GT500 クラス | 優勝

ロニー・クインタレッリ

今日のレースは素晴らしかった。でも、優勝したなんて、まだ信じられない。今日はクルマのパフォーマンスが凄く良かったので、1号車も速かったけど、僕としては余裕があって、レースの序盤に差を作れました。それで完璧なクルマをそのまま、ナオキ（横溝）に渡すことができました。
　彼はアウトラップが良かった。いい仕事をしてくれました。でも最後の15周は本当に長かったね。1号車とペースは変わらなかったから安心して見ていられた。けど、最終ラップだけは、僕の心臓バクバクだったよ（苦笑）。5コーナーのブレーキング（で周回遅れと絡みそうになって）だね。ほんとドッキリしたね。
　チームのみんな、長谷見さん、日産、そして応援してくれたファンのみんなにありがとうと言いたいです。それと、ナオキとのコンビでGT初優勝できて嬉しい。全日本F3時代もチームメイトで、F3チャンピオンになれたときも助けてくれたし、最高のチームメイトです。
　残り2戦、次のオートポリスは大好きなコース。ウェイトハンデですごく重くなるだろけど、がんばりたいと思います。

横溝直輝

本当に夢のような気分です。僕は（以前にはGT500で走っていながら）去年GT300で、今年GT500に戻って来れました。ですから、日産の関係者、特に長谷見監督の信頼を得たいと強く思っていました。今回はその最大のチャンスだと思っていたので、きっちりと仕事ができてホッとしています。
　ロニーは素晴らしい走りをしてくれたし、チームも最高のピットワークで僕をコースに送りだしてくれたし、後は自分が落ち着いてミスなく走ればよかった。長谷見さんからも『GT300の処理をカリカリせず、落ち着いていけば大丈夫』とアドバイスされたので、その通りきっちりやりました。それが、この結果になったと思います。最終ラップ（の5コーナー）は、タイミングが悪かったというか、（ラインが）交差しそうになって。でも、最終ラップとはいえ、気を引き締めていたので何とか処理することができました。あれはちょっとギリギリのところでしたね。
　GT-Rは次のオートポリスでも（最終戦の）富士でも戦闘力があると思いますが、ウェイトが増えて厳しい戦いになると思います。でも、僕らのクルマ自体は調子が上がっているのが、ひとつでも上の順位で、最終戦富士はまたトップを狙えるよう、ガンガン行きたいと思います。

GT300 クラス | 優勝

織戸　学

IS350にマシンを変更して5戦目。クルマのパッケージは良かったので、勝つつもりだったのに（ここまでは）トラブルとかあって…。今日も（グリッドが最後尾になってしまい）、ぶっちゃけもう勝てないかなぁって…。
　で、最後尾のスターティンググリッドについたら、景色が良く見えた。まるでピクニックみたいで、あそこは坂だから坂道発進の心配とかして（笑）。今日は結果はどうであれ、楽しんでレースをしようと切り替えました。だから、非常に冷静になれた。何台も抜きましたが、GT300のみんなはとてもクリーンでした。チーム、スポンサーはもちろん、みんなからパワーをもらったみたいですね。
　後半、翼にクルマを預けて『うーん（どうかな?）』って気持ちだったけど、彼の走りを見てびっくりしましたね、コイツすごいな、と。勝てたのは彼のおかげ。翼はアグレッシブだけど、それがマイナスに見られていた。
　勝てたのは、ホントみんなのおかげです。ありがとうございました。

阿部　翼

正直、実感がまったくないですね。スタートも最後尾だったし。でも、織戸さんからクルマを渡されたとき、シングルポジションだったので、個人的には（逆転して）勝てるなと思いました。自分のタイムと他の平均ラップタイムを較べて計算してみたら、これなら行けるなと。ただ、そう思っても、僕はまだ1年目ですから周りの信頼がないわけですよね。だから、それ（逆転勝利）を実現することができて、ホント良かったと思います。
　実は、僕はレースから2年間離れていて、ここにいること、SUPER GTという大きな舞台で走っていることも信じられないくらいなんです。これも応援してくれたスポンサーや周りの皆さんのおかげで今の自分があるんだと思います。今年、残りのレースも、今後のレース人生でも、この気持ちを忘れないようにしたいです。