2008 AUTOBACS SUPER GT第6戦「37th International Pokka 1000km」の決勝レースが、8月24日、鈴鹿サーキット(三重県)で行われた。GT500クラスはNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/セバスチャン・フィリップ組)が優勝。GT300クラスはNo.46 MOLAレオパレスZ(星野一樹/安田裕信組)が、予選5番手から着実に追い上げて優勝を果たした。


GT300 Class

決 勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温28度 | 路面温度32度



No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ
 GT300クラスは序盤、ポールスタートのNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(佐々木孝太)がチョイスしたタイヤが路面に合わなかったのか、ずるずると順位を下げる苦しい展開。2番手スタートのNo.43 ARTA Garaiya(高木真一)も、ウェイトの重さに苦しみペースを上げられない。
 一方、予選12番手だったNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)は、直線の速さを生かしてぐいぐいとポジションを上げ、9周目にはついにトップに立つ。だが、No.26のタイヤが磨耗してきた15周目にはNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規)がこれをパス。No.2がトップ、No.26が2番手、3番手にはNo.95ライトニングマックィーンapr MR-S(大嶋和也)というトップ3になる。


No.95 ライトニング マックィーン apr MR-S
 だが、No.95は21周目の130Rでオーバーラン。No.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学)とNo.46 MOLAレオパレスZ(星野一樹)の先行を許す。No.19はその後、No.26をもパス。2番手に上がるが、最初のピットインを迎えるところで、チームとの無線交信がうまくいかなかったのか、ピットロード入口付近で迷うような動きをしてしまいタイムロスしてしまう。
 30周前後から最初のピット作業が始まるが、トップNo.2は42周目まで引っ張ってマージンを稼ごうとする。しかし、吉本大樹に交代して出ようとしたときエンジンの再始動に手間取り、全車のピット作業が終わったところで6番手に下がってしまった。
 この時点でのトップはNo.26山路慎一。2番手にはたくみなペース配分で浮上してきたNo.7 ORC雨宮SGC-7(井入宏之>折目遼)、3番手はNo.46安田裕信という順に。No.26ポルシェとNo.7 RX7は、燃費の関係で他より1スティントを短くする必要があり、64周目に同時ピットイン。これでNo.46安田がトップ、No.95坂本雄也が2番手、No.2吉本が3番手となる。
 このトップ3の中では、No.2が2回目のピットを最後まで引っ張り、高橋一穂に交代して出て行くが、高橋は91周目のヘアピンで周回遅れのマシンと接触しコースアウト。ピットには戻ったものの、マシンにダメージを受けておりリタイアを喫してしまう。


No.7 ORC雨宮SGC-7
 この間にトップにはNo.7が浮上、No.26が2番手となるが、この2台が3回目のピット作業を終えると、97周目にはNo.46がトップを奪った。2番手はNo.95、3番手はNo.7。  このトップ3は、その後、それぞれ最後のピット作業を終えた後も順位を変えることなくフィニッシュを迎えた。  優勝はNo.46 MOLAレオパレスZ(星野一樹/安田裕信)。MOLAの優勝は、06年第5戦SUGO以来。星野一樹の優勝は、06年のこのレースで、GT500クラスを制して以来となる。また、星野一義監督率いるNo.12カルソニックIMPUL GT-Rとあわせ、親子での両クラス制覇となった。  2位はNo.95 ライトニングマックィーンapr MR-S(大嶋和也/国本京佑/坂本雄也)。平手晃平の欠場にもめげず、代役の大嶋が役割を果たして表彰台を得た。3位はNo.7 ORC雨宮SGC-7(井入宏之/折目遼[松村浩之は走行せず])。1位、2位のクルマより1回多いピットをこなしながら、コンスタントに走りきって表彰台の一角を占めた。