9月14日、2008 AUTOBACS SUPER GT第7戦「MOTEGI GT 300km RACE」はツインリンクもてぎ(栃木県)で決勝日を迎え、9時45分から30分間、朝のフリー走行が行なわれた。


Free Practice

フリー走行 天候:晴 | コース:ドライ | 気温24度 | 路面温度30度

 早朝、小雨が降って路面を濡らすシーンもあったが、セッション開始前には日が照り始め、ドライでの走行に。開始時点での気温は24度、路面温度は30度、終了時には気温29度、路面温度36度まで上昇した。

 GT500クラスでは、この週末すべてのセッションでトップを占めてきたNo.3 YellowHat YMS TOMICA GT-R(ロニー・クインタレッリ)が、ここでもやはりトップ。1分46秒236というタイムは2番手を約0.4秒引き離している。その2番手はNo.1 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)、3番手はNo.6 ENEOS SC430(ビヨン・ビルドハイム)と、ここまでは予選と同じ順位だった。
 No.3は、セッション後半に乗った横溝直輝のベストタイムが1分48秒096。決勝でも安定してこのタイムを刻むことができれば、表彰台の頂点は完全にターゲットに入ってくる。対するNo.1伊沢拓也は1分47秒867。この二人の若手対決も見どころになりそうだ。
 ランキング上位勢は、決勝セットではウェイトの重さが効いてくるのか中団以降に沈んだところが多かったが、No.36 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)は5番手、No.23 XANAVI NISMO GT-R(ブノワ・トレルイエ)は6番手と、まずまずのタイム。このあたりのチームは、決勝で勝利を目指すのか、あえて上位を狙わずウェイトを降ろすレースをするのか、その戦略も一つの焦点だ。

 GT300クラスでは、No.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学)の1分56秒043がトップ。予選では、1回目にトップタイムをマークしながら車両規定違反で最後尾グリッドとなってしまっており、決勝ではどこまで追い上げられるかに注目が集まる。
 ポールを奪ったNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)が2番手。決勝では、トラブルさえなければこのまま逃げきり優勝を飾れそうだ。3番手につけたNo.33 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ)はセッション中、コースアウトするシーンも見られたが、ここはタイヤがどれだけのパフォーマンスを発揮してくれるかがカギになるかもしれない。

 決勝は14時スタート。予報では晴天のまま行なわれそうだが、予期せぬ通り雨があるかもしれない。天候を含め、レースの行方はまだまだ予断を許さない。


No.19 ウェッズスポーツIS350

横溝直輝/No.3 YellowHat YMS TOMICA GT-R(GT500クラストップタイム)
まずまず悪くないと思います。タイムも出ていますし。ただ、決勝に向けて気温とかが変わったら、どう変化するかわからないですけど、ここまでは順調じゃないですかね。タイヤも磨耗に関しては問題ないんですが、クルマのフィーリングがどう変化していくかです。そのへんはロニー(クインタレッリ)やエンジニアと、これからミーティングをして、最後のセットアップを決めます。まだすべてが完璧ではないですけど、朝の段階でも高い次元でまとまっていると思いますね。まぁ、ロニーに前半思い切り引き離してきてもらいたいでけど(笑)、いいレースができると思います
阿部 翼/No.19 ウェッズスポーツIS350(GT300クラストップタイム)
最初に織戸さんが走って、僕に代わりました。5ラップくらい走ったと思いますが、今朝の雨で路面のラバーが落ちてしまったのか路面が滑りやすく、クルマもオーバーステア気味でした。サーキットサファリのときも走ったんですが、もてぎのコースレイアウトだと、コーナーがきついので減速するタイミングが難しくて走り辛かったです。今日は後ろからの追い上げになるんですが、ムリにプッシュするとタイヤの磨耗も激しくなるので、抜けるときに確実に抜くことを意識し、中途半端に攻めないようにしたいですね。ペースを乱すことなく、要領よく、無駄なく、自分自身も熱くならないようにしたいですね