GT500 クラス | 優勝

No.12 カルソニックIMPUL GT-R

松田次生
このレースがもっとも優勝できるチャンスだと僕もチームも思っていました。そう思ってきたんですけど、金曜日はリアにトラブルがあってセットアップが進まず、幸い予選は雨だったので上手く順位を上げることができたんです。決勝もレースセットが完璧ではなくて、序盤は苦しかったんです。アンドレ選手(No.36 PETRONAS TOM'S SC430)との接触も、僕も行き場がなくてどうしようもなくて…。その影響ではないと思いますが、ホイールナットが緩んでしまって急遽ピットインすることになったんです。僕らの作戦としては4回ストップだったので、僕のまま交代せずにもう1スティント引っ張ろうと、それで62ラップまで行きました。それをちゃんと走れたというのが、すごく大きかったです。なおかつ、良いペースで走れたんです。その後のセバも速くて。それから僕のスティントでレイブリック(No.100)との争いになったんですけど、燃費に余裕もあったので(No.100より)1周ピットインを遅らせた。これが今回の勝因だったと思います。その後、セバがプレッシャーのある中、いい走りをしてくれた。僕らドライバーと、チームで勝ちとった優勝だと思います。
 この後ですが、ウエイトを沢山積むんで、ウエイトを降ろしつつポイントを取るというシチュエーションになると思うんです。最終戦あたりで、チャンピオン争いに加わればいいな、と思います。
セバスチャン・フィリップ
今日は非常にハッピーです。振り返ると、いいレースだったと思います。しかし、最初のスティントの時点では、優勝できるとは思えませんでした。(ホイールナットのゆるみで)30〜40秒のロスがあって、これは厳しいなと。その中で、次生がWスティント走ってくれて、きつかったと思いますが本当にすばらしい走りでした。僕のファーストスティントは、タイヤが合っておらず、満足いく走りではありませんでした。最後のスティントでは調子が良くて、プッシュをしていけば(100号車との)ギャップができると思っていました。
 僕は鈴鹿1000kmで3勝目なんですが、今回の優勝が、一番厳しくて、一番嬉しいです。以前の勝利は(参加者の)レベルもバラバラのレースでした。ですが、今はSUPER GTの一戦となって、いつも戦っている手強いライバルとのレースですからね。

GT300 クラス | 優勝

No.46 MOLA レオパレスZ

星野一樹
鈴鹿に来る前には、僕らは75kgとウエイトが重いので、良くて9位、10位だと考えていました。でも、金曜、土曜と雨があったことで、重いながらもいい走りができて、満タンにして3ストップにすればチャンスがあるんじゃないか、行くだけ行こうというと(いう作戦に)切り替えました。
 でも、途中でタイヤが結構きつくなってきて、チームは無線で4ストップにして完走ねらいにしようと言ってきました。僕がそれを断りました。その後は展開にも恵まれましたし、チームもピットワークを完璧にしてくれて、僕が2回目に乗ったときはピットストップで95号車を逆転できました。タイヤもツライかなと思ったんですが、コンスタントにラップを刻めました。すべてが上手くいった、完璧なレースだったと思います。
 前回(2006年に)GT500で勝ったとき…というか勝たせてもらったとき(苦笑)、僕は5スティントの内、1回しか乗れなくて、GT500の初優勝でしたから嬉しかったんですけど、悔しくて涙が出た。だから今日の優勝は、スタートも担当して僕と安田と2回ずつちゃんと走って達成できたから、ホントすごい嬉しかったです。
 チャンピオンシップを考えて(このレースを)落としてもいいと思っていたんで、もうこの後の作戦なんて無くなってしまいました。とにかく行くだけ行って、取れるポイントを取って、自分たちのできることを全部やって、チャンピオンシップを目指して、残り3戦がんばっていきたいです。
安田裕信
昨年、この1000kmで(23号車で3位)表彰台に乗せていただいたですけど、自分は走ることなかったので、今回、自分が走っての優勝なんで本当に嬉しいです。
 2スティント目にタイヤをちょっとハード目にしたんですけど、それが裏目に出て、リアタイヤの摩耗が激しくて、紫電(No.2)とMR-S(No.95)にぴったりと食いつかれてしまいました。なんとかMR-Sは抑え切れて、一樹さんにバトンを渡して、そこで一樹さんが良いタイヤをチョイスしてくれ、僕に伝えてくれたので、最後のスティントは後ろのクルマとの様子を見ながらプッシュするところはプッシュして、抑えるところは抑えるという走りができました。ちゃんと自分たちで勝ち取れたことが、本当に嬉しいですね。
 (ハンデ)125kgで次のもてぎというのは、非常に厳しいです。でも、レースは途中で雨が降ったりと何があるかわからない。今回のように勝てるときに勝ったということをプラスに考えて、残り3戦、レースを落とすことなく、きっちり走って、チャンピオンを獲れるようがんばります。