ここは(イン側で)我慢だなと。GT300の後ろについていったんですけど、そうしたらオレンジのクルマ(1号車)がアウト側の横に来て『アウトから行けるかな?』と思ったら、スッと消えて、バックミラーを見たらARTAがクラッシュしているのが見えて。ああ、アウト行かないで良かったな、と。元々あそこはアウトから行くと危ない、無理に近いと言うのを知っていたんで、あえて行かなくて良かったなと思いました。
 次の鈴鹿1000kmは、僕たちは(ウエイトが重過ぎて)終わってますね(苦笑)。ただ、少しでもポイントが取れるようがんばります。
小暮卓史
優勝できて本当に良かったと思います。心からホッとしています。レースを振り返ると、出だしは良かったんですが、すぐに1号車が迫ってきてバトルになってしまいました。単独で走るならなんとか防げるんけど、GT300クラスが絡んで、抜きつ抜かれつとなると、最終コーナーで迫られて、スリップに入られて、1コーナーのブレーキング(勝負)で危ない場面もありました。でも、なんとか防ぎきれました。道上さんにトップでバトンを渡せて良かったです。クルマも(ウエイトで)重い中、良いパフォーマンスを見せられたのもチームのおかげ。感謝しています。
 僕も1号車に煽られたので、道上さんも大変なのは分かっていたけど、なんとか防ぎきってくれると思ってました。でも(1号車に)迫られたときはドキドキしましたが(笑)。
 今回優勝したことで、チャンピオンシップも見えてきました。ウエイトハンデを処理しながら、ポイントのことをチームと考えて、チャンピオンを獲れるようがんばります。


GT300 クラス | 優勝

No.43 ARTA Garaiya

新田守男
今回は、事前のテストで良い手応えを感じていたので、勝ちにいきたかったんです。でも、シチュエーションがことごとくはまらなくて…。予選でも使いたいタイヤをチョイスできない状況でした。そこで、決勝の展開をしっかり予想して立てた作戦がうまく的中した、それが本当のところです。
 タイヤが持たないのは予想していたので、序盤で後続を引き離せるだけ引き離して、(レース距離の)3分の1で(高木)真一にバトンタッチの予定でした。真一は(コンディションに)適したタイヤを使えるので、ペースが安定するのがわかっていたんで、(序盤は)行けるだけ行ってみたんです。でも、他のクルマが速かったのでブロックもままならない状態でしたね。でも、そんなに離されずに真一にバトンタッチできたので、想像通りだったかな。あと、燃料をフル満タンで出て、ピット時間を短くして逆転できて。それと真一の序盤のペースも良かったんで、逆転できたのかなと思います。
 ガライヤはウエイトを積むと思うように走らないので、ここからはウエイトを下ろしながらも、ポイントを小さくでも拾っていきたいですね。でも、速いクルマは(ランキングの)上に来るでしょうから、何とか最終戦か、その一つ前にクルマをいい状態に仕上げていきたいと思います。
高木真一
そうですねぇ、(今日の結果は)たまたまうまくいったような気がしますね(笑)。日曜日は雨かもしれないと、ソフトタイヤを選んだため、予選も決勝の最初もソフトで走ることになって、(レースの)前半(グリップが)落ちてくるのはわかっていたんです。でも、5位以内までに収まってくれれば、僕のスティントでなんとか挽回できるという感じはありました。その予想通りの5位で、しかもトップのペースも上がっていなかったので、ピット作業(時間の短さ)で抜けたと思います。
 今日は一回も(他車と争うような)レースをしていないんですよ(笑)。僕らがピットに一番早く入って、アウトラップで攻めて、争わずに前に出たかったんです。それで全車がピットを終えたら、ピットから無線で『トップになったよ』と言われて、ああ良かったな、と。でも、最後にダイシン(No.81)も詰めてきて、厳しいことは厳しかったですよ。