Qualifying Session 1

□公式予選1回目 天候：晴｜コース：ドライ｜気温28度｜路面温度37度

　予選1回目は10時10分から。最初の20分間はGT300クラス専有、つづく20分間はGT500クラス専有、最後の20分間は両クラス混走というスケジュールで行なわれた。上空は、前日より雲が多かったものの、あいかわらずの晴天。開始時点での気温は28度、路面温度は37度というコンディションだった。
　今回の予選は“ノックダウン”方式で行なわれるため、このセッションは二人のドライバーが予選通過基準タイムをクリアすることが第一の目的。また、“ノックダウン”では二人ともアタックを行なう必要がある。そのため、通常は予選アタックを行なわないほうのドライバーが先に乗り込み、まずタイムを出しにいくチームも多かった。

　GT500クラスでは、No.3 YellowHat YMS TOMICA GT-R（ロニー･クインタレッリ）がトップタイム、1分45秒128をマーク。前日の練習走行でも他を圧倒するタイムをマークしていたが、ここでも2番手を0.5秒引き離した。2番手はNo.1 ARTA NSX（ラルフ･ファーマン）。3番手にはNo.35 宝山 KRAFT SC430（片岡龍也）がつけ、GT-R、NSX、SC430の順に、3車種がトップ3を分け合う形になった。
　一方、ランキングトップのNo.18 TAKATA童夢NSXは、ウェイトハンデの重さに引きずられたか、小暮卓史がグラベルにはみ出すシーンが見られるなど、やや苦戦。12番手に留まった。

　GT300クラスはNo.19 ウェッズスポーツIS350（織戸学）が1分55秒240でトップ。2番手にはNo.110 KUMHO BOXSTER-GT（光貞秀俊）、3番手にはNo.33 HANKOOK PORSCHE（影山正美）がつけた。No.33は7月末にここで行なわれた公式テストでトップタイムをマークしており、今回は予選から上位を狙っている。

　最後の20分間、混走の時間帯には、決勝に向けてのセッティング確認を行なうチームが多かった。ここでNo.43 ARTA Garaiyaがコースアウトを喫するなどのシーンも見られたが、他に大きなトラブルはなくセッションを終えた。
　なお、前日オイル系トラブルを発生したNo.808 初音ミク Studie GLAD BMW Z4はマシンの修復が間に合わず、このレースへの出走を取りやめた。

　セッション終了時、気温は31度と前日に続いて真夏日に。路面温度は42度まで上昇しており、14時50分から行なわれる“ノックダウン”予選では、この路面温度がどう影響するのか、注目されるところだ。

　予選1回目終了後の車検でNo.19 ウェッズスポーツIS350に車両規定違反が見つかり、タイム抹消。このため、同車は予選2回目までに当該箇所を直したうえで再車検に合格し、セッション1で2人のドライバーが予選通過基準タイムをクリアしなければならない。

No.110 KUMHO BOXSTER-GT

GT500 クラス | 予選1回目トップ

横溝直輝／No.3 YellowHat YMS TOMICA GT-R: 今朝はボクがニュータイヤを履きました。今回はノックダウン方式なので、セッション3までを見据えたシミュレーションをやっていたんです。だから、なるべくタイヤを使わないようにして、どれぐらいタイムが出るのかをチェックしました。ボクが乗った時は（ブレーキが）ニューローター、ニューパッドだったから、ニュータイヤのポテンシャルは、もっと高いと思うんですけどね。ただ、朝のうちにシミュレーションできたので、午後の予選に向けてすごく自信を持つことができました。昨日から抑え目の走りをしているので、これからタイヤの様子を見て、午後どう走るか決めたいと思っています。その加減は難しいんですけど、クルマが速いぶん、そういうことも考えて走れるので有利だと思います
ロニー･クインタレッリ／No.3 YellowHat YMS TOMICA GT-R: 昨日の午後はクルマが完璧じゃなかったんだけど、そこから少しセットアップを変更して、今朝はとてもいい状態になった。アンダーステアはまだ少し残っているけど、プッシュしやすさを感じているし、中古タイヤで1分45秒1っていうタイムが出ているから、悪くないと思う。午後の予選でもプッシュしていけると思うし、完璧なラップを刻むことができたらポールを獲れると思う。自信はあるよ

GT300 クラス | 予選1回目トップ

池田大祐／No.110 GREENTEC BOXTER-GT: 今朝はニュータイヤを光貞さんが履いて、僕はユーズドで走りました。今週になって、いい状態のタイヤを履いたのは初めてでしたが、久々にも関わらずいい感じで走れたと思います。ウチのクルマはこのコースに適していて、ここを1年間で一番狙いのレースとして狙ってきているので、自分としても落とせない。そういう中では、いいスタートを切れたと思います。午後の予選は19号車がいようといまいと、僕らがやることは変わらないですし、僕も光貞さんも目いっぱいいって、その結果がポールならいいと思いますし、獲れなくてもレースでは勝つと決めているので、何も考えずに行くのみです。もちろんポールを獲る自信はあります。獲ります
光貞秀俊／No.110 GREENTEC BOXTER-GT: 午前中は僕が最初にニュータイヤを履きましたが、午後は最初に池田がニュータイヤで行って、僕がユーズドでセッション2、セッション3を走る予定にしています。朝走った感じでは、トップのクルマまではもうちょっと足りない感じですね。それを何とか午後に向けて煮詰めたいです。どちらかというとアンダーステアですけど、基本的なバランスは悪くないです。セッション1では池田がニュータイヤを履きますけど、今までに経験もありますし、心配していません。（自分が走る）セッション2、3に関しては、今タイムの落ち幅も考えて、どういうタイミングで（タイムアタックに）いこうかとか、何パターンか考えているところです。もちろんトップを獲りたいですね